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新米ハンター狩猟録★~導入・猟師になろっかな?編~

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  • Zucky
  • 2022/04/06 11:04

~まえがき~ 

 どうも、ひょんなことからALISのバッジ(ゲームカテゴリ)を取得したZuckyです。

取得に至る経緯といえば完全に「棚ぼた」。ALISとBCGとのコラボ企画にて配布される賞品目当てて記事を書いていたわけですが、幸運にもその過程でバッジを取得できたようです。

聞けばこのバッジ、今流行りの「えぬえふてぃー」と言うではないか。

このバッジが果たして何かの役に立つのかと言われれば、甚だ疑問ではあるが、せっかく手に入れられたのだから、どうせならば他ジャンルのバッジも欲しいということで...じゃなくて、

今回はゲームの賞品欲しさにALISに記事を複数投稿したわけだが、その結果、「記事を書く」という行為はなかなかタメになったと実感した所存。記事を書くこととは、自分が日々感じていることを言語化し、まとめあげるということ。記事にせねば形にもならずに、そのまま日常の彼方へと消え去ってしまった思考や感情も多々あったことと思う。「記事を書く」といことは、つまり思考・感情の整理と、それによる精神のデトックス。ALISで記事を書くことを通して、自分の中の新たな考えや感情に気づくこともできた。ALISサマサマである。ありがとうALIS。しかし、そんなALISにあふれる記事と言えば、クリプト関連の記事が多く見受けられる。まぁ、もともと仮想通貨やらブロックチェーン系に興味のある人達の使う媒体だからと言えばそれまでだが、もう少し、多様性があってもいいのではないかと思う。

NFT?DeFi?DAO?WEB3.0?うるせぇ、日本語で喋れ。

ぽっと出のIT用語に塗れた頭でっかちの現代人め。

スマホとネットだけで生活できる?

忘れてはいけない、泥と血潮の臭いを。

我々の生活が根ざす、原始の時代から続く人の営みについて、もう一度目を向けるべきだ。

ここはひとつALISへの恩返し、私が記事を投稿することで、ALISの多様性の一助となれればと思い、今回は「その他」カテゴリで記事を書いてみたいと思う。

(略:「その他」のアリスバッジが欲しい。)

正直、他ゲームと賞品のあるコラボ企画を実施しているので、先着100名のバッジなんて、割とすぐにゲームカテゴリの記事だけで捌けてしまう気がする。

 

 さて、それでは本題に移ります。

猟師・またぎ・ハンターって実在はしているけれど、彼らの情報は未だに少なく、その実態は謎に包まれているかと思います。

 

タイトルのとおり、私は猟師をやっています。

しかし、タイトルに少し語弊があるかもしれません...。

実際のところは『猟"師"』などと名乗れるようなものではなく、片手間に狩猟を嗜んでいる程度です。

また、私は狩猟免許を取得して3年ほど経つので『新米』ではないかもしれません。

『新米』でもなければ『猟師』でもない?タイトル詐欺が甚だしいですね。

正確に表せば、『なんちゃってハンターの狩猟録』がいいところかもしれません。

 しかし、ペーパーハンターの期間もあり、出猟の経験は実質1.5シーズン程度ということで、未だ知識や経験は『新米』の領域にあるかと思いますのでご安心ください。(逆に不安になるわ)

こんなんでも、一応、鹿4頭、狸1頭、ニホンカモシカ1頭が罠にかかりましたので、その辺はご安心ください。

 

 それでは、出だし数行でタイトル破綻をカミングアウトしたところで、今回は、素人が漠然と『なんちゃってハンター』になって実際に獲物が獲れるまでの、私の薄~い経験をもとに、何かと謎に包まれた?猟師の生の声をお伝えできればと思います。

 

猟師って実際のところどんな感じなの?ってことで

・猟師になってみたいけどなり方がわからない。必要な資格と手続きは?

・猟師って儲かるの?

・猟師に向いている人は?

・猟師の種類

・猟師に必要な初期投資

・猟師の楽しいところ、大変なところ

について、私の経験を踏まえて触れていこうと思います。

 

構成としては

1つめは、狩猟をするために必要な資格を取得するまでの「免許取得編」

2つめは、実際に獲物が獲れるまで、取れた獲物とその後処理までの「狩猟編」

3つめは、生き物の命を奪う狩猟という行為にどういった気持ちで向き合うかの「お気持ち編」

 

上記3記事でまとめられればなぁと思っています。

 

ちなみに、私がしているのは「罠猟」のみです。

猟もソロでおこなっております。

猟友会のおっちゃんたちがはやく鉄砲を取れ取れとうるさいので、今年あたりに逃げ切れず猟銃の免許を取得するかもしれませんが、今のところはソロの罠猟のみ。

そのため私が言及するのは罠を使用した大型獣(シカやイノシシ)の狩猟のみ。猟銃や猟犬を使用した猟にも軽く触れますが、内容は罠猟が主となります。

鳥を撃つようなことに関してはサッパリなので、あしからず。

 

それでは、最初にわたしがどうして猟師になろうと思ったか、その動機について触れたいと思います。

 

どうして猟師になったの?

 

気分です。

 

特に小さい頃からの憧れ~、とか身内や知り合いに猟師が居て~、とかではありませんでした。

 

強いて言えば、アウトドア気質なところがあったからかなって程度です。

私はオフロードバイクで山へ走りに行くことが好きでした。それこそ獣道のような道なき道を走破すること、その先に待つ光景に胸を躍らせて、まさに道なき未知を求めわくわくアクセルをふかしておりました。瞬間瞬間で時間を引き延ばし、路面のラインを見極めて難所を克服する達成感、はたまた日常生活では目にすることのない険しい岩山や、優しい川のせせらぎ、木漏れ日降り注ぐ緑のトンネルから、燃えるような落ち葉の絨毯、誰の足跡もない真っ白な雪道に刻む自分だけの轍...人の世から隔絶された山中の空気、美しい風景を独占しているかのような満足感。圧倒的非日常感にもうアドレナリンがドバドバでておりました。

しかし、幸運にも妻のお腹に新しい生命を授かったことで、もうバイクで危険な山道を走るようなことはできないな。と思い、なにか代わりの趣味を探していたところで、テレビかYouTubeか何かで偶然罠猟を目にした気がします。

「バイクに乗ること」も好きでしたが、「山や森のような空間」も好きだった私は、なんとなく自然との繋がりを断ちたくなくて、森に入る理由付けのような感覚で罠猟へと気が向いていったような気がします。

また、当時キャンプなどにもハマり始めていて、山に籠って自給自足の生活をしてみるのも面白そうだな。ジビエの肉は美味しそうじゃないか。なんて、今後待ち受けている子育ての大変さを微塵もわかっていない呑気な私は、大学生がインドに行って人生観を変えようとするようなノリで猟師になりました。

(まぁ、いざ受験料を払って試験を受ける前には自分なりにもっと猟師の実態を調べて、実際に猟師としてやっていけるかどうかの判断はしました。)

 

こんな、漠然とした動機でも、無事試験に合格し、狩猟免許を取ることができました。入口なんてこんなモノでも狩猟の免許を取るだけならできるのです。

狩猟を続けられるかどうか、は別として、免許だけなら簡単に取れます。

それから、幸いにも私は何頭か獲物を罠にかけ、この手で殺めて処理しています。まだ狩猟は続けていくつもりです、たぶん。

 

それでは、そんな私を踏まえて、猟師に向いている人とはどんな人か。

 

・山や森(自然)が好きな人

これだけでOKです。

特に罠猟は、仕掛けた罠を毎日見回りに行かねばなりません、強制的にわなを仕掛けた森の中を歩かされるのです。森林浴の毎日です。(実際には毎日いけていないが)

森を歩くだけで気分が上がる人は適正があると思います。

実際、毎日罠の見回りをするのは結構な手間です。めんどくさいです。はい。

でもそんなストレスを軽減できのです。森が好きならば。

森が好きと言っても単純に木々の風景や澄んだ空気が好きというだけではなく。

・静かな場所が好き。

・一人の時間が好き。

って人でも問題ないと思います。

 

ドキドキしたい人

はい、これは実際に獣と勝負する瞬間ですね。

意識は目の前の獣にだけ集中して、他の一切を忘れられる瞬間です。

猟銃をお持ちの方ならその引き金を引く瞬間、スコープの中に獲物を収めた瞬間、気づかれずに射程圏へ忍び寄る瞬間、ドキドキですね。

私なら、罠にかかった獣と対峙した瞬間です。

獣も生きるために必死です。ものすごい力で逃げようとし、必死に抵抗を試みます。

中には罠にかかった足をちぎって逃げる獣もいます。

毎年猟師の何人かが返り討ちにあい、命を落としています。

角や牙だけでなく、足にも気を付けなければなりません。蹴られようものなら痣ではすみません。銃なら撃てば終わりですが、銃がないならば、そんな獣を押さえつけて、なんとか止めを刺さねばなりません。

ガチンコの駆け引きが、命のやり取りが、そこにはあるのです。

 

 

 

 

では、ついでなので反対に「猟師に向いていいない人」とはどんな人かも簡単に説明します。

 

・暴力や血に耐性のない人

はい、単純に言うと、動物を殺せない人です。

 

勘違いしないでください、私は確かに殺せます。しかし好きで殺してるわけではありません。矛盾しているようですが、「罠にかける」ことと「殺す」こと、そして「食べる」ことはそれぞれ別の動作です。

 

余談ではありますが、私が一番好きな動物は「鹿」です。

実際に止めを刺す瞬間は、とても苦しいです。こうなった瞬間のことを、始めから覚悟していたはずなのに、揺らいでしまいます。また詳しくは狩猟編で触れますが、1頭目を手にかける時はかなり精神を削られました。剣鉈で心臓を突き刺した感覚と森に木霊する鹿の断末魔は忘れられません。正直今でもまだ殺生には慣れません。この点では私は猟師に向いていないのかもしれません。

罠にかかれと願っておきながら、実際にかかってしまった後は、ちょっと後悔するのです。あぁ...いまからやらなければならないな。と。

はじめは罠にかかった鹿を見て、それはそれは大喜びしたもですが、そのあといざコトを成そうと覚悟を決めたときはサーッと血の気が引いたものです。

 

 

一度熟練の猟師さんについて行った時は、何のためらいもなく作業のように撲殺しておりました。かなり猟奇的な映像でした。人生で一番バイオレンスな瞬間でした。目の前で生のおっちゃんが木の棒をフルスイングして四つ足の哺乳類と格闘しているのです。R-18なんてもんじゃありません。胸が痛かったです。

でも、年に何十頭も駆除している方たちはきっとそうやって割り切らないと心が持たないのでしょう。わたしもまだまだ半端モノです。だけどこういう感覚はとても大事なことだと思います。これは狩猟をやらねば体験できない大きな経験だといえます。

 

しかし、これについてはいろいろな意見があると思います。

どうして、飢えているわけでもない、スーパーに行けば簡単にお肉が手に入るのに、わざわざ野生の動物を罠にかけ、その命を奪わなければいかないのか。

お前たちは娯楽で殺生をしているのか。等とわりとセンシティブなラインです。

狩猟が娯楽かと問われればYESでありNOでもあります。

このあたりについても、今後の記事で触れていきたいと思います。

そして忘れてはいけないのは、狩猟は社会から必要とされているということです。

有害鳥獣による農作物の被害は年々増しています。その被害は私の自治体でも○億円以上です。獣害を理由に農業から手を引く人も少なくありません。また、数が増え、食べ物のなくなった鹿が植林を齧ることで生態系が崩れ、禿山となり土砂崩れを誘発するおそれもあります。

そのため、害獣駆除という名目で全国的にシカやイノシシは駆除されているのです。

そうです。鹿は「害獣」なのです。奈良公園で愛想をふりまくかわいい彼等は「害獣」なのです。

 

・人付き合いが苦手な人

はい、狩猟をするならほとんどの人が『猟友会』へと属さなければなりません。

これは保険の関係で、ハンター保険に加入するには猟友会に所属していることが条件だからです。保険無しに賠償できるお金持ちの方は必要ありません。

 

この『猟友会』。自治体にもよりますが、定期に集会が行われます。

会員はほぼ高齢の男性。昔ながらの村社会といった感じです。

猟師の高齢化、後継者不足が問題となっていますが、こういった環境が若者の参入の障壁となっている可能性は大きいと思います。

 

私は人付き合いが苦手です。

 

でも狩猟はできています。

でもそれは、罠猟によるソロでの見回りのみだからです。

これが猟銃を使った『巻き狩り』やグループ猟になればチームを組んで獲物を追いこむような狩りのスタイルになります。コミュニケーション必須です。

単独で行う『忍び猟』ならばひとりで、まったりできますが、かなりの経験と技術が必要かと思います。

 

私は人づきあいが苦手なので、ずっと一人で罠猟のみ行っています。

そう、人づきあいが苦手でも、できることにはできるす。

ただ、他の猟師の縄張りやローカルルールのようなものもありますし、罠のかけ方や、その山の獣の癖、獲った獲物の肉の捌き方なんかは、熟練の猟師さんから教わった方が、圧倒的に早く習熟できると思います。

全部手探りで自分で楽しみたい人なら関係ありませんけれど。

 

そうはいっても、やはり人づきあいが得意な人の方がきっと早く楽しく狩猟ができると思います。

ただでさえ若者が少ない世界(私の自治体ではほぼ定年後のおじいさんしかいない)なので、若い人が参加したなら、きっとかわいがってもらえると思います。

私が入会した時には20代の猟師は私だけ。面倒見のいいおっちゃんによく声を掛けられました(ほとんど逃げましたが)

 

 

 

はい、ざっくり言えば、この2点です。

ん?よく考えたらなんだか私も向いていない?かもしれませんね。

だけども狩猟はできています。面白いし、いろいろな魅力があります。

 

突き詰めれば1点。土壇場で命を殺められない人にはできません。

こればかりは、ごまかしがききません。自分で勝負を挑んだ以上、最後まで自分で責任を持つのが狩猟です。

逆にここだけクリアできれば。大抵の方ならば狩猟ができます。

どうですか?ひと狩りいっちゃう??(古い)

 

と、まあ1記事目はこんな程度にしておこうかと思います。

とりあえず、

免許だけなら超簡単なので、あとは責任もって命を獲れる人なら猟師できます。

動機はなんでもいいです。お肉食べたい。とかでいいと思います。

ただ、猟師を続けるならば生命と向き合うにあたって、何かしらの信念は必要になってくるかと思います。

その辺りについても今後の記事で触れていこうかと思います。

 

以上、なんちゃってハンターの狩猟録、導入としてのざっくりとした猟師像の紹介でした。

次回、『狩猟免許取得編~猟友会ってどこ?~』

受付難度はさながらハンター試験??まるで「じっくり弱火で...」の如く!

唯一の情報は10年前から更新の途絶えたヤフーブログ!!?

Zuvkyは果たして猟師になれるのか!?(なった。)

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