ポケモンGOで有名なナイアンティックが、Scaniverseというアプリを出しています。
iPhoneのLiDARを持つ上位モデルでのみScaniverseは使えていました。LiDARとは、レーザー光を対象物に照射し、反射して戻るまでの時間から物体までの距離を計測するセンサーのことです。
このほどScaniverseがバージョンアップし、カメラ画像から奥行きを推測することによりLiDARがない機種でもScaniverseが楽しめるようになりました。こ、これは試すしかない。ということで、使ってみました。
なおALISでも活躍中の御津島なつめさんが、動画でScaniverseのことを説明してくれています。そちらもあわせてご覧ください。
AppStoreでscaniverseで検索します。
見つけたら、入手します。
インストールします。
Apple IDのパスワードを入力し、サインインします。
Scaniverseのアイコンが現れます。
簡単ですね。
Scaniverseを起動します。このような画面になります。ここから始めるんだよと矢印で教えてくれています。
指示通りNEW SCANをタップします。すると、どれくらいの物をスキャンするんだい?と聞いてきます。ここでは、小物なのでSmall Objectをタップします。
初めての場合は、OKを押してカメラの使用を許可します。
スキャンした場所にタグを付け、地図上で確認することができます。また、スキャンした画像を位置情報付きでエクスポートすることもできます。位置情報は、デバイスに非公開で保存されます。このデータってどこで作ったんだっけ?と後で確認したい場合は、許可してください。
プレステ5が買えない腹いせに、プレステ4のコントローラを撮ってみます。位置情報を許可したので、アンカーマークが「RANGE: 0.8M」の左に白く明るく見えていますね(位置情報がオフだとマークは暗くなる)。赤い〇ボタンを押してスキャン開始です。
〇ボタンを押してスキャン開始です。さまざまな角度から被写体をとらえてくださいと言っていますが、その後が読めないです(The ****** ***ppear where you've scanned.)。多分、赤い斜線はスキャンされたら消える(disappear)と言っていると思います。
Trnioと違い、自動的にスキャンを終了してくれないので、赤い斜線が消えたことを目視確認後、□ボタンを押して終了します。すると処理モードの選択画面となります。詳細が推奨されているので、Detailをタップします。Detailはフォトグラメトリとなっていますね。Scaniverseもフォトグラメトリをするアプリと言ってもいいんですね。
処理が終わるまで待ちます。なお、けっこうスマホのバッテリーを食うので、充電満タンで始めるといいでしょう。あるいは、撮影時のみ充電をはずし、処理中は充電ケーブルを挿しておきましょう。
処理が完了しましたと出ます。この後データをエクスポートするなら、「Save raw data」をオンにしてSaveをタップします。
処理が終わると、このように閲覧モードになり、ぐりぐり動かしたりしていろいろな方向から眺めることができます。閲覧モードを終わりたければ、左上の×ボタンをタップします。
Scaniverseではデータの不要部分をある程度削除できます。先ほどの閲覧モードの下にメニューが出ていますが、その中のEDITを選びます。すると編集モードになります。
ここでは、CROPを選んでみましょう。CROPでは四角柱か円柱を選んでデータをトリミングすることができます。白い四角形の四隅を動かして、どのようにトリミングするか指定します。これでいいと思ったら、チェックマークをタップします。
こんな感じで、不要部分をトリミングできました。
良いデータができたら、メタバースに飾ったり3Dプリンタで印刷したいですよね。そのために、エクスポートしましょう。データの閲覧モードのメニューから、SHAREをタップします。すると、どのように共有するか聞いてきます。
Export Modelを選びます。するとどの形式でエクスポートするか聞いてきます。ここでは、OBJにします。
どのような仕組みを使ってエクスポートするかを選びます。電子メール、LINE、MacならAirDropなど。ここではiCloudのメモ(下の図のNotes)を選びます。
新規メモとしてメモに保存します。
PCのブラウザでiCloudにログインし、メモを見てみましょう。このように、メモとしてデータが貼りついています。このzipファイルを適当なフォルダに落として、展開します。
Trnioを紹介した記事でも使用した「MeshLab」というアプリで見てみましょう。
ところどころへこんでいますが、初回にしてはまぁまぁうまくいきましたかね!?
Trnioは価格が610円、Scaniverseは0円。使いやすさはほぼ同等。動作環境もほぼ同等。これは、価格から見てややScaniverseに分があるでしょうか。
私は今度3Dプリンタの講習会を受けてきます。データの持ち込みもOKと言われているので、それまでにいいデータを作って、実際に造形してみます。
次回をお楽しみに!
以上