21世紀の現在は人々とのつながりの関係性も多様化しそれによって新しい人間関係のあり方も増えてきていると思う。
例えばマッチングアプリなどを使えばビジネス用であろうが恋愛であろうがある程度自らの趣味嗜好と近い人間と自由に合うことができる。
しかし一方でこれまでの時代のように偶然誰かと出会いその人と関わり合いを持って付き合っていくと言う機会が徐々に少なくなってきたように思う。
偶然すれ違って声の掛け合いが起こりそこから地域で見守り合うような関係であったり、たまたま共通点を持っていたからその人と話が弾み結果的に友人となるような体験。
これらは学校と言う狭いコミュニティーであればまだしも、社会に出てからは格段とそのチャンスが少なくなっているような世の中だと思っている。
そんな中で最も重要なのは、出会いをどのように生かすかだと考える。
これまで出会ってきた人がふとした瞬間に縁が復活するかもしれないし、?初対面で敬遠していた人が実は意外な一面を持っていて、一気に親しみを覚えるなどといった現象が起こってもおかしくは無い。
だからこそ新しいつながりを求めに行くことも非常に重要ではある一方で、既存の出会いをどのようにして生かすかにフォーカスを置くのは1つの戦略として人間関係を豊かにする糸口になると思う。
例えば疎遠になった人に連絡を取ってみたり、これまで一方向でしか見て来れなかった人物に、全く異なる切り口で会話を切り出してみるなどだ。仕事関係でつながっている人に、最近見た映画について聞いてみるのも良いのかもしれない。
オンライン化が進み偶発的な出会いが少なくなってからは、より一層これまでの出会いをどのようにして活かしていくか。その見つめ直しと整理整頓が必要になってくるのではないだろうか。
広く浅くより狭く深く。私たちの抱える人間関係にはまだまだ眠っている遊休資産があるに違いない。