死、それは誰にでもやってくることですが、戦後健康寿命が延びてくると、どのような死に方がいいのかという考えが巡るようにもなりました。アメリカでは、安楽死が認められていますが、日本では認められていません。
とんでもない痛みに苦しみながら死んでいくならば、いっそ安楽死で計画的に死んでしまったほうがいいというのは、まったく想像にむずかしくないと思われます。
痛みの王様として挙げられている病気はすい臓がんであり、これはほとんどの医師がランキング上位にあげるほどでした。以下、順位は下の通りになっています。
1位 すい臓がん
2位 間質性肺炎
3位 肝臓がん
4位 肺気腫
5位 多発性骨髄腫
6位 上腸間膜動脈閉そく症
7位 肺がん
8位 腎不全
9位 脳腫瘍
10位 胆管細胞がん
11位 腸閉そく
12位 白血病
以下省略
最下位 老衰
いろいろな病があることがわかり、勉強にもなりますが、最も痛いと言われているのがすい臓がんや、肺炎、肝臓がんなどの「沈黙臓器」でのがん発症でしょう。
そして、最下位にランクインしたのが老衰で、不整脈や脳梗塞、胃がんや前立腺がんなども最下位よりの結果となっています。とはいっても、基本的にどれも痛みが伴うと考えたほうがよく、自分事としてとらえ始めるとやはり安楽死的なものの導入を考えたほうがいいのではないかと思ってしまいます。
とはいっても、長寿の人々には上記の病気にかかっても治ってしまった例はあり、一概に安楽死ということが良いことか?という問いにはうなずくことはできないでしょう。日本で最も長寿な人物として知られている田中カ子氏は、すい臓がんや胆石、白内障手術などを経験しており、100歳を超えて大腸がんも経験しています。もちろんすべての人が上記の人物のように生きていくことができるわけではないので、参考になるかどうかもわかりません。
世界三大激痛としては、群発頭痛、心筋梗塞、尿路結石が挙げられており、こちらも居ても立っても居られないほどに痛みを伴う病気といえます。
✔ 群発頭痛
左右どちらか一方のこめかみまたは眼の周囲に生じる重度の痛みで、比較的短時間(多くは30分から1時間)で消失する。 鼻づまりや鼻水、ときにまぶたの垂れ下がり、涙、顔面の紅潮を伴う。 群発頭痛は通常1~3カ月間にわたって規則的に起こり、その後は数カ月から数年ほど頭痛のない時期が続く。
✔ 心筋梗塞
心臓を動かすために酸素や栄養を心筋へ送る冠動脈が閉塞して、心筋が酸素不足になって壊死している状態。 発症の原因は、生活習慣病などによる動脈硬化の進行がおこる。 それによって冠動脈にたまったプラークが破裂して、冠動脈が完全に閉塞する。
✔ 尿路結石
疝痛発作(突然に生じる激しい痛み)、血尿が典型的な症候である。
腎結石は無症候のうちに経過することが多いものの、これが尿流に沿って尿管内に落下し、結石による尿流閉塞と腎盂内圧の急上昇によって、腰背部から側腹部にかける激痛や下腹部への放散痛が生じる。夜間や早朝に起きることが多く、通常、3~4時間持続する。一部には腎盂腎炎を併発し、38~40度の発熱を呈することもある。下部尿管に位置する結石では同時に膀胱刺激症状を伴うことも多く、頻尿、残尿感が起こる。
何かしらの病気になったとしても、その状態からすぐに回復できるとは限りません。基本的にはことが起きた場合、それに対処するしかないのと、統計的なデータから事後をある程度立てておくことが最善といえます。最も、人間は最終的にはいづれかの形でこの世を去ると考え、受け入れていくしかないのだと思います。