っと言うわけで、クリプトを利用した個人間でのモノやサービスの売買を可能にするプラットフォームを試してみたので、そのご紹介です。その名は
P2Pネットワークで直接、売り手と買い手を繋ぐ管理者不在のプラットフォーム。
ビットコインのようにP2P(ユーザー同士が直接繋がるネットワーク)を構築する必要があるため、別途アプリケーションをダウンロードする煩わしさがあるのですが、ダウンロード後、自身のお店を立ち上げるまでは数ステップで簡単にできます。
ほら、こんな感じでもうBTC→ALISのトレード用ページが立ち上がった。
交換レートや商品の値段はお店を出す人が自由に設定できるので、ほれこの通り1,000ALISが18.72ドル(約2,048円)と市場価格の50%オフ!
こうした個人間でのやり取りで問題になるのが、やはり“相手が詐欺師だったらどうしよう問題”
●お金を送ったのに商品が送られてこない・・・
●商品を送ったのに支払いがなされない・・・
●商品が注文したものと違うのに返金されない・・・
こうしたトラブルを回避し安全な取引を可能にするための完全トラストレスな発明が待たれますが、今の所そういったものはまだこの世界にはないので、このOpenBazzarで採用されている方法は、WARASHIBEでも億ラビットくんがスマートコントラクトを利用した実装に取り組んでいるエスクロー方式。
トラブルが生じた場合は、調停役をある程度信頼のおける第三者に任せようという仕組みです。
支払いタイプの選択画面から、この調停役を誰にするのかを選べるようになっています。もちろん第三者を介さない直接払いも可能。
エスクロー方式を選んでも、特に問題がない場合はそのまま取引が完結するようになっています。(つまり問題がなければ手数料はゼロ)
あとは好きなウォレットから支払いを進めていけば、支払う側の処理は完了です。
支払先がマルチシグ・ウォレット(複数名のサインが無ければ資金が動かせないウォレット)なので、先ほどのエスクロー方式がここで威力を発揮し、取引の安全がある程度は保証されます。
出品者側が扱えるのは暗号通貨に限定されず、オリジナル商品、音楽、絵画、ソフトウェア、クリボッチのためのお話相手などなど、要は売れるものなら何でもいいわけです。
●プラットフォーム利用料無料!
●仲介手数料ゼロ!
●利用ユーザーの個人情報一切不要!
●支払い機能・エスクロー機能・チャット機能完備!
と無料と自由だらけで良い事づくめのように思えますが、まだまだ新進気鋭のオープンソースプロジェクトゆえ荒削りな部分も多い印象です。日本語化もまだしてないしね。
しかもP2PによるKYC不要なマーケット環境だなんて、我々は新たなダークウェブ“シルクロード・シーズン2”の誕生を目にしてしまっているのかもしれません。
本当にヤヴァ気なものは、プロジェクトの運営母体が管理するWebサイト上では表示されないよう検閲されているとは思いますが、仕組み上は、それを止める術は誰にもないわけです。これがビットコインを始めとした分散型技術の恐ろしい部分です。
最近、モバイルアプリが出たという事で早速、使ってみましたが、今んとこまーロクなもんが並んでないわな。しかも名前の“Haven”が、ますますやっちゃいけないおクスリの入手先を連想させる・・・
これは大丈夫な方の植物たち、でも誰がビットコインで野菜買うねんと
一応、僕のお店はここで開いていますが、そもそもこの記事はプロジェクトの紹介用ですからあまり本気にしないでくださいね。
しかも、P2Pネットワークなので、僕のPCの電源を落とすとお店は閉店となります(笑)
プロジェクトの背後にある思想やら何やらは、とてもクリプトと親和性が高いものなので、今後の発展にはWARASHIBE共々、注目に値するプロジェクトと思います。
来年以降も、クリプトは規制で抑え込まれる一方になる予感ですし、ユーザー側で権力に抵抗して行けるこういった動きには、カタコト・クリプトとしては今後も関心を払っていきたいものです。
ではでは、皆様ハッピーメリークリスマス!🎄🎅🎁