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【神話/受容史/創作】ヘクトルの物語

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  • くっしー🐬
  • 2022/09/04 16:25
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Hector


 
私は、とある話を聞いた。

ヘクトル。
彼はこの物語の主人公であり、
かの有名な「トロイの木馬」が使われた戦いでもある、
”トロイア戦争”を舞台に繰り広げられる物語。

 



ヘクトル
「じゃあ、行ってくる。」
妻アンドロ
「行ってらっしゃい。」

外から戦争の空気が流れ込んで混んでくる。
鉄の匂い。金属音。鎧の擦れる音。木製の武器の擦れる音。人々の行進する地響き。神々との戦前の静けさ。

へ「いよいよだ。」
妻「....」

へ「なあ、我が息子、アナよ。」
アナは、妻アンドロとヘクトルの息子である。
ヘクトルはアナをそっと抱き寄せようとしていた。

息子のアナは、詳しい状況までは理解できていなかったが、戦士ヘクトルの只ならぬ覚悟を感じ取ったのか、不思議そうながらも、相応の決意を持って父の元へ駆け寄った。

へ「アナ。これからの時代、お前たちの世代がこの村を守っていくことになる。その中でもアナ、お前が一番だ。俺とアンドロの子だ。誰よりも偉大になる。きっと俺よりも立派な人になる。」

子「パパよりも立派に?」

へ「ああ、そうさ!」
子「アナは、パパみたいに立派になりたい!」

へ「ああ!そうか!パパみたいにか!
そうさ。パパは立派だ。アナのお墨付きをもらえたからな。
神に決められた運命など、俺が好きな形に捻じ曲げてやる。」

ヘクトルが、握りしめた拳を胸の前に掲げているのを見て、アナはそれを真似するように、弱々しくも両の手を鼓動する胸の前で洋服ごと握りしめていた。アナはオリーブの木で編んだ冠を被っている。

へ「俺たちの息子を、アナを頼む。」
妻「わかってる。任せて。」
へ「ありがとう。」
妻「待ってるから。」
へ「ああ。待っていてくれ。そうだ、この戦いが終わったらアンドロの飯を食いたいな。」
子「食いたい!」
妻「そうね、たくさん食べないと。あと疲れも溜まっているでしょうから、お風呂も沸かしておくわ」
へ「お!いいね!一風呂浴びたいね。久しぶりにアナと一緒に入ろうかな?アンドロも一緒にどうだ?」
妻「そうね、それがいいわ。って私も?冗談やめてよ(嫌ではないけど//)」
へ「本気だ。な、アナ?ママとも一緒がいいよなー」
子「うん!パパとママ、一緒がいい!」
へ「ははは!そうだな、一緒がいいな。一緒にお風呂に入って、一緒に食卓を囲んで、一緒にたくさん寝よう!」
妻「そうね、そうね。」
ヘクトルは、涙ぐんでしまった妻アンドロの、今にも両の目から溢れそうな涙を、頑丈に鍛えたその大きな器で受け止めるように抱き寄せた。
へ「…必ず戻る。」
妻「…うん。必ずよ。」
ヘクトルは、いくつかの手槍、立派な盾、ファランクスの鎧武装を抱え、家を飛び出した。

 

 

トロイア戦争。
かの有名な「トロイの木馬」が使われた戦いでもある。
一説に、この戦争は、ゼウスが人口増加に伴い人々の管理が困難になったため、それを調整すべく人類の大半を死に至らしめるために実行した計略が引き金と言われている。

そのゼウスの計略とは、神々も巻き込むことである。

ゼウスの計略。
ペレウスとテティスの婚儀に呼ばれなかった”エリス”という女神の怒りにつけ込み、「最も美しい女神へ」と書かれた”黄金の林檎”を用意させた。(ゼウスの差し金でエリスを呼ばないよう差し向けたのかどうかは、定かではない。)
その黄金の林檎を見た三女神”ヘラ”、”アテナ”、”アフロディーテ”が対立し、誰が最も美しい女神にふさわしいか決めるように、ゼウスへと問いただしたが、

ゼウス
「私にとっては妻であるヘラを選ぶ以外ない。だがそれではあまりに不公平だと考えてしまうであろう。ならば、この件について全く知らない”人間”に委ねるのが良いのではないか?」
と提案し、三女神はそれを承諾。
(おそらくヘラは、卑怯と思われたくなかったのと、無関係な者にも選ばれてこその美しい女神である証明と考えたのかも知れない。建前では。)

そこで、無作為に、トロイアにいるパリスという羊飼いが選ばれた。
そして、その羊飼いパリスに美しい女神として選ばれるべく、
ヘラは”世界を支配する王座”、
アテナは”いかなる戦いにも勝つ武力”、
そして三女神の中で最も位の低いアフロディテは”運命の人”
を与える約束をした。
そして、羊飼いパリスは、”運命の人”を選んだ。

運命の人と暮らす羊飼いパリス。
そして三女神の中で最も位の低いアフロディーテが選ばれたことで、ヘラとアテナは激怒。また、その運命の人がギリシアの王族であったため、実質トロイアへ連れ去られたこととなってしまった。
そしてゼウスの思惑通り、神々を巻き込んだ大戦へともつれ込んでゆく。

これがゼウスの計略であり、これによりトロイア戦争が始まる。


ヘクトル。彼はトロイア陣営であった。
アキレウス。対して彼はギリシアのアカイア軍勢である。
アキレウスは、ペレウスとテティスの子であり、半人半神の彼には神の血が流れている。彼は次々にトロイア軍勢を押し退け、その強さは言わずもがなであった。

アキレウスを筆頭とするアカイア軍勢に押され気味のトロイア陣営だった。
しかし、”兜煌く戦士ヘクトル”の異名を持つ彼ヘクトルは、その兜で戦場に輝きを放つが如く、敵アカイア軍勢の中でも強力であったアキレウスの親友である大戦士パトロを討ち取り、一時はアカイア軍勢を海辺まで撃退するほどの武功を魅せた。
また、その兜の輝くような知略を持って、劣勢の時はトロイア陣営の指揮を取り、籠城戦ではあったが、地の利や地形を生かして、鉄壁を作り上げていた。

一時、優勢を取り戻したヘクトルらトロイア陣営だった。

しかし、それも長くは続かず、再び劣勢の波が訪れ、トロイア陣営は、ヘクトルと、あと残す兵士は目視でも数えられる程度まで減っていた。

アキレウス
「我が名はアキレウス!テティスの子にして神の血を引くもの!韋駄天の如き走る俺と戦えるものはいないか!我が親友パトロの無念!俺が引き受けたぞ!」

アキレウス。
半分神の彼は、敵地トロイア陣営へと猛攻し、彼こそがアカイア軍勢を優勢へと導き、トロイア陣営をここまで劣勢に追い込んだ力そのものであった。

へ「おお、アキレウス、神の血か。ああ俺は、全身人の血のヘクトルだ。」
ア「ヘクトル!絶対に許さねえ!この戦いは俺たちが勝つ!」
この中では奴が一番強い。アキレウスがヘクトルに対して最初に抱いた感情だった。

今まさに、トロイの木馬の影に隠れた、偉大な男たちによるトロイア戦争の熱き戦いが繰り広げられようとしていた。

 

ここはゼウスの神殿。
ゼウスの他に、トロイア陣営のアポロン、アフロディーテ、アカイア軍勢のヘラ、アテナ、ポセイドン、さまざまな神が一同に介していた。
(もちろんトロイア戦争中なので、一同に介すこれらは”神のみわざ”である。)

ゼウス
「神に偶然はない。あるのは運命のみ。
この世は偶然にあらず。
神託より運ばれる命を決める。
さあ我が天秤よ、いずれの命を運び逝くか。」

 

ヘクトルとアキレウスの一騎討ちは続く。
ヘクトルは、神の血を引くアキレウスともほぼ互角の戦いをしていた。

ギリシア、ファランクスの一騎討ちでは、鎧と武器で武装し、盾と複数の使い捨ての槍と、懐に提げた短剣による戦いである。
ファランクスといえば、あのスパルタの隊列を組んだ陣が有名であるが、元々ファランクスとは”指の骨”という意味であり、あの陣形から突き出た無数の槍をファランクスと喩えた説がある。(そのため、ここでは一騎の場合もファランクスと呼ぶことにする。)

また、三国志や日本史であるような弓の撃ち合いは、誰が誰を撃ったのかわからないため、英雄志向の色濃く出るギリシアでは避けられる傾向があったとも言われている。
(弓はあくまで動物の狩りの道具とし、戦争で使う場合は外国人にやらせていたとも言われている。)

そして特にファランクスの一騎討ちでは、使い捨ての投げ槍補充をする”補充兵”を一人従えるのが一般的であり、投げ槍で牽制し合い、力がほとんど互角の場合は、お互いに投げ槍を使い切ってしまうため、最後は懐の短剣で決着をつけるのが主流である。

へ「!?」
ア「どうしたヘクトル!
(槍が尽きたのか?まさかあれほどの男が。槍の把握ができていない?
人の血じゃあ、神の血には及ばねえってか。)」

しかし、この時ヘクトルの投げ槍の補充兵は、突如として姿を消した。
つまり、ほぼ互角であった勝負に大きな異変が起きた。
それが意味するところは何か。

アポロン
「(勝敗が決まる。ほぼ互角の戦いでのこれは、致命傷だぞ、ヘクトル....。)」
トロイア陣営の神の一人、アポロンが、その様子を見ていた。
もちろん神の血を持つアキレウスと、連戦後の純血の人間のヘクトルが互角で戦えるはずもなく、わずかばかりではあったがヘクトルの武装に神の力を施していた。
(むしろ神の力を与えすぎると、四散して死に至るからである。ちなみに同じく純血の人間であるオリオンは筋肉痛で済む。)

へ「どこへ行った。補充兵がやられた?いや、にしてはまるで消え失せたように…。」

ア「これも神のご加護か。しかし俺は手を抜かねえ。俺とお前はほぼ互角な上、ヘクトル、お前ほど頭の切れる相手だ、これも何かの策かもしれねえ。油断はせん!」

へ「へえ、ずいぶんと敬ってくれるじゃねえか…。」

ア「ん、どうした俺の補充兵よ、これは大量の槍ではないか!
これもお前の策か、兜煌く戦士ヘクトル!
だが、これが策だろうが罠だろうが関係ねえ。
俺の速さと力で、勝負を決める!」

へ「へえそうかい。だからこそ策ってのはうまくいくんだぜ。
(策じゃねえよ。残りはこの投げ槍一本と懐の短剣。周りの兵は、まあ、みんな精一杯か。落ちてる武器も、大半がぶっ壊れてて使い物にならんな。どこだ補充兵。)」

トロイア兵「ヘクトルどの!加勢する!しばし待たれ!」

へ「よせ!こっちには来るな!自分の戦いに集中しろ!」
兵「!?く、す、すみませぬ...!」

へ「(こいつを相手にしながら加勢を呼ぶ隙は作れんか。てか加勢なんていねえし、残りの兵にも俺にもそんな余裕ねえし、俺もやられかねん。一か八か、あいつから槍奪ってみるか。)」

ア「ヘクトル!この槍の猛攻を受けてみろ!」
アキレウスは、凄まじい速度でヘクトルとの距離を詰め、その神の剛腕で槍を突き立てる。アキレウスの補充兵を狙う余裕はなく、ヘクトルも負けじと応戦するが、槍の消耗も激しく、次第にヘクトルが不利になることは誰の目にも明らかであった。

しかし、
ア「さすが智将だ。これがお前の策だったわけだ。」

へ「そりゃどうも。(いや、正直もう無策だわ。)」

ヘクトルは、わざと壊れた槍を手に取り、あたかも最後の槍が壊れたように見せかけた。そこを隙と錯覚して的確に突いてきたアキレウスに対し、最後の槍でアキレウスにカウンターを入れた。が、避けられるどころか、盾で防がれ、最後の槍もぶっ壊れた。相手も人ならば、俺も神ならば、とどれほど思っただろうか。

ア「に、加えてこの武力。アキレウスの盾からすげえ衝撃が伝わってきた。こりゃあ俺自身も覚悟決めて危険を犯さねえとな。簡単に勝てる敵じゃなかった。」

アキレウスは、補充兵と自身の持つ槍のほぼ全てを、”神のみわざ”で天高く放り投げた。大量の槍は天で折り返し、嵐の暴雨がごとく、戦場に降り注いだ。

へ「おいおい何かの冗談だろ。こりゃ槍の雨だな。ギリシア初の天気じゃねえか?槍なんか降っても農作物育たねえぞ神さま。(アキレウス、これで決める気か。)」

ア「勝負だ!ヘクトル!負けねえぞ!絶対に勝つ!負けられねえ理由があるんだ!」

へ「それは、お互い様だ!(やば、気分悪りぃ。)」

槍の雨の中、二人が猛進する。
ヘクトルは懐の短剣を構え、アキレウスは1本の槍を構えて進み、そして槍の雨を避けきれぬとき、"前からの攻撃に構えていた盾"を、二人は傘のように天へとむけた。

"互いの刃"は、敵のみを捉えていた。

ゼウス
「ああ、そうか。我が魂の天秤よ。選ぶか。」

アテナ
「もう良いですか?」

ゼウス
「ああ、構わん。槍の術は止めてよい。」

アポロン
「...あいつは、人間の血を持ちながらも、高貴でした。
ゼウス様、お父様、このような...。」

ゼウス
「アポロンよ。これは、運命なのだ。
選ばねばならぬのだ。
神に偶然はない。
神は、運命を決めねばならぬ。
それが神のせねばならぬことなのだ。
たとえ避け難いことでもだ。
”その者が雨に濡れぬように避けた”としても、
”その者の代わりに傘が濡れる”ように、
誰かがその運命を背負わねばならぬのだ。」

アポロン
「(そうか、これが、ゼウス。父上。
どれほどの対局を見ているのか。
どれほどの決断を繰り返してきたというのか。
これが神たる所以とでもいうのか。
神とは、一体何だ。)」

 

勝敗は決した。

 

ア「短剣じゃ、届かねえよ。」

へ「あああ!!!」

アキレウスの長槍は、ヘクトルの急所を捉えていた。

ヘクトルは、その痛みに思わず叫んだ。
戦場の騒音にかき消されるはずだったその悲痛な声は、彼女に届いていた。

へ「うう、い、痛え。くそ。痛え。」

妻「ううううう。。。んん、ぐううう」

彼女はその場でうずくまり、アラバストロンのような小さな陶器から取り出した香油の香りがする両の手で、おもわず顔を荒く抑えながら、吹き出そうになる涙を押し殺そうとした。

まだわからない。まだ負けたとは限らない。
ただ、わかってしまう。わかってしまった。

妻アンドロの小刻みに揺れる体を、子アンが心配そうに見つめ、母の異変に近づき、彼女の背中と頭を、不思議そうにしながらも、優しくその小さな手でゆっくりとさすっていた。

ゼウス
「私は命じた。運命のままに。
槍の居所を動かせ、と。
して、アポロンよ。
神とは何だと思う。
"神と人の違い"は、何だと思う。」

アポロン
「それは、力、でしょうか?
あらゆることを司る、力を持つか否か。
(わたしの疑念。それも、私から尋ねる前に...。)」

ゼウス
「それも一つだろう。
しかし、最も大きな違いは、”死”である。

アポロン
「死、ですか。」

ゼウス
「そうだ。
神は不死であり、人は死の運命を持つ。
それは絶対であり、この理が犯されることは決してならぬ。」

アポロン
「なぜ、絶対にダメなのでしょうか。」

ヘクトル
「(くそっ、気持ち悪りぃ)」

ゼウス
「では、なぜ花は咲く?」

アポロン
「詭弁ですか。
一つの理由としては、虫を誘導して自分の花粉を虫に運ばせるため、でしょうか。」

ゼウス
「では、なぜ虫は花粉を運ぶ?」

アポロン
「それは、虫が蜜を吸った時に、意図せず花粉がつくためです。
運ぼう、という意図は持っておりません。」

ゼウス
「では、神は不死の運命にあり、人は死の運命にあるわけだが、それは意図したことか?」

アポロン
「いえ。」

ヘクトル
「(やばい、くらくらしてきた。
アンドロ....アナ....。)」

ゼウス
「では、なぜ虫は花粉を運ぶ?なぜ神は不死なのだ?なぜ人は死ぬのだ?
これらは意図せぬことだが、理か?」

アポロン
「理であれば、当たり前であり、不変の法則です。
たしかに、
虫が花に誘われ、蜜を吸い、意図せず花粉を運ぶ、
というのも、自然の理の一つかと。」

ゼウス
「そうか。ならその理は犯しても良いか?」

アポロン
「犯して良いかどうか、までは...」

ヘクトル
「(頭が、痛い。めっちゃ血出てる...死ぬのか、これ。)」

ゼウス
「そうだな。
だが、この世に偶然は存在しない。
なぜなら、神が運命を決めている。
人が偶然と考える事柄は全て、神に選ばれた運命である。」

ヘクトル
「(俺が...)」

アポロン
「つまり、
”神は不死である”という”理”が存在し、
”神が運命を決める”という”理”があるため、
偶然は存在できず、
何かによってこれら理が犯されることはあるはずがない。
よって絶対に犯されない、犯されてはならない、と。
つまり、
虫が花に誘われ、蜜を吸い、意図せず花粉を運ぶ、
という理を神が選んだ運命か、
”これは理ではなかった”という”運命”かに他ならない。と。」

ヘクトル
「(おれが...)」

ゼウス
「アポロンよ。
雷は偶然落ちるのではない、神が落とすのだ。
病は人が抗うのではない、神が病を運ぶのだ。
運命はすでに神によって決められている。
偶然は存在しない。」

 

 


「神に決められた運命など、俺が好きな形に捻じ曲げてやる。」

 

 

 

 


ゼウス
「これを読む者たちよ。
我ら神々の話、”神話”というものは、古来より伝わってきた。
私を全能と呼ぶものも数多くいた。
私を浮気性と罵るものも数多くいた。
だがそれらは全て、”印象”にある。
印象が印象を伝え、現在までさまざまな変容を繰り返して伝わってきた。
雷に神の印象、”神のみわざ”を見たように。
そしてこの1頁もまた、神話の印象の一つやも知れぬ。」

 

 

 

 

へクトル
「…ここは、?」


「…変わったな、ヘクトル。」

へクトル
「…久しぶりだな。アキレウス。」

アキレウス
「おいおい、無精髭じゃねえか。」

へクトル
「ん?そうだな。まあ、お前らみたいに神の血は入ってない、純粋な人間だからな。老いは止められねえんだろうよ。」

アキレウス
「あのときさ、短剣投げればよかったんじゃねえか?」

へクトル
「ばかいえ、あんな重くて投げにくい物。コミックの見過ぎだ。」

アキレウス
「そうだよなー、にしてもa」
あのときの戦いは本当にー、と当時を振り返ろうとした時、食い気味にヘクトルが言った

へクトル
「おい、俺の息子と妻は!!あの後どうなった!無事か!アキレウス!何か知らないか!どこにいる!」

アキレウス
「おい落ち着け!やはり知らなかったんだな、ヘクトルも。」

へクトル
「....知るすべを探す。手伝ってくれねえか?」
アキレウス
「...」

 

運命のみが、知っている。

 

アキレウス
「にしても親友の大戦士パドロがやられたと聞いた時は、流石にブチギレたな。」

へクトル
「あ、それ俺だわ。」

アキレウス
「は?」

へクトル
「うん。俺がヤッた。パドロ。」

アキレウス
「てめえかごらあ!戦車で引きづり回してやる!ごらあ!」

 

 

 

 

 

 

あとがき

ゲームさんぽの藤村シシンさんの古代ギリシアの動画に激ハマりしてしまい、ちょっと同人的な創作的なのを書きたくなってしまった。w

完全な初心者なんでコアな人が見たらツッコミどころ多いかもしれませんが、創作の一つとして、あたたかい目で見てください。あたたかい目で。。。

まあ、書いてるときバチくそ楽しかったなー。w

 

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます

 

TODAY IS A GOOD DAY FOR YOU

 

 

 

 

 

 

 

 

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