ETCDEV Meetupに参加してきました。
ん?ETCDEV??こないだ資金繰りが困難で解散を発表してなかったっけ?
残念ながら、ETCDEVは現在の状況では存続する事ができず、我々の現在の活動の停止をお伝えせざるを得ません。
このニュースの後、日本の“インフルエンサー界隈”では「イクラ逝ったー!」だの「なんで無価値のコインにまだ値が付いてるんだ?」みたいなコメントが駆け巡ってましたけど、イーサリアム・クラシックの開発はETCDEVのみではありませんのでね。IOHK、 ETC Labs、 ETC Coop、その他多くのボランティアの元、プロジェクトは続いてますので、そこら辺の所お間違いのなきようにお願いします。関係者でもなんでもないんですが、初めて買った暗号通貨がETCのKatakotoさんからもお願い申し上げますよ。
こんなんもの凄いFUDですがな。このレベルの理解が“インフルえんす”暗号通貨クラスタ大丈夫か!!??皆の大好きな暗号通貨を支える分散型プロジェクト・オープンソースプロジェクトに関してもしっかり学んで参りましょうよね。
んで、肝心のミートアップですが、活動停止したETCDEVの話題はほぼ無いに等しかったです。主要な開発者はすでに他の開発元に移っており、Emerald SDKを使ったDapps構築の方法や、あの「※The DAO 事件」をも許さなかったEthereum Classicの真骨頂、「immutability(不変性)」に関するパネル・ディスカッションなど、ETCプロジェクトも“Code is Law”のそのハードな思想共々まったく死んでいない事を印象付ける熱く真面目なミートアップでした。(フリーPizzaとビール片手に)
無料のピザにがっつくあまりKatakotoさん、この場で一番偉い人、Anthonyさん(DAO以前のEthereum時代からプロジェクトに関わっているすごい人!)のビールを床にぶちまけるという失態はありましたが、笑って許してもらえて良かったです。ビールは冷蔵庫から勝手に取ってきて3ドル、バケツに投げ込むスタイルなのですぐに弁償できました。
話題はビットコインキャッシュの人間の欲・エゴドリブンなハッシュ・ウォー騒動を経て、ブロックチェーンの不変性を守るのは、企業か、ユーザーか、マイナーか、それともプログラマーなのかといったガバナンスに関わる話題が多かったです。
何の看板も出てないドアから入って地下に潜った場所にある、この会場の秘密基地感、コードをまったく書けないKatakotoさんですが「こんな所に夜な夜な入り浸って、サイファーパンクとかブロックチェーンとか分散化とかピザ食いながら話し合えたら楽しいだろうなあ・・・Python・・・勉強しようかなあ。」と思うに至りました。
いろんなミートアップのオーガナイザーの人も「一時のあのバブルの時は、参加人数が半端なかったけど、話題は"When Lambo? When Moon?"といった価格の事ばかり。今は、人もめっきり減ったけど、人々の関心がよりテクノロジーやブロックチェーンそのものに移ってきている。参入するにはいいタイミングだよ。」と言っていました。確かに昨今のチャートを含め空気の変化を感じる。普段はあまり外出を好まないkatakotoさんですが、現場の空気を肌で感じれて行って良かったです。
※The DAO事件…2016年6月17日、イーサリアム・ブロックチェーン上のプロジェクトDAOがクラッカーにスマートコントラクト上の脆弱性をつかれ約65億円のファンドを盗み取られた事件。この被害を「なかった事にする」か否かで議論が起こり、Ethereum は "Code is Law"(コードこそが法・人為的な巻き戻しは許さない) Ethereum Classic (ETC)と、ハッキングをなかった事にしたEthereum (ETH) に分裂する事になった。分裂後、ETCは消滅すると思われたがその思想を支持するマイナー・プロジェクトも多く、現在に至る。よく誤解されがちだが、ブロックチェーン的な意味ではETCの方が本家イーサリアムと言える。