岸田首相の10万円給付を支持しない人が6割という調査結果が発表された。国の税収も予算も無限大ではないのだから、給付して選挙で勝ったら大増税して帳尻を合わせるに決まっている。そんなことは、簡単に予想がつく。
最近、受験業界では、「無料」テスト、「無料」講習会、無料「テキスト」と「無料」のオンパレード状態。これって、サギじゃないの?だって、「無料」という餌で釣っておいて、釣りあげたら高額の授業料で帳尻を合わせることが見え見えじゃん。
このシステムは、受験業界ではなく医療業界のマネ。健康診断をやって、患者を見つけて病院に送る。体の隅々まで調べたら、誰だって何かしらの問題があるに決まっている。完全に“健康”な人などいない。
同じように「学力診断テスト」を実施してみれば、誰だって苦手科目や弱い分野がある。そこで、このままでは志望校の合格は難しいとかなんとか言って塾送り。おいしいシステムですよね。
このベルトコンベヤーに乗せてしまえば大儲けが出来る。だから、入口くらい無料にしても収支はあうワケです。多くの人は、自分がカモにされていることさえ気づかない。それが証拠に、私の教えていたアメリカのユタ州には健康診断なんて制度はなかった。統一テストなんて存在していなかった。
血圧は130を超えたら危険なんて言っているが、130超の人などいくらもいる。できるだけ多くの人に病院に来てもらいたいから、より多くの人が心配する数値を出して不安をあおる。無料テストも同じことで、難問を出して今まで取ったことがないほど酷い点数をとらせる。そして、不安をあおり塾に送り込む(成績が良い子は特待生として授業料無料にして塾に送り込む)。
世の中「タダより高いものはない」んですよ。