仮想通貨の赤ちゃん(@cryptojinsei)です。
月に1万円程度のお小遣いで草コインを買ったり、AirDropを漁ったりしています。
サミットに登壇した中華銘柄シリーズ、第二弾だよ!
連載企画『JBaaS Summit Tokyo』レポ、続いてはOceanChainです。
プレゼンテーションでは、英語版の説明動画が流れていました。
アニメーション基調で、英語がニガテな方でもプロダクトの概要がわかりやすい仕様です。
(動画は下記リンクからどうぞ)
OceanChainは、アジア圏の遠洋漁業・養殖業界の従事者を対象に、トータルサービスを展開するプロジェクトです。
アジア圏では、遠洋漁業や水産養殖業に従事する労働者は非常に多く、世界の漁船の7割がアジア圏の漁船であり、水産養殖業に至っては従事者の94%がアジア圏の労働者です。
調べてみましたが本当のようです。(→『世界漁業・養殖業白書 2016年(要約版)』P12以降を参照)
OceanChainで提供されるサービス(予定)は下記の通り。
●寄港地の予約サービス
●沖合漁業の遠洋通信サービス
●船員への娯楽の提供(衛星TV・オンラインゲーム等)
●船長や船員への適切な信用評価・報酬制度の提供
●船員の健康管理、医療ケア、保険業務など
●トレーサビリティ(食の安全)に関するサプライチェーン化
ざっと目を通してみて、ん?別にブロックチェーンを咬まさなくてもよいのでは?という部分もちらほらありますが、プレゼンター曰く「(業界的に)非中央集権ということに意味がある」ため、BC要素を取り入れたプロダクトというだけで価値がある、とのこと。
たしかに労働者の信用評価やトレーサビリティ等については、BC化のメリットがありそうですね。
とはいえサービスの風呂敷を広げすぎていて「本当に大丈夫なの?」と言いたくなってしまうんですが、話を聞いてみると、意外とファンダが固めな印象を受けました。
●ファウンダー・支援団体の強さ
OceanChainのファウンダーのひとりであるHarry Lukmitoはインドネシア漁業協会の会長を務めており、またOceanChain自体がタイやミャンマーの漁業協会およびマレーシアの自然協会より支援を受けているとのこと。
プレゼンター曰く「現地政府や漁業協会や宗教団体などに強いパイプがあります」とのことでしたが、宗教団体を抑えていることに個人的にグッときましたね!
産業利権に直接食い込むビジネスモデルだからこそ、こうした団体を抑えていることが重要ですよね。
●おカネまわりも抑えてある
OceanChainは上記に加え、各国の銀行と戦略的協力合意を実施しており、支援を頂いているとのこと。
同時通訳の質が微妙で銀行名などは聞き取れませんでしたが、tokenのEXIT先が各国の銀行にできるのであれば、結構強いんじゃないでしょうか?
プロジェクトの資金繰りについても、普通に投資家からバンバンお金が入っているため、運転資金には当面の余裕があるとのこと。
(PJが大規模すぎるし、相手が途上国だと賄賂とかもあるでしょうし、ここはクエスチョンマークではあります)
●技術面も抑えてある
またOceanChainは、中国の衛星通信企業(訳微妙のため聞き取れず)や、マレーシアの通信企業のひとつであるASN(Alcatel Submarine Networks??)とも協力体制を取っています。ビジネスモデルに必須となる通信サービスについて、しっかり地盤固めを行なっている印象ですね。
ブロックチェーンの分野に目を向けるなら、ファウンダーのひとりにIBMのBCハッキングコンテストで優勝した現場寄りのエンジニアがいるだとか、社員の8割がエンジニアという超ギーク通貨のQtumと謎にクロスチェーンに強いINKからの技術サポートを受けているだとかで、チェーンの活発化が行われている模様です。
ただ、こういう耳障りのいいファンダ情報って、言ってることがフルスキャムの場合もありますから、ちゃんと自分でリテラシーを持って確認するようにすると良いと思います。
赤ちゃんもサミット後に「インドネシア漁業協会(Indonesia Marine Fisheries Association)」について調べてみましたが、Googleでざっと見た感じだと見当たりませんでした。赤ちゃんの検索スキルがお子様なのかSCAMなのか。辛いです。
閑話休題ですが、仮想通貨のファンダ要素のひとつとして、ファウンダー/アドバイザーの強さって項目があると思うんですよね。
ちょっと前にBinanceに上場しMOONしたTHETA tokenなんかは、蟻巣さんも記事で取り上げていましたが、インターネットでの動画配信問題(ラストワンマイル問題解決)というプロダクトに対して、Youtubeやtwitchの共同創業者がアドバイザーに入ってるから「あっ、なんか成功しそう」となるんですよね。
また、最近話題になった1sat銘柄ですと、YUKIのCMOは、(自称ではありますが)『北海道で第一次産業関連の会社を経営しており、主に道内の各地域のJA(農業協同組合)、畜産、酪農、乳業メーカーに強いコネクションを持って』いると表明しています。コネがあるのであれば、プロダクトの実現可能性も高まりますよね。
そして裏を返せば、そこを固めないで資金調達しちゃうようなゴミにはあまり期待できないよね、って事でもあるんです。
SKILL運営に人材業界関係者はいるの?
IDOL運営に芸能分野の関係者はいるの?
CHE運営は取引所設立のノウハウはあるの?
………
……国産通貨くん………
…………死んでる…………………
OceanChainのプロダクトは総じて「で、できたらいいね!」という感じですが、やろうとしても数年スパンだと思うので、エアドロ分を塩漬けさせつつのんびり待っているのが良いのではないでしょうか。
ちなみにOceanChainの会場限定AirDropは2000枚で、シッカリ着金しました!
プロダクトの性質上、サプライ量が膨大になりそうな気がしているので、2000枚といってもちょっとした1コンテンツぶんくらいだろうなとは思うのですが、エアドロはまず着金すること自体がひとつのゴールなので、純粋にありがたいですね。
今回の記事のまとめとしては、
・ファンダのない通貨はゴミ
・ファンダがありそうに見えてもSCAM確認は行おう
になるからね。しっかり覚えて帰ってね。
次回の記事はProtonを取り上げます!
既存のデータカンパニーすべてをブチ殺す尖ったコンセプトが特徴の通貨だぞ!!
まっててね!
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-記事を書いた赤ちゃん-
おなまえ:仮想通貨の赤ちゃん
ファンダ:バックに乳児人権団体あり
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