こんにちは!
クウェートのよしくんです!
ブログの改装で仮想通貨系の記事を削除してしますので、こちらにアップしています。
今後の中東の仮想通貨に関する記事はALISにあげていきます。
今回はクウェートとリップルについてです!
クウェート国立銀行であるNBK(National Bank of Kuwait)は、12月28日にリップルネットを使った国際送金を採用することを発表しました。
まずは試験的にヨルダンとの国際送金から始めるようです。
リップルを使った国際送金に関して言えば、採用が早いグループに入るのではないでしょうか。
しかしながら、NBKは続けて1月3日にSWIFTのgpi(グローバルペイメントイノベーション)の導入を発表しました。
皆さんご存知かもしれませんが、SWIFTは国際銀行間通信協会で、今までの国際送金を担ってきた団体です。
かつての国際送金では同日送金は出来ませんでした。
しかし、SWIFTのgpiでは同日に送金が完了し、送金追跡もできるので手数料が適正であることが分かります。
ただ、SWIFTの国際送金は手数料が高いんですよね…笑
その点の問題解決策として、リップル社は仮想通貨リップルを使用した国際送金によって、手数料を格段に安くし、即時送金を可能にしています。
NBKはおそらく、リップルを使った国際送金を使用するか、SWIFTのgpiを使うのか、決めかねている状況なのではないかと思います。
また、クウェートの主要な銀行であるクウェート・ファイナンス・ハウス(KFH)もリップルのブロックチェーン技術を使った国際送金を開始したようです。
手数料無料の国際送金のようですね。
すげえ…
サウジアラビアの大手銀行Al Rajhi Bankへの送金から始めるようで、今後他の国への送金にも拡大して行くようです。
ここまでリップルに対しては明るいニュースがクウェートで出てきたことを紹介しました。
実際、クウェートには外国人の出稼ぎ労働者が多いという現状があります。
クウェート人たちはオイルマネーで潤っていますから、ブルーカラーな仕事は出稼ぎ労働者が行なうのが普通です。
そんな出稼ぎ労働者たちは母国への送金を必ず行います。
そういった実需があるからこそ、NBKもKFHもリップルを使って手数料を安く済ませられるようにしたのだと思います。
しかしながら、このニュースがあるからといってクウェートで仮想通貨が広まるかと言えばNOです。
その理由は2つあります。
クウェートで仮想通貨が広まりにくい理由
・クウェートは中東で2番目にイスラーム的制限の多い「保守」の国
・あくまで「中立」のクウェート
クウェートで仮想通貨が広まりにくい理由として、まずクウェートが中東の中で2番目にイスラーム的制限が多い点が挙げられます。
サウジアラビアの次に厳しいです…
お酒、豚は輸入禁止ですし、公共の場での音楽の使用は公的機関への許可が必要です。
そんな国が簡単に仮想通貨を許すわけがないです。
また、中東全体で見た時に、仮想通貨関連で動き出しているのはサウジ寄りの国が目立ちます。
UAE、エジプト、サウジなど…
一方で、サウジと対立しているカタールには仮想通貨の動きが見られないですし、政府としても否定的な立場をとっています。
クウェートは、過去のクウェート侵攻の経験から「外部に敵を作らない」ということを意識した外交をしています。
サウジとイランの対立の際も、あくまでイラン大使召還に留めました。
サウジによるカタール断交でも中立の立場を取りました。
そのため、クウェート政府は中立の立場を維持するために、仮想通貨に対して慎重にならざるを得ないと推測できます。
仮想通貨の採用は、おそらく後手に回ると思います。
何はともあれ、これからもクウェートを含めた中東の仮想通貨事情は見続けていこうと思います!
できればクウェートにも仮想通貨参入してほしいですけどね…!
以上になります!
読んでくださりありがとうございました!
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