どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
早速ですが、男性の方に質問です。
女性(彼女や奥さん)と旅行してから1ヶ月後、「最近全然外出してないから、どこか行こうよー」と言われたら、あなたはどう返事しますか?
多くの方は、次のように感じるのではないでしょうか。
「全然? 先月出かけたばかりじゃないか」
男性は、人の言葉を聞いた通りに解釈します。だから、先のように女性から言われると、 「あなたは、私に対する義務を果たしていない。本当がっかりだわ」と言われているように感じて、イラっとしたりふてくされたりします。結果、彼女の本当に訴えたかった言葉が理解できず、その期待に沿うことができません。
一方の女性はといえば、「全然」といっても、文字通りに解釈してほしいわけではありません。女性はその時点で感じているフラストレーションの度合いを表現しているにすぎません。また、自分の感情を目一杯に表現するために、誇張しているのです。なので、先述の女性の言葉を意訳すると、次のようになります。
「2人で外出して一緒に何かしたい。一緒に楽しい時を過ごす時の私は、本当に幸せなのよ」
このように、男性と女性とでは言動や価値観などに大きな違いがあります。
その上で、アメリカの著名な心理学者ジョン・グレイは、『ベスト・パートナーになるために』の中で、男と女がうまくやっていくためには、男女の違いを認識し、尊重し合うことが重要だといいます。
例えば職場で、女性部下が「仕事がちっともうまくいかない」と言った時。
男性上司は、女性部下の発した“ちっとも”という言葉に反応し、「〇〇はできているじゃないか」とフォローしたり、「こうしたらいいんじゃないか」とアドバイスしたりしがちです。
ですがそれは、時に逆効果となる場合があります。女性部下からしたら、それは本当に求めているものではない可能性があるからです。
冒頭の例のように、女性の言葉の裏には、違うメッセージが隠れていることが多いです。なので、この場合は性急に解決策を提示するのでなく、親身に話を聞き、相手に理解と同情を示すことが効果的です。
逆に、女性部下が悩める男子部下の面倒を見る時には、「全然できていないじゃない!」と怒るのではなく、何ができていて・何ができていないのか、明確に指摘してあげるといいでしょう。
ただし、男性の中には、自分がすることに自分がすることに女性が口をはさむと強く反発する人がいます。そういう人には、問題の解決に全神経を集中することのできる、1人になれる空間を作ってあげると効果的です。男は単純なので、他人の助けを借りず、自分1人で物事をなし遂げると、勝手に自信と誇りを取り戻します。この時、難しすぎず、簡単すぎない課題を与えるのもいいかもしれませんね。
物事を一元的にとらえるのではなく、男性と女性それぞれの違いを心得て、尊重し合えるようになれば、きっとトラブルを減らして良好な関係が構築できるはずです。ぜひお試しください。
ではまたー。
男女にまつわる話