扇沢に到着し、バスを降りるとやはり多くの人たちが。
テレビのカメラも数台来ているようです。
乗車切符と一緒にラストラン乗車整理券や
グッズをもらいいよいよ乗り込みます。
たまたま来たらラストランだったので、
特に思い入れはありませんが、せっかくなので
私も他の方達と同様にトロリーバスの写真を撮りまくります。
まだこのあたりには雪はありませんが、
アルペンルートの各所を映すライブカメラには雪景色が映し出されています。
人生最初で最後のトロリーバスに乗り、黒部ダムへと向かいます。
バスは赤岩岳を貫通するトンネルで富山県に入ります。
トンネル内には標識や信号があり、トロリーバス同士のすれ違いもあります。
黒部ダムは、戦後の日本経済の復興に伴い発生した
関西の電力不足を解決するために、関西電力が建設に着手しました。
もともとこのトンネルはそのために掘られた資材輸送路なのです。
そこで、問題になったのは地下水をため込んだ破砕帯の存在。
毎秒660Lもの水と土砂が噴出するあまりの難所に掘削は一度中断。
その後、当時最新の技術を駆使してトンネルは完成。
昼夜行われた懸命な工事により、7年の歳月をかけて黒部ダムは完成しました。
延べ1000万人の手による工事では171名の方が亡くなっています。
そんな歴史に想いを馳せ、約15分ほどで黒部ダム駅に到着です。
~続く~
旅と移住のブログ