イメージコンサルタントのはなふさです。今日は朝、息子と散歩に出かけていると、お隣さんがでてこられました。
お隣さんが越して来られて初めて会った時の第一印象は元ヤンキーだろう、と。装いからすると今は夜のお仕事かな、と推測しています。
だから外見だけで判断すると一見とっつきにくいのですが、話をするととても礼儀正しい男性。毎晩我が子の夜泣きだって迷惑なはずなのに「全然大丈夫ですよ、お気になさらないでください」という気遣いまであふれる方。
おそらく20代前半の、まだまだ若い男性なのにしっかりしています。人は外見で判断するな、とはまさにこのこと。
さて、この第一印象ですが。
いろんな接遇研修などの講師の方が「人の第一印象は視覚が55%、聴覚が38%、そして言語が7%。だから外見が大切ですよ!」と力説しています。
これは心理学者メラビアンが1971年に発表した研究結果を引用しているのですが、大きな誤解をしたまま使ってらっしゃることの多いこと。
メラビアンは確かに「人の印象は視覚(目からみた情報)が55%、聴覚(声のトーンなど)が38%、そして言語(発した言葉)が7%」と論文で結論付けていますが、これには条件が付きます。
普通にパッと会ってその人の印象が視覚で55%決まる、ということではなく、「首尾一貫していない場合」に視覚で55%が決まる、と言っているのです。
首尾一貫していない場合とはどういうシチュエーションかというと。
例えばあなたが恋人に誕生日プレゼントを渡すとします。彼もしくは彼女のために選んだプレゼント。喜んでくれるといいな、とドキドキしながら渡します。
一方受け取り手の恋人は仕事のトラブルで心ここにあらず。今日は自分の誕生日。あなたからプレゼントを受け取りました。それは前から欲しかったもので、本当に嬉しい!でも仕事のトラブルが頭から離れず、「嬉しい!ありがとう」と言った時の顔はいつもの笑顔じゃありません。
それを見たあなた。恋人がプレゼント嬉しいと言ってくれているわりに表情が暗い。本当は嬉しくないんじゃないか・・・と思います。
そう!これが「首尾一貫していない場合」、つまり視覚と聴覚と言語が矛盾している場合なのです。
嬉しい=嬉々とした表情
であるはずが
嬉しい ≠ 顔が暗い
場合。
こういった場合、「嬉しい」という恋人の言葉、つまり「言語」よりも恋人の暗い表情、つまり「視覚」を見て「嬉しくないんじゃないか」と決定づけてしまうのです。
これがメラビアンの法則。
なのに視覚55%、聴覚38%、言語7%の部分だけが注目されて、人の第一印象は55%目でみて決まるから外見は大事だ!!と力説されている今日この頃。
正しく使用してほしいなあ、とひそかに思っています。
とはいえ第一印象が大切なのは本当。初頭効果もありますし。
だから装いは大切にしましょうね☆
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も良い一日をお過ごしください☆