今日において、死刑制度の在り方は、日々議論に挙げられる。ただし、死刑や終身刑を望む声もあることもまた事実だ。この映画を見てもなお、監獄は不必要だといえるだろうか。
先日の記事、「異常人間、溌剌ナイト」の2本目1983年公開 (オーストリア)『アングスト/不安』。
各国で上映禁止になった作品の予告編をどうぞ。
この映画の最も恐ろしいところは、フィクションのようにみえるが、実話を基にしていることだ。そして、彼は実在したのだ。
法によって裁かれてもなお、殺人への欲求を止められないという。フランスでは、『統合失調症』というタイトルで今作がブルーレイ化されていて、彼のような疾患を統合失調症と今日ではいわれている。それがない公開当時は、精神疾患ともされず、刑期付きの犯罪とされていたのだ。彼と被害者にはほぼ面識がなく、至る所で繰り返される惨劇を止める者はいない。
彼が、10年ごとに放たれる世の中であることがなによりも恐ろしい現実である。
統合失調症については、こちらを参照して欲しい。
実際の事件については、オフィシャルサイトに掲載されている。
これを見ると日々の生活に支障が出る恐れもあるので、視聴前に耐性があるかを十分検討してほしい。上映禁止や発売禁止となる作品は、並のフィクションでは語れないほど恐ろしものだ。もちろん、青少年にとっていい作品とは言えないかもしれない。
現実は小説より奇なりということわざがある。本日の世の中でも、この作品の影響力は劇薬で、万人が見るべきものではないだろう。心して欲しい。
それでは、それでは。