何事も、最初からのエキスパートはいない。誰だって初心者の期間はあったはずだし、現在ものすごく成果を出している人ですら最初はすべからく、ものすごく苦労している。
あらゆるエキスパートや専門家、特定の分野ですごく大きな成果を出しているような人たちですら、最初の1歩があったはずだ。
ではその最初の1歩とは?おそらく当の本人ですら覚えてはいないだろう。一歩を踏み出すと言うことそのものが、大変な恐怖を伴うものである。
挑戦とはこれまで居心地の良かった場所から抜け出し、新しい自分に出会うために積極的に挑戦をしていく機会だと思う。その機会を増やしていくことこそが本当に価値のある1歩の積み重ねなのだと思う。
そんな居心地の良い場所からいかにして抜け出すことができようか。おそらく多くの人は、抜け出せない理由をお金や時間や環境などに見出すだろう。
「海外に行けるだけのお金があれば勉強できていたのに。」
「資格の勉強に費やせるだけの余裕があれば、昇進していたのに。」
「周りの人たちがもっと努力をしていて自分を刺激してくれるような環境なら、こんな結果にはならなかったはずなのに。」
あらゆる理由が当人たちの頭をよぎる。事実私自身もそのように感じる瞬間が数多くあり、そのたびにしまった、とふと冷静になる。
だが、上記3つの理由よりもはるかに根本的でかつ一番の理由が実は隠れている。それは考えるよりも行動しない、と言う点だと私は考える。
できない理由を考えるのは簡単だ。
しかし考えると言う行為に反して行動することは、ある種反射的な側面も含まれているがために、考える余地を排除することが可能になる。
ある作家の名言で、
自分の考えるように生きろ。さもなければ自分の生きたように考えてしまう。
と言う言葉がある。
まさに至言。一般的には考えてから行動するものだといった考え方が主流であるように思うが、実際は行動こそが考え方を作って行き、実際のアクションを通じてその人の考え方やスタンスが徐々に形成されていくのだと思う。
つまり一歩踏み出す上で最も重要な味方は、行動を起こし続けている自身そのものなのではなかろうか。