DHの選手にMVPはあり得ない。
大谷はジャッジに敵わない。
得点圏打率が低い。
今シーズンのアンチ大谷の発言はいつにもまして厳しかった。
その中で大谷選手は「50-50」を達成し、同一日に「51-51」をも達成した。
本当に凄い!
でも、今回は今シーズン、大谷選手と熾烈な記録争いをしているジャッジ選手のコメントについて書こうと思う。
大前提として、ジャッジ選手も一流のアスリートであり、いつもナンバーワンを目指して邁進している選手です。
当然ながら、誰よりも努力して、誰よりも一番を目指している選手の一人です。
自分より活躍する選手の記録に対して、悔しいと思わないはずがない。
それでも、賞賛すべき記録を達成した選手がいれば、素直に賞賛する姿が非常に熱い。
過日、記者からジャッジ選手こんな質問を受けた。
ショウヘイが50-50を達成するのと、ジャッジが、シーズンの本塁打記録を破るのとどちらがよりよいシーズンだと思う?
仕事と言えど、こんな下衆な質問をしなければならない記者もかわいそうであるが、その話は後回しにして、ジャッジ選手はこう答えた。
その質問はフェアじゃないと思う。
なぜなら両選手が同じ空間で存在できるからね。
どちらかがより優れている必要はないと思うんだ。
だから僕は、“偉大さ”を評価するべきだと思う。
“これは素晴らしい!”
“これは二度と見られないかもしれない”
みたいにね。
そして今日、大谷選手は本当に「50-50」、そして「51-51」を達成した。
ここしばらく調子を落としているジャッジ選手にとっては、複雑な気持ちだったかもしれない。
調子を落としている間に、大谷選手との本塁打の差も2本となっている。
そんな中でジャッジ選手はこんなコメントを残した。
自分が彼について発言するとメディアが余計な報道をして、彼に余計なプレッシャーをかけてしまう。
だから、これまで発言を避けてきたけど、これで周りを気にせずに発言できる。
彼が記録を塗り替えてくれることは喜ばしいことだ。
彼にあこがれて野球を始める子供たちから、現役のメジャーリーガーまでが、彼に刺激を受けている。
彼は来シーズンは投手としても復帰すると思う。
そうしたら、サイヤング賞とホームラン王の同時達成もあるかもしれない。
彼の成績を予想する時は、それぐらいぶっ飛んだ発想が必要だ。
そう言って、大谷選手を大いに祝福した。
それに付け加えて、こんなコメントを残した。
でも、私たちにもプライドがある。
彼に負けないような活躍をして、さらにメジャーリーグを盛り上げていきたい。
まさに、一流が一流を称えるコメントだと思う。
大谷選手の記録を素直に称える。
でも、自分も負けたくない。
絶対に活躍して盛り上げたい。
そう言った想いが伝わってくるコメントだと思う。
ただ、これをそのまま伝えたのではメディアはお金が稼げない。
大谷選手を上げたり下げたり、ジャッジ選手を上げたり下げたり、日々下衆な報道を繰り返している。
きっと記者の人たちも本当はスター選手たちの活躍を伝えることを夢見て記者になったのだと思う。
しかし、実際は下衆な記事を書かなければ、お金が稼げない。
でも、その常識もいつか変わるかもしれない。
大谷選手が二刀流は不可能だと言う常識を、変えてしまったように。
もしかしたら、大谷選手は記者さんたちにも夢を与えているのかもしれない。
残り試合数が少なくなってきたけど、ジャッジ選手や大谷選手だけでなく、全ての選手に、記録だけでなく記憶に残る活躍をファンに見せてほしい。
そして、毎年のようにメジャーの記録が塗り替わっていくのを見せてくれる選手たちに感謝したいと思う。