「別れ」という言葉を聞くと、一般的にはマイナスなイメージが抱かれやすい。
具体的な例で言うと、バンドやアイドルグループやお笑いコンビの解散、メンバーの脱退、離婚などが挙げられる。
実際にこれらの別れは、当事者の別れにより悲しむ第三者(ファンや周りの関係者)がいるのでマイナスなイメージを抱かれるに違いない。
しかし、別れを決断した当事者たちにとっては、明るい未来を目指すために今現在ある悪性の腫瘍を取り除く手段として別れるのではなかろうか。
つまり、別れを決断した当事者たちにとって、別れは明るい未来を手に入れるための一手段なのである。
断捨離をすると運気が上がると巷では言われているようだが、それと同じようなものではなかろうか。
明るい未来を手に入れるための足枷となる物を排除するのだ。
だから、別れは一見ネガティブなものであるようで実はポジティブなものではないかと思う。
だから、前向きな死があったって良いと思うのだ。
死こそ最もマイナスなイメージを抱かれやすい別れだろう。
しかし、苦しみ藻掻くほど辛い人生を断ち切ることで楽になれる(=今現在ある苦しみから解放される)なら、それはそれでありだと思う。
確かに、親しい人がもし死ぬことを望んでいたら、実際に死んでしまったらそれはそれはとても悲しいが、
辛い人生を断ち切るための前向きな手段として死を選んだと言われたら、私はそう簡単に止められる自信が無い。
こちら側がどれだけ相手の死を止めたくても、私が相手とは違う人間である以上、他人である以上、相手のことを100%理解することは難しい。
相手の苦しみに寄り添うことは出来るかもしれないけれど、それで相手の死を止めることができたら相手はそんなに悩んじゃいないのではないだろうか。
人から止められてもそれでも死にたい気持ちに変わりは無い、むしろ止められると方が辛いと思うのだ。
死ぬこと自体を応援することはないにしても、せめて苦しまずに楽に死ねたら…
前向きな死を考えても行動に移す勇気のない人間の独り言です