東南アジア、マレーシアは日本人に非常に人気と名高い国だ。しかし、実際足を運んでみるとそのような形容は少し間違っているようにも思える。確かにマレーシアは温暖で治安もよく、マレー系や中華系イスラム系の人々が行き交う多様性あふれる国だというのは間違ってはいない。
とはいっても、日本とは全く文化が異なる。
例えばトイレがその一つだ。ショッピングモールやコンドミニアムのトイレにはウォシュレットなどはなく、ウォーターガンがあるのみ。そのウォーターガンで大便などを弾き飛ばすわけで、トイレは意外にとんでもないことになっているところもある。とはいっても、基本的にはウォーターガンがあるので、洗い流せるという点においてはきれいかもしれないと思った。
私が泊まったコンドミニアムのトイレはウォーターガンが出ない上に水流れが悪いからか、排泄物が浮いていた。
コンドミニアムは最高に不安を煽られた場所であったように思える。11階のフロアには警備などいるわけもなくただ薄暗いのみだった。コンドの寝室に行くと、なんということだ、ベッドがあるではないか。しかし驚くのはそこではなく、ベッドは窓の横においてあるのだが、窓の鍵かかけられなくなっており開けっ放しの状態でしか放置できなかった。ちなみにここは11階であり、割と簡単に落下できる仕様になっていた。
クアラルンプールの市街地は清潔な場所とそうでない場所に分かれる。因みに物価についても日本より安い、と言われているが、体感的には大差ないようにも感じる。ただ、月五万円ほどのコンドミニアムが簡単に見つかるので物価が安いのかもしれないとは思った。
また、マレーシアに来て当たり前だけど知らなかったことがスコールの存在だった。マレーシアの天気予報を見てもほとんどが雷雨マークで意味がない。実際雷雨となっていても晴れていたりいきなりゲリラ豪雨が10分くらい降ってきて数分分後にはやんでいたりする。
暑いと入っても日本の猛暑のような暑さではなく、もわっとした蒸した感じがあり、生暖かいという感じである。大体の施設は冷房が聞きまくっているので、割と真剣に最適な服装がわからない。
シンガポールのチャンギ空港に降り立つときは雷雨のせいで機内が揺られまくり、クアラルンプール国際空港に降り立つときは、まさかの数十分間の旋回が行われた。個人的に着陸が一時待機状態になったときが一番怖い。
クアラルンプール国際空港の両替レートは50000円→38000円分のリンギット位で普通に最悪レベルの交換レートである。
マレーシアが最高だと思うポイントは、結局のところ気候なように思える。日本やインドネシアは地震火山大国だが、マレーシアやシンガポールはせいぜい雷雨程度で(マレーシアは世界第5位の落雷大国だが)災害脅威は比較的少ないように思える。
また、国内には東京大学よりも世界大学ランキングが高いマラヤ大学があったり、シンガポールを目指すマレーシア人やその他多くの外資系企業が進出していたり、グローバルな一面もある。
エド・シーランの曲が流れつつ、日本のワールドカップが放送されていたり、ほとんど全ての人々がスマホを拝しているのは日本と同じ?なように見えた。
マレーシア近郊は治安が悪いとは言うがいったことないのであまりわからない。クアラルンプール市街地については、治安は悪くないと言える。
どうでもいいけどKOMUTERよりもKJLのほうが乗り心地はいい。多分KJLが日本で言う京浜東北線や埼京線的なものだと思っている。
クアラルンプールには地下鉄はない。上記のモノレール的な鉄道がメインである。
マレーシアは車社会のため、歩いて行動する観光客には厳しい一面がある。なので、歩いて観光したい場合シンガポールなどがいいのかもしれない。
食についてはどうか。食についてはほとんどがコンビニや飲食チェーン、スーパーなどで方つく。物価は日本と同じくらいだ。
クアラルンプール国際空港↔KLセントラル(55リンギ)だが、実はKLIAから途中のプトラジャヤまで行くと7リンギで、そこからセントラルまでは14リンギなので、一回プトラジャヤで降りると半額になるという謎事実が判明した。
東南アジアの経済成長速度は早く、日本が追い抜かれる日も近いのではないだろうか。マレーシアは現時点においては、イスラムにヒンディー系、中華系が主に活躍しており、首都クアラルンプールで暮らすということが何を意味するのかを垣間見えた気がする。