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十年後の暗号資産の形はどうなっているのか

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  • gryption
  • 2023/02/24 02:39

結論から言うと、DAOが主流になっていると予測する。

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現在は2022年に突入しようとしている最中だが、これから10年後にかけて、暗号市産業界がどのように変化していくのかについて、ある程度予測を立ててみた。

それは、様々な情報源から考え出した一つの案であり、すべてではないが、YoutubeやTwitter、Messariなどのジャーナル、コインデスク、コインテレグラフや各種暗号資産サービス付随のメディアから、今後、暗号資産がどこへ向かっていくのかを考察してみた。

最初に断りを入れておくが、これは飽くまでも「予測」であり、確定的にこうなるとは言えない。

2021年も終わりに近づく中、USDTとUSDCなるステーブルコインを取り巻く環境は非常に移ろいでいる。現在海外では、「Defi2.0」や「DAO」、そして、「アルゴノミクスステーブルコイン」や「TradFi vs defi」、または「ブリッジ」、「ZKロールアップ」などの言葉が飛び交っており、明らかに情勢が変わりつつある。

Defi2.0については、Messariの公式サイトにもあるようにこれから非常に伸びる一分野で、それらはメタバースやゲームファイナンスに呼応しやすいものだとしている。エジソンが電球を発明し、テスラの交流の発明によって世の中に電気がもたらされ、その後、インターネットが普及しそれらはどちらもインフラになった。ブロックチェーンはそれに続く第三のインフラになろうとしている。そのようにDefi2.0の発展を位置づけるものもいる。

そして、FeiやFraxなどのアルゴノミクスステーブルコインに関しては、そこまで多くのソース情報を得たわけではないものの、Terraが時価総額ランキング10位に食い込んでくるようなことがあることから、需要がかなり高まりつつあることは見て取れる。しかし、そのような盛り上がりの裏で、USDTやUSDCなどの現行のステーブルコインが、現行の政府が発行するドルや円などの通貨とどのように折り合いをつけていくのかが、非常に話題にもなっている。個人的に思うことは、このようなDefi、いわゆる分散型金融は、どう考えても従来の金融モデルと相克する関係にあり、どこの国でも一定以上の議論を要するだろうとは考えている。

しかし、このような問題はもしかしたら、「DAO」によって解決されるかもしれない。とはいえ、この自律分散型組織といわれるものは現在進行形で発展しているために、最終的にどのようなものがスタンダードになっていくのかはわからない。有名どころのOlympusDAOやBitDAO、RomeDAOなどその種類に関しては、できることと別に、日夜増えている。そして、それらはたしかに現行のGameFiやNFTなどのブロックチェーンを利用したサービスを、どう生かすかという点においても語られており、コミュニティの未来、もしくは株式会社のような組織の未来ともとらえられている。

そして、ブリッジに関しても、例えば今ではMATICからMOONRIVERにUSDTを移すことは直接ではできない、といった問題の解消に取り組んでいるMaiarなどのプロジェクトは多くなってきている。将来的にはAnyswapやSushiswapにかわるブリッジ機能が実装されるかもしれない。

また、最近ではZkロールアップという言葉もよく聞く。これはゼロ知識証明を用いた機能を導入し、トランザクションやローディングへの負荷を減らすものだとされている。ただ、SNARKやSTARK、ZKPに関する技術的な内容はまだ詳しくはわからないところが多い。そして、それは暗号資産プロジェクトの資金調達方法の一つであるGrantsにも上げられることである。昔は、ICOやIEO、などがある程度主流だったが、DAOの領域ではGrantsという言葉をよく聞く。

このような現状はすべてではないかもしれないが、現在進行形で移ろいでいる暗号資産界隈を知るきっかけになれば幸いである。

そして最後に、2030年の暗号資産の状況に関して個人的な予測をすると、ステーブルコインの失脚と、あらゆるテクノロジーとのGameFi化が進んでいくのではないかと考えている。そこにNFTなども加わり、最終的にはDAOに行きつくというのが2030年から2040年にかけての暗号資産の未来かもしれない、そう考えている。

つまり、現行の原神APEX、そしてFortniteなどのゲームが、コンテンツの価値をユーザが生み出しているように、DAOはそのようなプラットフォームになることを望んでいるのではないかと考えているのである。

もちろんその通りにはならないかもしれないが、現行の盛り上がりがどこへ行くのか、消えてしまうのか、注目はまだ続きそうである。

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