ども、Takaです。
今日はシークレットネットワーク(Secret Network)についてまとめてみました。
シークレットネットワークとは
コスモスによるフレームワーク
エニグマ($ENG)からの独立
ネイティブトークン $SCRT
クロスチェーン対応(ブリッジ)
DeFi「シークレットスワップ($SEFI)」
まとめ
シークレットネットワーク(Secret Network)は、一言でいえば「プライバシーなスマートコントラクトを可能にするブロックチェーン」です。
ブロックチェーンテクノロジーは、現在の中央集権型のネットワークでは不可能なオープン性と透明性の提供を可能にします。
しかし中には財務の詳細や識別情報など、公に共有されることを望まないプライベートデータもこともあることでしょう。
シークレットネットワークはこの問題を解決するために開発されました。
イーサリアムでいうところのスマートコントラクトはシークレットネットワークにおいて「シークレットコントラクト」と呼ばれ、信頼できる実行環境内のノードによって計算されます。
また、プライベートデータをパブリックオペレーターとノードオペレーターの両方から遠ざけることで、透過的なブロックチェーンが機密データを安全に処理できるようになります。
つまり、従来のブロックチェーン技術のメリットである「透明性」を維持しながら「プライバシー保護」を可能にします。
シークレットネットワークはコスモス(Cosmos)のフレームワークを利用して構築されています。
コスモスは、「ブロックチェーンのインターネット」と呼ばれ、ブロックチェーンの相互接続されたエコシステムを作成することを目的としたプロジェクトです。
ネットワークを一元化することで、現在のブロックチェーンが直面している「異なるチェーンの相互運用性」と「スケーラビリティ」の問題を解決します。
コスモスは、「コスモスSDK」というブロックチェーンの開発基盤を提供しており、コスモスに加入するプロジェクトはこれを利用して独自のチェーンを開発することができます。
コスモスにも(ATOM)というネイティブトークンが存在しますが、これはあくまでコスモスネットワークの中心であるコスモスHubでのみ利用されるものであり、それを取り巻く周囲のプロジェクトはATOMに依存しません。
つまり、コスモスSDKで開発を行うプロジェクトは独自チェーン&独自トークンによる運用が可能です。
シークレットネットワークは元々、シークレットスマートコントラクトの分散型プロトコルの概念を開発したスタートアップである「エニグマ(Enigma)」から生まれました。
エニグマは2017年のイニシャルコインオファリング(ICO)で4500万ドルを調達しましたが、2020年に米国証券取引委員会からの執行に直面し、SECとの和解を余儀なくされました。
この時SECは、エニグマに投資家への払い戻しの提供、セキュリティとしてのトークンの登録、および500,000ドルの罰金の支払いを強制しました。
最終的にエニグマ周辺のコミュニティは、ビジョンの一部を独立した分散型プロジェクトとして継続することを決定しました。
そこで生まれたのがシークレットネットワークというわけです。
その後もエニグマは、シークレットネットワークの開発をサポートするコミュニティの主要なサポーターとして関与し続けています。
エニグマのネイティブトークンであったENGトークンの保有者には、新たに誕生したシークレットネットワークのネイティブトークンである「SCRT」が1:1の割合で付与されました。
ネットワークに参加するノードはSCRT(シークレット)トークンをステークする必要があります。また、SCRTはネットワーク内の手数料の支払いに使用されます。
ティッカー:SCRT
規格:SNIP-20
総供給:182,000,000
シークレットネットワークではマルチチェーン対応を目指しています。
Secret FinanceにてMetamaskとKeplrのウォレットを接続することでアセットのチェーンブリッジが可能です。
【ブリッジのやり方】
2021年7月現在では、Ethereum(イーサリアム)とBSC(バイナンススマートチェーン)からのブリッジが可能です。
また、現在モネロ(Monero)やテラ(Terra)のブリッジがテストネット段階にあり、メインネットへの移行に向けて開発中です。
シークレットネットワークは、ネットワーク内におけるDeFi(分散型金融)を推進するため、2021年2月にSecretSwap(DEX:分散型取引所)を立ち上げました。
さらに、3月にはシークレットスワップのガバナンストークンである「SEFI」をリリースし、事前にシークレットスワップでブリッジやスワップ、流動性提供を行ったことのあるユーザーに対してエアドロップを行いました。
ティッカー:SEFI
規格:SNIP-20
総供給:1,000,000,000
シークレットネットワークとシークレットスワップの関係は、イーサリアムとユニスワップのようなものです。
また、SCRTとSEFIの関係はETHとUNIにあたります。
ちなみにリリース時(Genesis)にエアドロップしたSEFIは、全配布量のうちの10%で、残りの90%はその後4年間かけてSecretswapユーザーや開発プールに分配されます。
【シークレットスワップガイド】
Secret Networkは現在、他のブロックチェーンとの相互運用性を構築することに注力しており、直近ではTerraブリッジが予定されています。
エコシステム内のDAppsはまだ多くありませんが、SNIP-20の新たなDEX「Sienna」やゲームなども登場しており、これからに期待です。
また、SNIP-721規格のトークンによるシークレットNFTのリファレンス実装も完了しています。
シークレットNFTはすでに「シークレットヒーローズ」というシークレットNFTに基づくカードゲームで利用されています。
あまり目立たたずなんとなく地味なシークレットネットワークですが、黙々と開発を進めている感があって個人的には好きです。
SEFIのエアドロをもらった恩もあるので今後も動向を追っていきたいと思います。
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