つい先日、仮想通貨取引所大手のFTXがバイナンスに買収されるという懸念が広がり、価格が下落した。MATICなどの銘柄は一時的に1.2USD/MATICを付けるなどの値動きをしたものののちに10%以上の下落がみられている。
また、疑念として広がっていた買収の話は本当のことであり、両者が合意したといくつかの報道機関にその旨がかかれている。しかし、その後の展開として買収は撤回したとバイナンス。
気づけば転換期とはいつでもそれにあたるのが暗号資産なのではないかと思ったりする。ほかのトラディショナルファイナンスから新しい資金の流動方法として提案されたブロックチェーンなどの技術的な部分が再度注目を集めつつあり、ZKPなどこれまでになかった案がたびたび目に入ってくるようになった。
上記記事にもあるように現在の暗号資産市場はターニングポイント期にあるとし、今後の生産的体制を敷くための準備期間に入るところだという指摘がカーロータ・ペリッツ氏による著書とともに紹介されている。ターニングポイント期はこれまでの暗号資産を取り巻く回帰でもあり、それは革命(Revolution)の言葉にあるように「回転」の一部であり再び投機的熱狂が訪れることも述べている。
先に述べたように、ポリゴンチェーンはWeb2からの入り口としても機能していることがわかっている。その背景にあるのは、イーサリアム上で動くL2であることと、極端に低いガス代、そして多くのDAppsにその互換性を持つことだろう。
こと日本でもJPYCやJPYW、そしてメタバース系のプロジェクトでもポリゴンを採用しているところは多く、AVAXやASTERなどと比較してもまだ多い印象がある。ALISもポリゴンでの支払いを可能にしたら、と思ったりするほどにである。
また、上記記事では、ポリゴンの成功がイーサリアムの成功にもつながると指摘しており、これはイーサの創設者の一人であるヴィタリック氏も認識していたことであった。
もしかしたら今後MATICだけがほかの暗号資産と異なる値動きをしたり、これまで以上に暴騰するということが起こるかもしれない。それは明らかに現在のポリゴンユーザーを誇らしくすると同時に、それに対して利用頻度を懸念する事態になることを示している。
追記として、これまではzkロールアップやzkSyncは一部の身の情報公開のみで本流として語られることは少なくあった。しかし、どうやらそれはもはや過去の話でポリゴンなども提唱し始めたzkEVMは非常に重要な技術革新となる可能性がある。
zkEVMの筆頭として挙げられたのはイーサリアムL2のひとつであるポリゴンであったが、スクロールもまたその一つに挙げられ同社が開発しているzkEVMはポリゴンよりも真のzkEVMに近いと評価を得ている。
スクロール社の提供するzkEVMではKZG多項式コミットメントを利用し楕円曲線暗号に対応している。ポリゴンよりも優勢とされているzkEVMメーカーについて詳しく知りたい場合、上記のサイトなどを参照することをお勧めする。離散対数問題の場合、基本的にはModuloを利用する一方で、楕円曲線を利用しそれらと同時に
KZGコミットメントについて述べるとするならば、ベクトルを多項式に変換することでコミットし、その多項式での評価値と単一の楕円曲線のグループ要素をプルーフとして提供することで公開機能を持たせるもの、というものであり、エレガントにzkプルーフを実装するべくイーサリアムも同様の機能を追加することを検討している。
用語アンカリング
楕円曲線を用いた離散対数問題 ← BTCやETH
zk ← 多項式コミットメント
KZG ← スクロールのzkEVM
なお、これらコミットメント手法やzkRUなどは処理速度や計算規模を少なくても済むようにするテクニックの一つである。