ヘルスよりウェルネス。
これはここ最近見られる新しい健康の在り方を示す言葉であり、非常に注目されています。世界には100歳を超える長寿が多く住んでいる地域があり、ベルギーの人口学者ミシェル・プーランとイタリアの医師ジャンニ・ペスが長寿者が多いイタリア・サルデーニャ島のバルバギア地方に「青色マーカー」で印をつけたことに由来するものです。
2004年からアメリカの研究者・作家であるダン・ベットナーが、ナショナルジオグラフィックと組んで調査を行い、新たに4つの「ブルーゾーン」を加えてその成果が発表されたことで広まっていきました。(一部Wikipedia抜粋)
今回はそんな「ブルーゾーン」に存在するウェルネスについて紹介していきたいと思います。
ブルーゾーンは上記の図で示した場所にあり、それぞれ沖縄、イカリア島、サルデーニャ島、ニコヤ半島、ロマリンダの5つが挙げられます。これらの地域はほとんどが温暖な地域で、平均気温も30度付近であることがわかっています。特に、コスタリカのニコヤ半島は赤道に非常に近いことが地図からわかります。しかし、ここは東西が大洋に挟まれているためか、平均気温は年間通しで25度ほどと涼しいと言えます。
ブルーゾーンには、ある程度共通してみられる法則があり、それを九つのルールのようなかたちで体系的にまとめられています。ここでは、それらについて別サイトから抜粋したものを掲載しています。
① 日常生活でよく体を動かしている、そしてそれが規則的である。
② 生き甲斐があること。毎朝起きるための目的がある。
③ ストレスが少ない。ストレスは老化とかかわるすべての病気と密接な関係にある。例えば地中海沿岸におけるシエスタの習慣、セブンスデー・アドベンチスト派の人々の祈りの時間、沖縄の女性たちのお茶の時間などがある。
④ 食事は腹八分目にする。
⑤ 野菜中心の食事を心がける。肉や魚、乳製品は食べてもいいが少量に抑える。
⑥ 適量のお酒、ワインをたしなむ程度に飲む。
⑦ 健康的な習慣を促進するような社会的グループに参加する。
⑧ お互いに助け合うコミュニティで暮らす。特に健康志向なコミュニティなどに参加する。
⑨ 父親、母親、兄弟姉妹、祖父母等、家族間の絆が深くある。
以上のようなポイントが、ブルーゾーン的な生活を送る上で重要になると言われています。
ブルーゾーンでは、食事内容も異なり、その影響かアメリカ・ロマリンダの平均寿命はそのほかのアメリカの地域よりも10歳以上長く生きているということがわかっています。それは、主に野菜ベースの食事をとることが重要とされており、肉や魚、乳製品は控えることが挙げられます。
農作物
果物:リンゴ、バナナ、ベリー類、ブドウ、オレンジ、パパイヤ、パイナップル、プラム類(スモモ・梅など)、スイカなど
野菜:ピーマン、ビーツ(カエンサイ)、ブロッコリー、ニンジン、カリフラワー、チャード(フダンソウ)、カラードグリーン、キュウリ、ニンニク、インゲン、ケール、タマネギ、ジャガイモ、ほうれん草、トマトなど
タンパク質
豆類:黒豆、ひよこ豆、インゲン豆、レンズ豆など
卵(週に2〜4回)
魚(週3回まで):アンチョビ、鮭、タラ、メカジキ、マグロ、イワシなど
ヤギミルク、ヤギミルクベースの乳製品
ナッツ:アーモンド、ブラジルナッツ、カシューナッツ、ピーナッツ、クルミなど
シード(種):カボチャの種、チアシード、フラックスシード、ペンプシードなど
木綿豆腐
穀物&常備食品
大麦、玄米、コーヒー、乾燥スパイス&生ハーブ、オートミール(できればスチールカット)、オリーブオイル、キヌア、赤ワイン、お茶
100%全粒小麦、発芽穀物パン、サワー種(サワードウ)パン
今回は、ブルーゾーンについて取り上げました。そこではヘルスではなくウェルネスを重視しており、「健康は目的、ゴールではない」「長生きも目的、ゴールではない」。よりよく生きる、輝く人生、自己実現こそ目的、ゴールであり「ウェルネス」であると言われており、早速今日からこれらをやっていこうかと考えています。