Gab.comがネットに還ってくる事が決まった日に“非中央集権化”がもたらす“言論の自由”を恐ろしく感じた話

Gab.comという「全ての人々の自由と言論の自由の保護」を標榜したSNSが、サービス停止に追い込まれたニュースはご存じの方も多いと思う。

その輝かしいスローガンとは裏腹に、その実体はTwitter, Facebookから締め出されたネオナチ、白人至上主義者、あらゆる差別主義者たちのたまり場となっており、サイトは明確な法律違反であるヘイト・スピーチであふれていた。

そしてあの米ピッツバーグでのシナゴーグ襲撃事件。容疑者が犯行直前まで反ユダヤ発言を繰り返していた場所がこのGab.comだった事が明らかになり、決済サービスPayPal、ホスティングサービスJoyent、ドメイン管理業者GoDaddyらが続々とGab.comへのインフラサービスを拒否。サイトはあえなく閉鎖された。

いわば中央集権的なIT企業たちが団結し、反社会的なサイトをインターネットから追い出したわけだ。

しかし早々にEpikという別のドメイン管理業者がGab.comの新たな受け入れ先として名乗りをあげ、Gab.com側ではすでに今週末での再開をアナウンスした。

なぜEpikはGab.comを歓迎したのか。

※下記はGab.com公式ツイッターからの翻訳。なお11月5日以前の過去ログは削除されたもよう。


Gab.comはこの週末にオンラインに復旧する。

何百万もの人たちが、メディアが言っていた事を確認しにやってくるだろう。

そして理解するんだ。サイトは聖書の数節や、ハッピーマンデーメッセージや、アートそして犬たちの写真を投稿して楽しんでいるたくさんの素晴らしい人々でいっぱいだって事を。

もう二度と主流メディア(MainStream Media)を信じるな。

一時、アラブの春を支援し「言論の自由の旗手」として持ち上げられたFacebookやTwitterが、今度は“自由”を弾圧する側となり、追われた“表現者たち”は、誰にも邪魔されず(他民族・人種への悪意を)自分自身の思いのままに表現でき、互いにそれを肯定しあえる安息の地を求めてネットの海をさまよい歩く。

裁く者、管理する者がおらず、サービスを止めるものすらおらず、表現が検閲される事がない、言論の自由を求める者たちにとっての夢の楽園。

それが間もなく完成する。ビットコインがこの世界にもたらし、多くの人々を魅了し、輝かしい未来を夢想させてやまない非中央集権型ブロックチェーン技術によって。

いや、もしかしたらもうしているのかも知れない。テクノロジー的な土台は、もはや悪意のない優しげな顔をして動き始めていて、あとはそうした“表現者”たちがその場に気づいて、そこを自分のお気に入りの場として定め、勝手にいついて自治を始めるだけでよいのかもしれない。

なぜなら彼らの意見こそが、そのプラットフォームにおける主流派になるのだから。咎める者はそのプラットフォームの“評価アルゴリズム”以外、誰もいない。

ブラックジャックは医師免許は剥奪されたが、生涯医者であり続けたし、いつでもピノコの隣という居場所があった。

現実世界でも奪われ、ネット上でも奪われ続けていると信じる人々が、次なる心地よい居場所に選ぶのは、果たしてどこなのだろう。

ALIS頑張れ。





追記

宣言通りGab.comがオンラインに復帰。最新の政治カテゴリの投稿はこんな感じ。

これが嫌いなら、我々は友達にはなれない。


@katakotoさんはアメリカさんとお友達にはなれそうもありません。残念。

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さらに追記

この記事は、ALISが転載OKのマンガ「ブラックジャックによろしく」の大量投稿によりまさに記事一覧がハイジャックされた頃に書かれたものです。




公開日:2018/11/04
獲得ALIS:43.18
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英語ペラペラになって「英語はあくまで世界を舞台に何かやるためのツールですからねえ。」とかドヤ顔で言いたい。あとキンキンで年収がムーンしてほしい。あとみんなが幸せになるといい。
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