友達がレコードプレイヤーを買ったというので、
無数のレコード・アルバムの中から、数枚だけ、車椅子で抱えていった。
アルバム「イマジン」に30年ぶりに針を落とした。
魂の螺旋ダンスを書いていた時、調べ事で取り寄せた市川匡麻呂による本居宣長への反論の書物を開いたとき
今にもバラバラになりそうなのを慎重に開きながら
これを人類の誰かが開くのはいつぶりなんだろうと思った。
針を落としてレコードが回り始めたとき、それを思いだした。
もちろん、イマジンやジェラス・ガイだけなら、YouTubeでも聴くことができるし、
その後も何度も聴いてきた。
しかし、アルバム全体を聴くのは少なくとも30年ぶりだし、
その時だって一回聴いたかなという感じ。
本当に聴きこんでいたのは、1970年代、中学生の時だ。
針先の微かな雑音にも、言葉に尽くせない感慨がある。
すべて歌詞カードも見ずに歌えるのも驚きだ。
この記事につづく。