(写真の自転車は台北のシェアサイクル「YouBike」です。これが電動スクーターだったら…というのが、実はもう実現しています!)
いつものように台湾関連の情報を探していましたら、台湾のIT系ニュースサイトの「iThome」が2018年10月24日に掲載した「シェア電動スクーターWeMo Scooterが台北市を飛び出し、来年には新北市へ進出(共享電動機車WeMo Scooter跨出北市,明年前進新北市)」という記事を目にしました。
記事によると、このサービスは台北市内各所に配備されているWeMo Scooterの電動スクーターを専用アプリで利用できるというもののようです。
自転車のシェアサービスは知っていましたが、電動スクーターによるサービスも始まっているとは…
しかも、記事によれば、貸し出しから返却までのすべてのプロセスがアプリ内で完結するというサービスで、2018年10月の時点で台北市内に2,000台のスクーターがすでに配備されているということでした。
「これはすごい!試してみたい!」と思って、台湾の情報と合わせて日本語の情報も調べていると、「台湾の風」という台湾情報満載のブログで、アプリのダウンロードと登録から利用方法まで、詳細な日本語記事が上がっていました。
(ちなみに、「台湾の風」さんのブログ、台湾に行く時の情報収集にピッタリなので、ぜひみて見てください!記事を読むだけでも楽しいですよ!)
詳細はこのブログの記事を読めばとてもよくわかるので「僕には書くことないかな〜」と思いましたが、台湾出張を控えてアプリをダウンロードし、登録することができましたので、備忘録的に書き留めておきたいと思います!
・はじめに…
・まずはアプリをダウンロード!
・ユーザー登録はサクサク進みます!
・ユーザー登録完了!ですが…
・登録は簡単、あとは乗るだけ!
電動スクーターを含め、日本人が台湾で自動車やバイクを運転するためには、以下の3点が必要になります。(2019年1月25日現在)
1.パスポート
2.日本の運転免許証
3.指定機関が発行した日本の運転免許証の中国語訳文
海外での運転というと「国際運転免許証」を思い浮かべる方が多いと思いますが、台湾では国際運転免許証を使用することはできません。
詳細は公益財団法人日本台湾交流協会の下記ページ、および中国語訳文を発行するJAFの下記ページをご参照ください。
また、この記事では電動スクーターのシェアリングサービスについて書き留めていますが、台湾での運転を推奨するものではありません。
海外での運転は日本と交通法規や運転マナー、実際の状況などが大きく異なりますので、運転はあくまでも自己責任でお願いします!
WeMo Scooterの公式ウェブサイトを見ると、iPhone版とAndroid版のアプリが用意されているということでした。
日本のアプリストアでダウンロードできるのかな…という不安があったのですが、試しにApp Storeで検索してみると、問題なく見つかりました。
こんな感じで無事にダウンロードできました。
ユーザー登録もアプリからできるということですので、アプリを開いてみます。
アプリを開くと、3つのボタンが配置されたホーム画面が開きます。
左から「体験WeMo(體驗WeMo)」、「登録(註冊)」、「ログイン(登入)」と並んでいるので、真ん中のボタンをタップします。
すると、以下の画面へと進みます。
登録方法は、FacebookのアカウントとGoogleのアカウントのどちらかに限られています。
Twitterのアカウントでは登録できないあたり、台湾のサービス普及状況を反映しているなと思います。
僕はGoogleのアカウントで登録を進めました。
また、上記写真の下の方に「登録時に支払い方法を選ばなければなりません(註冊時須選擇付款方式)」とあり、「クレジットカード(信用卡)」と「WeMoウォレット(WeMo錢包)」の2種類が示されています。
あとで登録画面が出てきますが、日本人が登録する場合はクレジットカード一択かなと思います。
「G+」のボタンをタップするとGoogleのアカウント登録画面に遷移しますので、登録するアドレスとパスワードを入力して、次に進みます。
すると、サービス規約の画面に移ります。
一番下までスクロールすると規約に同意する旨のチェック欄が出てきますので、チェックを入れて、「次(下一步)」をタップします。
すると、ユーザー情報を登録する画面に移ります。
姓名とメールアドレスはGoogleのアカウントからあらかじめ登録されていますので、残りの性別、生年月日、パスポート番号、携帯番号(「+81」を付ける形で日本の番号でも登録可能)、住所を入力していきます。
すべて入力されると「下一步」の部分が青くなりますので、タップして次に進みます。
ここで、①「身分証明書/パスポート(身分證/護照)」、②「運転免許証(駕照)」、③「顔写真(自拍照)」を登録します。
「オモテ(正面)」と「ウラ(反面)」というのがありますが、日本人の場合、冒頭に挙げた「台湾の風」さんのブログ記事を参考に、以下の資料を登録しました。
① 正面:パスポートの顔写真ページ 反面:パスポートの表紙
② 正面:日本の運転免許証のオモテ面 反面:日本の運転免許証の中国語訳文
③自撮り写真
それぞれのボタンをタップすると写真撮影用の枠が表示される専用画面が出てきますので、撮影自体はスムーズにできます。
すべての登録が終わると「下一步」が青くなりますので、タップして次に進みます。
次の画面は「支払い情報(付款資料)」なのですが、スクリーンショットを撮るのを忘れてしまいました…
ですが、冒頭で少し触れましたように、ここで選択できるのは「クレジットカード」か「WeMoウォレット」のいずれかですので、日本人はクレジットカード一択になるかと思います。
クレジットカードの登録は台湾の「玉山銀行」のページに遷移して、カード情報を登録します。
ちなみに僕のメインカードはAMEXなのですが、登録画面には「カード番号16桁」「セキュリティコード3桁」とありました(AMEXはカード番号15桁、セキュリティコード4桁)…
それでも大丈夫かな…と思い、AMEXの情報を入れてみると、やはり登録できませんでした。
そこで試しにVISAデビットカードで登録してみると、無事に登録できました!
デビットカードがこれからも利用できるかどうかは不明ですが、少なくともVISAやMaster Cardなら問題なく登録できるのかなという感じです。
なお、今のところ、日本で発行されたカードで登録できるようなので安心しました。
支払い情報が登録できると、ユーザー登録は完了!だと思ったのですが…
登録情報に間違いがないかどうか、提出された資料に過不足はないかどうか、WeMo Scooterによる審査があるということでした。
登録が完了してからしばらくすると、登録したメールアドレス宛に以下のようなメールが来ました。
文中、「わたしたちは1営業日以内に所管機関とあなたの運転資格を確認し、確認を待ってEmailで審査結果を通知しますので、少々お待ちください(我們將在1個工作天內與主管機關確認您的駕駛資格,待確認資格後會以Email通知您審核結果,請您耐心等候。)」と書かれています。
メールの冒頭にも書いてありますように、2019年1月25日(金)の17時前(台湾時間の16時前)に登録を完了したので、審査結果は週明けになるのかな〜と思っていました。
ですが、わずか2時間後に以下のメールが…
「すでに審査を通過し、あなたはWeMo Scooterの正式ユーザーになりました!おめでとう!(已通過審核,恭喜您成為WeMo Scooter的正式用戶!)」とのメッセージが来ました!
必要な資料を準備して登録すれば、日本人でも思いのほかスムーズに登録できるんだなとわかりました。
これまで、台北の街中を回ることができるシェアリングサービスは自転車だけだと思っていたので、「それだったらバスやタクシー、MRTの方が楽だしな…」と思っていました。
ですが、電動スクーターが手軽に使えるとなると、話は違ってきます!
海外で運転した経験がない方にとってはハードルが高いと思いますし、危険がないわけではないのでオススメはできないのですが、新しい物好きでガジェット好きの台湾好きの僕としては、試してみないわけにはいきません。
しかも、バイク大国の台湾では大気汚染を含む環境問題が大きな課題となっています。
そんななかで、このWeMo Scooterのシェアサービスは、以下の記事にも触れられていますように、「スマートシティ(智慧城市)」や「グリーンシティ(綠色城市)」の実現にも一役買うようなサービスとして位置づけられています。
そうなると、もうこれは一度使ってみなければ…
ちょうど、台北への出張を控えていますので、実際にサービスを使ってみた感想も近いうちに記事にしたいと思います!
(2019年2月4日追記)