あなたはやり直したいことがありますか?
マルチバースはいつも未来ではなく、過去にある。
やり直したい過去がある人にこそ見てもらいたい作品。
「ザ・フラッシュ」 6/16公開(日本)
かれこれ、マルチバースという概念が表舞台にでてきて10年ほど経つだろうか。いままで、マルチバースといえば、今の世界の行動が、多数ある未来から選択することによって発生してるとされている。
この作品における考え方は、過去の行いによって、世界が変わるという考え方になる。
ヒーロー作品におけるマルチバースは、いつも過去の過ちが起こしているのだとわかる。
多数あるバッドマン作品及びスーパーマン作品が、その都度、監督が変わり、俳優が変わってきた。どの作品も賛否両論あるもののその繋がりこそが本日のスーパーヒーローを形作っている。
DC作品もマーベル作品も、アメリカカン映画として、浮かんでは消えるを繰り返しつつも、続けてきたことが功を奏した結果である。
そのなかで、DC作品の一つの答えが本作には表れている。それは、運命は受け入れるものであることだ。
どんなに嬉しい時も、どんなに深刻で悲しい時も、その結果を受け入れることで、人は成長するという考えを元に作品は彩られている。
変えられない過去があるからこそ、今行動すべきであるというのだ。それは、償いのようであって、人間讃歌ともいえる。今のあなたは、今までの過去であり経験を元に動いてる。とても儚く美しいものだろう。
あなたが、悔やんでも、あなたが憧れても、
それでは、それでは。