AcalaがDOTリキッドステーキングをローンチ

ブロックチェーン・ジャパン
2022/05/22 05:36

Dan Reecer

Polkadotユーザーは、DOTをAcalaにステーキングすることで、より高い利回りを獲得することができ、LDOTを受け取ることで流動性を維持できるようになります。

LDOTステーキングは、DOTステーカーに以下の利点をもたらします：

・通常のDOTステーキングよりも高いAPY

・DeFi利回りを倍増させる流動性の保持

・BlockdaemonやCoinbase Cloudなど世界トップクラスのバリデーターによるサポート

・迅速なアンステーキング

・最低5DOTからステーキング可能

・Polkadot Relay Chainの安全性を確保する分散型メカニズム

AcalaSwapとAcalaのマルチ担保のステーブルコインであるaUSDのローンチに続き、LDOTはPolkadotエコシステムの資本効率とDeFi戦略をさらに最適化するためのもう一つの核となるものです。

リキッドステーキングとは何か、DOTの追加利回りを得るための方法を探ってみましょう。

現在のステーキング・モデルの課題

既存のステーキングプロセスでは、トークンがロックされている期間中、ユーザーにパーセンテージに応じた報酬が与えられます。しかし、その期間中、ユーザーはトークンを使用することができず、追加の利回りを生み出すことができません。

ステーキングをしていたユーザーが、そのロックを解除してトークンを売却/譲渡できるまでのアンボンディング期間の存在は、ステーキングの不便さに拍車をかけています。ユーザーは、7日から28日、時にはそれ以上のアンボンディング期間が過ぎるまで、トークンの流動性を引き出すことができません。

例えばこれまでのDOTステーカーは以下の制限を受けます：

PolkadotにステークされたDOTは、報酬を得る以上の利点はなく、ロックされたままとなる。

PolkadotのDOTステーキングのアンボンド期間は28日間で、柔軟性と資本へのアクセスが制限される。

AcalaがリリースするDOTリキッドステーキング製品「LDOT」は、トークン保有者が効率的な方法でDOTトークンから最適な価値を引き出せるようにすることを目的としています。

リキッドステーキング101

リキッドステーキングは、レストランでのコートチェックのようなものに例えられます。コートを渡すと、タグを付けられ、そのコートの保有者を表す紙のレシートを渡されます。あなたが戻って来て、コートを受け取る準備ができたら、レシートを渡してコートを受け取れます。

リキッドステーキングも同様で、ユーザーは自分の資産をステークし、ステークした資産を表すレシートとしてリキッドステーキングトークンを受け取り、そのリキッドステーキングトークンを使って、新たな資産活用をすることができます。ユーザーは、ステークしたトークンを取り戻す準備ができたら、リキッドステーキングトークンを資産と交換するだけでよいのです。

リキッドステーキングは、ステークされたトークンのデリバティブを使用して、追加のDeFi活動を活用することによって、ロックされたステークトークンの実用性を高めるものです。リキッドステーキングは、従来のステーキングモデルに代わる高い資産運用効率を提供し、ユーザーが資金をよりコントロールし、さらなる収入源へのアクセスをもたらすものです。

LDOTで何ができること

DOTをステーキングし、LDOTを受け取った後、いくつかのユースケースに参加することができます：:

Mint aUSD−LDOTを担保に、aUSDをミントすることができます。このaUSDは、レンディングやスワップ、ステーブルコインなどのユースケースに使用できます。

LDOTのステーク−追加報酬を得るために、獲得タブにある「collateral staking」でLDOTをステーキングします。担保ステーキングは、必要に応じてaUSDをミントすることができますが、報酬獲得の必須条件ではありません。

トレード−Acalaのスワップ機能を利用して、LDOT/aUSDのペアでトレードできます。他のDEXも、Acalaを超えてその有用性が高まるにつれて、将来的にLDOT取引ペアをサポートする可能性があります。

流動性の提供−LDOT保有者は、LDOT/DOTプールの流動性供給者になることができます。

TapioのtDOTでの追加収益化−AcalaでTapio stableswapプロトコルが開始されると、ユーザーはLDOTトークンをtDOTプールに提供し、Tapioスワップ手数料やTAPトークンのインセンティブから追加の報酬を得ることができます。

レンディング−Acalaや他のパラチェーン上のマネーマーケットでLDOTを貸し出すことができるようになる予定です。

HODL−ユーザーはLDOTを保有するだけで、ステーキング中にオンチェーンでの収入イベントが発生することなく、ステーキングを楽しむことができます。

AcalaのDOTのステーキングは、Acala Appsにアクセスすることで誰でも参加できます。こちらのガイドを参考にしてください。

$250M aUSDエコシステムファンド

aUSDステーブルコインの採用や実用性を向上させるプロジェクトの構築に興味がある開発者またはプロジェクトの担当者の方は、是非とも2億5千万ドルのaUSDエコシステムファンドからの資金提供への応募を検討してください。

AcalaまたはaUSDステーブルコインを使用した構築をお考えの方、Acala助成金プログラムによるサポートをお求めの方は、チームにご相談ください！

Acala＆Karuraについて

Acalaは、DeFiに最適化されたEthereum互換のスマートコントラクトプラットフォームであり、PolkadotにDAppsをスケーリングしていきます。

このブロックチェーンには、アプリケーション開発者が活用できるDeFiプロトコルがフォーマットで組み込みされており、その中には、分散型ステーブルコイン（Acala Dollar — aUSD）、信頼性の高いステークデリバティブ（liquid DOT — LDOT）、分散型取引所（DEX）が含まれています。

Karuraは、Kusamaエコシステムを提供するAcalaの姉妹パラチェーンであり、Acalaと同じコードベースを共有しています。

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