↑川崎駅前で路上ライブするkyo asahinaの図
こんにちは、ベーシストのkyo asahinaです。
今回はメガデスの超有名曲、Symphony Of Destructionの歌詞についてです。
Pied Piperってのは「ハーメルンの笛吹き男」です。お話では、町からネズミの駆除を依頼されて、ちゃんと仕事を片付けたのに代金を支払われない。怒った笛吹き男は腹いせに町から子供たちを連れ去っちゃう、といった内容です。
このネズミ駆除の方法に使うアイテムはやはり笛。これを吹くとなぜかネズミがぞろぞろ付いてきちゃって、川まで付いてきて最後は溺れる、という笛の使い方です。
そして歌詞に出てくる俺たち(We)がネズミのように、破壊のシンフォニーに踊らされるというとこがサビになってます。
どうも何かを例えて歌にしてるようにも感じますね。
笛の音色やシンフォニーに踊らされ、操られるネズミ、子供たち、そして「俺たち」。
笛吹き男の話の元ネタが何かというのは、いろいろ説があるんですが、一番有力とされているのは、12~14世紀に実際にドイツであった東方植民です。
この当時のドイツでは、東側への都市の建設が盛んで、ロカトールと呼ばれる貴族から仕事を請け負った人たちが植民者を募集して、植民事業を行っていました。
こういったことが、笛吹き男が、笛の音で子供たちを連れ去ったりとかの話とかぶるような気がしないでしょうか。何かこう、「新天地に行くといいことあるよ!」的な旨いことを言って、実際に連れて行かれたら低賃金、重労働みたいな。
今の日本もこんな感じかもしれないですね。何かの耳障りのいいキャッチフレーズで若者をだますような具合です。
いつの頃からか使われ出した「フリーター」って言葉もそれかもしれないですね。「自分はフリーターだから、会社に縛られないで自由だよ」とか言ってる人たちに何度か遭遇したこともあります。で、どこからお金もらってるの?とは思います。
「本当に自由なの?」って疑問に思いますね。アルバイトであっても、日本の企業文化の中に組み込まれた以上、さして好き勝手できないんじゃないの?って思ったりします。今で言うとインフルエンサーかな?
ともあれ、こうしたメタルの曲はポップスのようなよくある歌詞とは違う面白いのが多いので紹介していけたら、と思います。
視聴はこちら(アコースティックバージョン)