スマホにタブレット、ノートパソコンにVRゴーグル、そしてSteamデックなど、現代において大量のデバイスが身の回りにあることは珍しいことではなくなった。
そんなデバイスに関する話で、簡潔に言えば「買い替えはほどほどにする」というものだ。買い替え、これは一般的には以前使用していたデバイスが古くなってきたら新しいものにするという感じで、スマホなりタブレットなりを2年おきくらいに買い替えているだろう。
しかし、それは少し問題がある。なぜなら、「毎回同じデバイスを買うこと」はそれだけ視野が狭くなっているあかしでもある。
例えばVRゴーグルを例にとると、最初はそこまで便利なものではなかった。しかし、近年10万円を切る値段のものが登場し、そこまで無理しなくてもVRを体験できるようになった。これはすごいことである。
しかし、いつものようにパソコンを買い替えてばかりいれば、VRゴーグルやARヘッドセットなどは完全に蚊帳の外になるし、新しいテクノロジーデバイスなど「まったく興味もわかない」状態になる。
確かに、まったく新しいテクノロジーは発展途上であり、かつ高価で、本当に正しく動くのかもあまり保証されていないケースが多い。しかし、それを得た時、それがガラクタのようなものでも「未来」を感じることが刹那的にある。
そして、最も大きいのが「作り手が何を目指して作ったのか」を完成度が低いものほど強く感じることがある。
アップルの最新鋭のタブレットよりも名の知れない中華謎デバイスの方が、機能性や利便性とは別の趣を感じることができる。
とはいえ、もしも画期的で使えるデバイスが合ったら、それはもう使われているだろうし、次のアップルがどのようなものを作るのかは楽しみでもある。