
こんにちは!こんばんは
2025年3月26日から、金融庁登録の暗号資産取引所であるSBI VCトレードがETHチェーン上のUSDCの取り扱いを開始しました
その中で多くの暗号資産取引所。とくに金融庁登録の暗号資産取引所がUSDCなどのステーブルコインの取り扱いの検討や表明をしはじめています。完全に『ぼくも!おらも!』と複数の事業者らがSBI VCトレードによって起こすクリプトの好循環、ステーブルコインの好循環をつくろうと動き始めています
しかし、こんなクリプトの世界でとくに日本円の必要性があるのか。正直、大きな疑問を抱くようになってきました
今回、クリプトの世界に日本円の必要性。クリプトの世界で日本円のステーブルコインの必要性を一緒に考えていけたらと存じます
まず、日本円と連動する暗号資産。日本円と連動するステーブルコインの現状を見ていこうと思います。暗号資産の情報は、全てCoinMarketCapとCoingeckoからとなります
日本円と連動する暗号資産。日本円と連動するステーブルコインは、2025年4月現在、取引されている銘柄は2つあります
1つは日本のJPYC株式会社が発行する日本円と連動するステーブルコイン【JPYC】です。JPYCは昔からよく知る暗号資産で、出資する会社があのCircle社も居ます
JPYCの特徴は、JPYCは資金決済法上にある暗号資産ではなく、自家型前払式支払手段のステーブルコインになります
JPYCは、複数のブロックチェーンに対応しており、ETH、POL、GNO、SDN、AVAX、ASTRの合計6つのブロックチェーンに対応しています。それはCoinMarketCapとCoingeckoにある情報、Wikipediaにある情報と同じです
JPYCを深く掘り下げると奥が深すぎることから、手短に説明すると、JPYCは単なる暗号資産上で日本円をデジタル空間内に保管できるメリットと同時に、JPYCを使ってギフト券を交換したり、実在する百貨店の品物をJPYCを通じて代理購入するシステムがございます。そのことから、JPYCは2025年4月現在の現状からすると、デジタル空間上のギフト券の扱いと暗号資産上で日本円をデジタル空間内に保管する側面が強いと見られます
もう一つは、GYENです
GYENは日本の大手IT企業体『GMOインターネットグループ』の傘下でアメリカ合衆国に拠点を構える法人によって発行される日本円と連動するステーブルコインです
GYENだけは、JPYCと違って、海外の中央集権型暗号資産取引所で実際に売買されている暗号資産であることが大きな特徴です
GYENが対応するブロックチェーンはJPYCと異なり、ETHはJPYCと一緒ですが、XLM、SOL、ARBだけはGYENのみの対応です。POL、AVAXチェーン上に日本円と連動するステーブルコインを保有したいならば、一直線にJPYCを勧めますが、XLM、SOL、ARBチェーンと言ったブロックチェーンを扱うなら、絶対にGYENです
このように、GYENは海外の中央集権型暗号資産取引所で売買されていることから、JPYCの時価総額が世界8082位にいるにもかかわらず、GYENだけは時価総額が世界871位と天と地と差です
時価総額でこんなに差がある真相に、JPYCは日本の法規制に則って運営されているに対し、GYENだけはアメリカ合衆国の法規制に則って運営されていることから、それぞれの暗号資産に対する自由度が明らかに違うのではないか?と純粋に見て思います
GYENは世界を相手に日本円と連動したステーブルコインとしての信頼が高いことから、世界と共に成長する日本円と連動したステーブルコインがGYENです
ここで疑問となるのは、世界の法定通貨の中で日本円がアメリカドル、ユーロ、シンガポールドルのような法定通貨より『明らかな不利な状況』に於かれています
実際に2025年4月1日時点の為替レートの終値を見ていくと、以下の結果です
2025年4月1日時点の為替レートの終値
アメリカドル
1USD=149.61円(1USD100円とすると、49.61円の円安)
イギリスポンド
1GBP=193.33円(1GBP100円とすると、93.33円の円安)
ユーロ
1EUR=161.47円(1EUR100円とすると、61.47円の円安)
シンガポールドル
1SGD=111.28円(1SGD100円とすると、11.28円の円安)
こうしてみると、明らかに他の法定通貨とは違って、全て日本円が円安になっています。この場合、日本円と連動したステーブルを日本で発行しても、日本の暗号資産保有者は、日本円と連動したステーブルコインを保有しようとはしません。なぜなら、現実で既に日本円を保有しているからです
では逆に日本の暗号資産保有者が狙うステーブルコインとは何なのかというと、真っ先に海外の法定通貨と連動したステーブルコインを狙って、そのステーブルコインを買いに行くのです。その真相は、現在進行形で世界の法定通貨の中で唯一、日本円の勢いが弱く、世界と戦うなら絶対に全世界の人々が愛着をもって保有する法定通貨を買って、保有するのが望ましいのです
明らかに2025年4月現在の為替状況からすると、明らかに日本円と連動したステーブルコインは非常に不利な状況です
しかし、日本の法規制の中で日本円と連動したステーブルコインを発行しても良い環境へと進化することは非常に良いことであり、日本円が本格的にステーブルコインの世界に参入することはとても良いことではないでしょうか
日本円と連動したステーブルコインは既にGYENがリードしていますが、GYENの後を追うJPYCがこの先、多くの試練のなかでJPYCの存在感が益々、強くなってくるでしょう。とくに発展途上国を拠点で活動する中央集権型暗号資産取引所がJPYCの取り扱いを表明すれば、発展途上国のクリプト業界で良い刺激を与えることとなると信じています。たとえば、日本円の方が円高である発展途上国はとくに、日本円と連動したステーブルコインの行方を見ていると思います
2025年4月現在、日本円と連動するステーブルコインは、JPYCとGYENの2つが存在しています。両者は異なる特徴を持ち、法規制や対応ブロックチェーンに違いがあるのが特徴です
2025年4月現在の円安状況から、日本円と連動したステーブルコインは即座に国内投資家から注目を集めるわけではありませんが、グローバルな視点で見れば、その発展の余地が十分にあると見られます。とくにGYENは世界的な信頼性が高く、JPYCも独自の強みを持っています
発展途上国における暗号資産市場への影響も期待できるため、日本円のステーブルコイン参入は長期的に見れば意義深い取り組みと言えます。今後は法規制の整備や技術革新とともに、これらのステーブルコインが暗号資産の世界でどのように進化していくかが、この先の2つの日本円と連動したステーブルコインを見ていく上で注目ポイントではないでしょうか
今回は、クリプトの世界に日本円の必要性。クリプトの世界で日本円のステーブルコインの必要性を一緒に考えていきました
日本円と連動するステーブルコインの発展は、暗号資産市場における重要な一歩です。JPYCとGYENの存在が示すように、異なるステーブルコインの特徴を持ちながらも、共に日本円の未来を切り拓く可能性を大きく秘めています
とくにグローバルな視点での成長が期待される中、日本円がこの競争に参入することは、長期的に見て意義深い挑戦ではないでしょうか
今後の法規制や技術革新によって、これらのステーブルコインがどのように進化し、暗号資産市場に影響を与えるのか、注目していきたいと思います
私たちが見ている、ステーブルコインの進化は、こうした新たな取り組みを間近で見える貴重な機会ではないでしょうか
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました
少しでも役に立ったと思ったら、ハートマークを押して、執筆者による活動を応援していただくと幸いです
話題の記事