今日は5月16日。毎月16日はおかるてんさんのご縁日!10時~14時までお堂を開放して皆さまがご参拝いただけるようにしています。そしてお参りいただいた方にはざくろ茶のお接待!ってことでさっきまで「ざくろ茶」作ってました。
そんなことでおかるてんさんの象徴であります「柘榴(ざくろ)」についてお話したいと思います。
柘榴の原産はイスラエル辺りということですが、シルクロードを経て日本にも奈良時代には伝わっていたとか(原典忘れてしまいました)。仏教とも関わりがあり、仏教では吉祥菓(きちじょうか)と呼ばれています。「吉祥」とは「大変めでたい」ということ、つまりザクロは「大変めでたい果物」ということです。
では何がめでたいのかということですが、ザクロは「子孫繁栄の象徴」といわれています。おかるてんさんもそうですが、鬼子母神(訶利帝母)は子宝や安産の守り神さま。これは『仏説鬼子母経』というお経の中で、お釈迦さまに対して訶利帝母さまがお誓いになられます。私の知るごくごく僅かな限りですが、お経の中で子宝の御利益を語るのはこれが唯一です。何気にスゴイおかるてんさん。
もうひとつ「紅一点」という言葉をご存じだと思います。七福神の紅一点といえば弁財天さま!といったように男性の集まりに1人女性がいると「紅一点」と呼んだりしますよね。実はコレ、ザクロから派生した言葉なんです。
ザクロは6月頃に花を咲かせますが、青々と生い茂る葉の中に、小さなかわいらしい花をポツンと咲かせます。その赤い花が非常に映える様子から「紅一点」と言われるようになりました。
そして西洋でもザクロはやはり子宝の象徴として信仰の対象となっています。
ギリシア神話では、ゼウスと豊壌神デーメーテールの子である冥界の王ペルセポネーとして語られています。ペルセポネーがザクロを食べたことにより冥界に落ちますが、これによって四季がうまれたといわれています。四季すなわち人の世の生まれ変わりであり、生老病死の象徴ともいえます。
そんな話もあって、ザクロは多産や豊壌の象徴とされます。仏教と同じですね。さらに、近年ザクロには女性ホルモン様であるエストロンが多く含まれていると言われます。昔の方は経験によってそれを知り、ザクロを子宝の象徴とし、それぞれ神々と結びつけていたのかも知れません。
そんなザクロは美容業界でも大人気で、ザクロ関連商品は大変高価なモノが多く出回っています。が、ここで重要なエストロンは種に含まれているということ。世の中のザクロ商品の多くは種ではなく、果汁や果肉を使用したモノ。かといって生果のザクロはなかなか食べにくいものです。
ぜひ、皆さまの生活にザクロを取り入れていただけければ!年間200個以上のザクロを加工しているザクロ伝道師のkontoGからの提案です!