イスラーム世界に起こる仮想通貨旋風！？②

クウェートのよしくん
2018/09/21 14:57

こんにちは！
クウェートのよしくんです！

クリプトの記事なのにアラブ人がアイキャッチ画像です（笑）

前回の記事（イスラーム世界に起こる仮想通貨旋風！？①）では沢山のいいねや投げ銭、応援メッセージ下さりありがとうございました！

今回は引き続いて「仮想通貨とイスラームの相性」について書こうと思います！

前回紹介しましたとおり、イスラーム世界で仮想通貨の扱いに関しては賛否両論な状態です。

ですが、本当は相性がいいと思っています！

その理由を紹介します！

①イスラームは国境を越えて一つの共同体

本来、イスラームは本来国境線がなく、イスラーム共同体で単一だと捉えられます。そして、イスラーム世界に国境線があること自体が不自然だとも考えられています。

それゆえに、国境を越えたシステムとは非常に相性がいいです。

悪い例かもしれませんが、それを利用して資金繰り、兵を募っていたのがイスラーム国です。イスラーム国はfacebook、twitter、telegramを駆使していました。

実際に今現在はジハード主義者仮想通貨での資金提供の募集も行っているようです...（画像は㊙ブログから！）

②イスラームに募金システムがある

良い例としては、イスラームの五行の一つに「サダカ（自由喜捨）」があります。

これはいわゆる募金のようなものです。貧しい人々や、勉強したくても資金のない子供など、社会的弱者に向けて喜捨する社会福祉システムです。

①で紹介したように、イスラームは一つの共同体とみなされるので、シリアのニュースなど、戦場での惨状や貧しい人々の情報は、すぐにfacebookでシェアされます。

僕もfacebookでよく目にしています。

投げ銭システムのある仮想通貨であれば、その機能を使って難民支援などが容易にできるようになります。

前回紹介したADAB solutionsも、それを見越してかADAB charityという募金システムを組みこむようです。

イスラーム世界では、日本以上に人に与えることへの美徳があります。

サダカに関しては、聖典クルアーンにこのような記述があります。

「あなたがたは愛するものを（施しに）使わない限り、信仰を全うし得ないであろう。あなたがたが（施しに）使うどんなものでも、アッラ―は必ず御存知である。」（クルアーン第3章92節）

おもてなしとしては、このような記述が預言者の言行録であります。

「アッラーと審判の日を信ずる者は、隣人を厚遇せよ。そしてアッラーと審判の日を信ずる者は、客人を誉れでもって手厚くもてなすのだ。」ある者が言いました：「アッラーの使徒よ、誉れとは何ですか？」彼は言いました：「（最初の）一昼夜のことだ。もてなしは三日間であり、その後（のもてなし）は施しである。そしてアッラーと審判の日を信ずる者は、よいことを喋るか、さもなくば黙っていよ。」（アル＝ブハーリーの伝承）

このような信仰のルールから、今もチャリティーシステムが活きています。
仮想通貨で簡単に送金できるとなれば、爆発的に流行ると思います！