5つ星のうち5.0今までにない翻訳2017年7月2日
おそらくこの本は、世界で初めて、臨死体験をした本人が、「阿弥陀経」に描かれた「極楽の光景」を訳したものでしょう。
同じ著者の前著「超簡単訳 歎異抄・般若心経」の前書きには、死後の世界が作者自身の言葉で書かれていました。
しかし、この本では「阿弥陀経」を訳すという形を通してそれが表現されています。
それがどのくらい実際の体験に重なるものだったのかは、作者自身に質問してみないとわかりません。しかし、私には、この「阿弥陀経」訳のちょっとした細部にも、また大きな世界観にも、作者の臨死体験が、生き生きと活かされているように、感じられました。
だから、この本は、単なる翻訳とはいえないと思います。
おそらく世界で初めての、極楽を見た本人による極楽案内だと感じられるのです。
どこまでも壮大で詩的な描写となっています。
私にはとても心地よく、読み進めやすいものでした。
また、そのイメージが目の前で膨らみ、果てしなく広がっていくように感じました。
題名にこだわる必要はないと思います。
すべての宗派や宗教の垣根を越えて、オススメの一冊です。
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