波に書いた名前砂に描いた名前風に刻んだ名前
皆 消えてしまって広がる星空
宇宙の末端ですべての名前は光に溶けて滝になり果てしない奈落に落ちていく
けれども私は繰り返しゆく河の流れに名詞を置く
この星屑の上に束の間生きて死んでいく虫けらの小刻みに痙攣する六本足で