これからAIが人間の代わりに仕事をするようになるから、人間は働かなくても良くなりベーシックインカムで生活できるようになる。そして人間は人間しかできない生産的な活動に打ち込めるようになる。
といった話ももはや耳タコですが、こういう話をする人って元々モチベの自家発電力が高い人たちですよね。実際、ベーシックインカムが導入されたら生きがいを見出せずに酒や薬に溺れる堕落した人間で溢れるかもしれない。
なにかに挑戦することを表明した人がトークンを発行し、支援者(ファン)がそのトークンを買うことで出資する。そして挑戦者が結果を出すにつれてトークンの価値も上がり、挑戦者、支援者双方が恩恵に授かれる。
このような個人株式化のトークンエコノミーももはや耳タコですが、実際はアンチに叩かれようが折れない心を持った反骨的で不遜な態度をよしとする人たちに集権化したり、投機的になりがちである。
ちきりんさんのこの記事を読んで思ったのは、日本人は強いリーダーありきで組織や社会のあり方を考えがちではないかということだ。一部の人間が意思決定して他の人はそれに従うモデルは、上記のトークンエコノミーでも変わらない。それよりは、みなが自分ができる範囲で主体的に物事に取り組む社会モデルの方が多様で生産的ではないだろうか。人の生きがいも奪われない。
とはいえ、ほとんどの人は自発的に目標設定して動けるわけでない。そこでAIの出番である。シミュレーションによって良い未来に向かうために必要な仕事を割り出し、それを人々の適性を見て割り振る。さらにアルゴリズムによって人々に働くインセンティブを与える。といった未来像もあるのではと思う。
本当の意味で全く役にも立たない人はそうそういないとおもう。自分の適性に気づけなかったり、人間の共同幻想によって必要な仕事にお金が回らない状況が生まれるているだけだ。AIがシミュレーションによって人間の代わりに意思決定し、共同幻想、経済モデル、人々の仕事の創造、人々の適性にあった仕事の割り振りをする未来像の方が現実的だったりしないだろうか。
でも、ここまで書いてみてこのアルゴリズムの奴隷になる世界観、アニメ・PSYCHO-PASSの世界に近いなあと思った(笑)でもアニメではディストピアのように描かれているけど、実際は人間の強いリーダーが支配する世界より幸せだったりしないですかね。強いリーダーに感情の煽りはつきもので、それによって誰かがスケープゴートになりがちだし。
と言う妄想を書いた翌日にこんな記事がTLに流れてきました。
イェール大学助教授なる肩書きの方も似たような未来像を語っているので、私の書いたことも案外的外れではないのかも。