突発性難聴を治すために処方される薬に一般名「イソソルビド」というものがあり、耳鼻科医からも受付の人からも「この薬、相当まずいです…」と半ばというかまじで脅されて渡された。しかも1回30mlの朝昼晩服用で、1週間分処方されただけなのに相当重い…なにこの重量感…
そして、まずいよりもなによりも薬剤アレルギーのほうがよっぽどこわいよ…と思ったかは忘れたが、何も調べずにちゅるちゅる飲んだ。
「え…そんなでもないじゃん」とか思いながらweb検索してみたら、出てくる出てくる…この世でいちばんまずい薬との評判記事やTweetが……。
え、そうなの? わたし、へいきだったんだけど…ぶどう…ぶどうの味しかしない。ぶどうがちょっと苦くて刺激のあるかんじ。耳鼻科医に脅されたときには「でもプレドニゾロンもまずいし苦いから私平気かも」とか答えてみたのだけど、めちゃくちゃ渋い顔というか苦そうな顔をされて「いやぁ〜」とか言われ「あぁ、シロップですもんね…」とか脅しにのったかんじで答えていたら、その答え方で自分に暗示をかけるかたちになって一瞬恐ろしくなったのだが、飲んでみたら私はプレドニゾロンの味のほうが嫌いだし10年以上飲んでいるのにあの苦さには慣れない。
(ちなみにお医者さんとかはプレドニゾロンもこのちゅ〜るも飲んだことがないひとのほうが多いとおもうので、みんなから聞いた話とかで注意喚起しているわけで、いつも不思議な気持ちになる。飲んだことのないものについて、苦いです…とかいうときの気持ちを教えてほしい……)
あと、胃カメラの前にのむ「胃をきれいにするおくすりです」とにっこり渡される意味不明ドリンクのほうが苦手で、あれは想像するだけで吐きそうになる。なので、イソソルビドが死ぬほどまずいとか、無理な場合は希釈して飲めとか、ファンタとかオレンジジュースで割るとか、大変な思いをして飲まないといけない患者さんたちは気の毒過ぎるし、わたしはにゃんこのちゅ〜るみたいに楽しく飲んでしまうわけで、申し訳ない気持ちに勝手になっている。
もうきっと麻痺してるんだわ……
で、肝心の耳はといえば、いまのところよくなっている兆しは見られない。でもまぁ、ゆっくりゆっくり亀のペースで知らない間に聞こえるようになっていた。みたいな感じになればいいのかな、とおもう。
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きょうは仕事を早退して代官山の蔦屋書店で開催された『書物というウイルス 21世紀思想の前線』(blueprint)刊行記念 福嶋亮大×樋口恭介トークイベントにいってきた。
やることたくさんあってうれしい悲鳴でひいひいしているけど、こういうこともしておかないと心が死んじゃうから、行ってよかったな。『書物というウイルス 21世紀思想の前線』はまだちっとも読めていないけれど、ただの書評じゃないんだぞっていうことは今日のイベントで伝わったのでじっくり楽しもうとおもう。それにしてもお二方、話すのが上手で改めて感心する。頭を割って前頭葉をみてみたい………
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耳鼻科医に「ゆっくりゆっくりしてくださいね」っていわれたのにゆっくりゆっくりできないわたくしは明日の自分を信じてもう寝ます。すやすやみ。