こんにちは、かぜふくと申します。
今日も今日とて、資金調達に成功したスタートアップをがりがりまとめています。
今号から、ちょっとだけ書き方を変えました。経営者情報も、別にあまりニーズ無いかなと思い、シンプルに調達情報と事業内容に絞っています。
いったいどういう層にニーズがあるリサーチまとめなのか、私自身も分かっていないまま、日の目を見ず闇に葬られるよりは良いだろうとALISで供養している次第でございます。
なお、一番下に、気になったベンチャーについてコメントを載せています。そこだけ読む、というのが最もコスパがよいかも。
今号も以下、よろしくお願いいたします。
〜以下テンプレート〜
<こんな人にどうぞ!>
・ベンチャーキャピタリスト
・スタートアップ関係者
・新規事業開発に携わる人
・オープンイノベーション推進部門の人
・ベンチャー界隈がただなんとなく好きな人
<リサーチ方法>
・主要テック系WebメディアからRSSリーダーでフィード収集→「調達」のキーワード検索にてこつこつまとめ。
・事業概要などは、プレス記事および実際にHPなど確認して記載しています。
・ビジネスモデル(料金体系)、利用状況などの情報は、公開されている分はなるべく抜け漏れがないように記載しています。
<楽しみ方>
・事業概要の項目で、領域とサービス一言まとめだけ流し読み → 最新トレンドにキャッチアップ。
・上級者は、調達金額や出資元など見て、
「ここが投資してるのか!」
「なんでこんなに調達できたんだろう」
「この事業会社とはどういう組み方していくのかな?」
「もし自分がエンジェル投資家なら、投資したいかな?」
なんて思いを馳せて、頭の体操に。
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■調達情報
・2/25 金額不明
・Next10Ventures
■事業概要
【エンタメ領域】で【Youtuberプロデュース事業を展開している】
・Youtuber向けのエージェント事業。2019年春~、クリエイターと企業のマッチングプラットフォームをローンチ予定。
・「せんももあいしー」「なーちゃんねる」「がっちゃんねる」などのキッズ関連(キッズ向け/ママ向け)Youtuberと提携。
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ウリドキネット
■調達情報
・2/25 1.5億円
・エルテス/ディップ/東急不動産ホールディングス
■事業概要
【EC領域】で【CtoBの買取プラットフォームを提供している】
・モノを売りたいユーザーと買取ショップをつなぐCtoBの買取プラットフォーム「ウリドキ」。
・様々なリユース企業が集まるオンライン買取モールで、モノを売りたいユーザーが複数のショップの買取価格を比較した上で、自分が気に入った店舗に買取を依頼することができる。
・ショップごとの口コミなども投稿・閲覧できる。
・直近1〜2年でお酒、宝石、家具、楽器、ブランド小物などの高単価商材の買取依頼が増加している。低単価商材のリユースはCtoCで、高単価商材はCtoBという住み分け。
・単月黒字化しつつあるとのこと。
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■調達情報
・2/25 6億円
・WiL
■事業概要
【人材領域】で【転職相談チャットアプリ「ジョブクル転職」を提供している】
・チャット上でアドバイザーに転職について相談できる。
・相談内容や登録情報を基に、求人レコメンドAI「JOBOT君」がマッチングを行う。
・複数の大手転職サイトと連携し、掲載求人数約8万件、累計マッチング数は4,000万件。
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■調達情報
・2/25 数千万円
・谷家衛氏/佐藤裕介氏/平石智紀氏/カフェ・カンパニー/ZeLo Ventures/GO
■事業概要
【不動産領域】で【起業などを目指す若者向けのシェアハウスを提供している】
・「コミュニティハウスアオイエ」
・東京、京都に12件の物件を展開。
・月一度のゼミや交流会などでコミュニティづくりをしている。
・起業家、アーティスト、社会人や学生など、入居者合計約100人。
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■調達情報
・2/25 7億円
・エン・ジャパン/ディー・エヌ・エー/協和/セグエグループ/MS-Japan/Framgia Holdings/イメージワークス/リブ・コンサルティング/複数の個人投資家
■事業概要
【ヘルスケア領域】で【企業向けのメンタルヘルス診断サービスを提供している】
・組織の生産性やストレス状況を可視化し、改善提案するというもの。「ラフールサーベイ」。
・これまでメンタルヘルス研修で培ってきたノウハウを、定期診断サービスとしてSaaS展開したような形。資金調達とともにサービスローンチ。
・合計140問のアンケート → 分析 → 改善提案。分析や提案にはAIを活用。
・月額300円/人。
・メンタルヘルス研修 3時間30万円。過去2,400社への研修実績、18万人のデータを蓄積。
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■調達情報
・2/27 12.2億円
・インキュベイトファンド/SMBCベンチャーキャピタル/TIS/キャナルベンチャーズなど
■事業概要
【マーケティング領域】で【マーケティングオートメーションツールを提供している】
・メール、SNS、 ウェブサイトなどのマーケティング活動を自動化・可視化する。
・国内400社への導入実績。解約率1%。
・初期費用10万円、月額10万円。
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■調達情報
・2/27 金額不明
・アミューズ
■事業概要
【エンタメ領域】で【TikTokerインフルエンサープロダクション事業を展開している】
・TikTok上での総ファン数280万人。
・インフルエンサーマーケティング、プロダクション、スクール事業など。
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■調達情報
・2/27 2.5億円
・MTGベンチャーズ/三菱UFJ信託銀行/Darma Tech Labs/MISTLETOE
■事業概要
【エンタメ/スポーツ領域】で【動きに応じて音や色が変化するシューズを開発・販売している】
・スマートフットウェアと呼ばれる領域。IoT化された靴。
・初期的には舞台演出やメディアアート業界で注目を集めたが、靴のソール部分にセンサーを埋め込むことで、どんな靴でもIoT化するプロダクトを春頃リリース予定。
・詳細なランニングデータを取得 → ランニングフォームの改善に繋げられるランナー向けのプロダクト。そのほかヘルスケア領域で展開予定。
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■調達情報
・2/27 1.3億円(累計)
・TARO Ventures/みずほキャピタル/IDATEN Ventures
■事業概要
【IT領域】で【基幹系システムを開発・提供している】
・レガシー化が起こりにくい、ルールの変更が可能な基幹系システムとのこと。
・製造業やサービス業などでテスト導入中。
・アカデミック系の経営者、スタートアップ感薄く、プロダクトも難解。
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■調達情報
・2/26 5,000万円
・500 Startups Japan
■事業概要
【EC/物流領域】で【受注管理・在庫管理・出荷管理などのバックヤード業務の一括管理SaaSを提供している】
・EC事業者向けの、倉庫周りの管理SaaS+バックヤード業務のアウトソーシングサービス。倉庫運営事業者をまとめて、どの倉庫を使うかを最適化するような形。
・商品の自動出荷や、商材や配送先、配送方法に応じて最適な場所から出荷する「複数拠点出荷」も可能。
・料金体系不明。
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■調達情報
・2/26 4,000万円
・ジェネシア・ベンチャーズ/サイバーエージェント・キャピタル/その他VC/個人投資家
■事業概要
【不動産領域】で【民泊物件を対象とした一括検索サイト(メタサーチ)を提供している】
・AirbnbやHomeAwayなど、複数の民泊サイトの情報を一箇所で検索することができる。
・グローバルで数百万件ほどの掲載。
・地域軸だけでなく、アパートメントやコテージといった「物件タイプ」、キッチンやプールなど「設備」などからも検索可能。
・1/30に類似の民泊一括検索サービスの「Stayway」が、エボラブルアジアやVOYAGE VENTURESなどから数千万円調達済み。
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■調達情報
・2/26 数千万円
・NOW/ディップ
■事業概要
【IT領域】で【AIによるWebサイト開発業務の自動化サービスを提供している】
・フロントエンド開発における初期工程を、ディープラーニングによって学習させたAIによって自動化する。
・ページ全体のデザイン(jpg, png)と、Web用素材をアップロードするだけで、HTMLの構造および、デザイン要素の分析を行い、分析結果から自動でコーディング。
・β版の先行利用申込で、合計100社弱が先行導入予定。
<コメント>
ウリドキネット、リユース市場はけっこう伸びているらしく、そこで高単価商材×toB買い取り、っていうのは面白い切り口だなと感じます。本とかゲームは依然として今後もCtoCがメインになってきそうですが。
あと、光る靴、個人的に欲しくなっちゃいました(笑)
スマートシューズ、ありそうでなかった(あったけど知らなかっただけですねきっと)ですが、ヘルスケア領域にどう入り込んでいくのか気になります。スマホやリストバンドではなくて、シューズでなければならないようなシーン、ってなんだろう。
初期的にはランニングフォームの改善、というところで展開していくとのことですが、けっこう本格的なアスリート向けになるのかな。
それから最後の、Tsunagu.AI、ここは非常に面白いなと思いました。自動でコーディングしてくれる!これ、ペライチなどのサイト作成ツールと違うのが、ちゃんと、最後は人間がカスタマイズできるように、コードがアウトプットとして出てくるところなのかなと思っています。完全無思考型ではなく、完全手動型でもなく、その中間、というところが案外一番、コスト削減メリット大きかったり。
今号は以上です!(全然「週刊」じゃないですね……)