どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
あなたの周りには、仕事や勉強ができないのに、あるいは投資で損をしているのに、やたらと自己評価が高い人はいないでしょうか?
こうした、能力の低い人ほど自分の能力を著しく過大評価し、反対に能力の高い人が自分の能力を過小評価する傾向のことを「ダニング=クルーガー効果」といいます。今日は、この認知バイアスについてご紹介します。
コーネル大学のデイヴィッド・ダニングたちは、いくつかの能力に関するテストを実施し、同時にその能力について自己評価をさせるという実験を行った。
結果は、なぜか仕事のできない人ほどポジティブで、根拠もなく自信をもっているということを裏づけるものであった。
できない人の方が楽観的で、自分の能力を実際以上に見積もり、できる人ほど不安が強く、自分の能力を実際以上に低く見積もる。
これは、できる人の方が、現実の自分や状況を厳しい目でみるため、自分を過信するよりも、まだまだ力不足だと思うということだろう。それが、さらなる成長の原動力になるといった好循環になっている。
—— 『ネガティブ思考力』
多くの自己啓発書では、「ポジティブでいることが重要」だと謳われていますが、こうしてみると、ポジティブ信仰にはまると、成長を阻害することがあることがわかります。
もちろん、ポジティブな姿勢は重要です。ですが、時にはネガティブに、自分も周囲も厳しい目でみてみるのも1つの策でしょう。それがきっと、飛躍につながっていくはずです。
さて、最後に質問です。
あなたの投資力は高いですか? それとも低いですか?
《ポジティブ思考とネガティブ思考について》