インドで信仰されている宗教の一つ、ジャイナ教。その寺院を訪ねた時の話。
夫の会社の方(ジャイナ教信者)に、ジャイナ教寺院を案内してもらいました。ジャイナ教は、 仏教と同時代頃から興った宗教で、徹底した苦行・禁欲主義を貫いています。不殺生(アヒンサー)、菜食主義は当たり前。規律の一つである無所有を徹底して、常に全裸で行動する派もあります。
内部は撮影禁止なので、外観の写真を…と思っていたら、その方のご家族の紹介が始まったので真正面からの写真は撮っていません。こちらはほぼ裏側。あの柱にかかっているふにゃふにゃは彫刻なんです!入るときにお清めとして手足を洗ったり、額に赤い粉をつけてもらったりしました。この額の赤丸はビンディといい、いつもこれなのかわかりませんが、サンダルウッドの粉が使われていました。
立派な寺院で、たくさんの部屋と礼拝の間がありました。 瞑想の間に行ったり、ジャイナ教の開祖マハーヴィラ像(と思われる)にお米を供え祈りを捧げる信者に交じって手を合わせてきたりしました。皆めいめいに礼拝していました。床に座って聖典を読む信者もいたし、お米の扱いもいろいろで生米を持っている人もいればおにぎりにして高く掲げている人も。かなり自由な雰囲気です。
みなさんお米を使うので、床は米だらけ。寺院内は裸足なので、歩くたびに米が刺さる刺さる。細長いインディカ米は当たり所が悪いとかなりのダメージ。足の裏に刺さった米粒の傷が原因でなんか病気にかかったらどうしよう…腕にとまってきた蚊をぶっとばし、肉も魚も卵もたらふく食べてきた私はまさにいま判定の時を迎えて地獄行きになるのか…等、神聖な場所ですごく情けない心配をしてしまいました。ほかの方々はいつもの通りなのだろうけど、なぜ夫は平気なのだろう…