日本にいて、日本に生まれた私たちが、差別の状況を目にすることは少ない。なぜなら、差別された人々は、差別する人々から見えていないからだ。ある側面では、米国である黒人差別問題等を外から見ているが、あなたも差別とは無縁ではない。
日本の差別を暴露する映画、2021年7月10日『東京クルド』。
その一端から見てみよう。
日本では、外国人労働者の受け入れを基に労働者を増やそうとする試みがある。しかし、難民として受け入れられる人は、限りなく少ない。10000人中50人しか難民申請が通らないのだ。この真実を知る人は、少ない上にこれに関して考える人は、ごくわずかだ。しかし、その状況に一石を投じることになる本作を鑑賞することは大きな意義があると思う。
私もこの問題に関しては、疎い。日々変わる世の中で、いつまでたっても変わらないことがある。それは、良い側面しか知らないがゆえかもしれない。難民になったこともなければ、申請方法などよくわからない。恥ずかしながら、本作を知るまで、実態について、気にしたこともなかった。
日々生きている中で、夢や希望は、誰しもが持つべきだと考える。そこに、差はなく目的を達成するために障害となるべきではない。無知であるがゆえに、知らず知らずに他人を縛っていることに気付くべきだ。
今日も同じ空の下で暮らす人間だと忘れないでほしい。
それでは、それでは。