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38.来宮神社(静岡県熱海市)~古来の樹木信仰を残す神社

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  • matol
  • 2019/12/21 03:10

2010.11、2015.10 来宮(きのみや)神社へ行ってきました。
ここはパワースポットとして有名な神社ですねー。
++++++++++
まず2010.11の参拝の様子 この頃は未だそんなに神社にのめり込んでいませんでした。ざっくりと・・・・

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結婚式をしていましたよ^^
角隠しは、「角を隠して夫に従順に従う」
綿帽子は、「挙式が済むまで、花嫁は新郎以外の人に顔を見られないように」

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阿豆佐和気神社の大クス

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弁天岩

大きな巨石の上には、トグロを巻いている蛇が睨みをきかせていました。

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こちらは入り口付近の巨石。こちらにも紙垂(しで)や注連縄の形跡がありました。
この巨岩に沢山のオーヴが写っている写真をネットで見たので撮ってみましたが、
写りませんでしたね。以前はよく、ライブや葬儀のときなどにオーヴが写ったのですが、ここのところ写らないなあ。。。。奥に境内社の稲荷社。

++++++++++
では、神社の詳細へ・・・・・・

2015.10 来宮(きのみや)神社 参拝

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第二大クス 樹齢1300年超

う~ん・・・正面鳥居の写真が無い・・・どうも駐車場の脇から境内に入ったみたい。。。。今の神社参拝では考えられませんが・・・・。
右は、境内社の三峰神社。秩父三峰神社についてはいずれ投稿します。 

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本殿
今から凡そ1300年前、和銅三年六月十五日に熱海の海へ漁夫が網をおろしていたところ、お木像らしい物が之に入ったので不思議に思っていたところ、ふとそこに童子が現れ「我は五十猛命である。」 此の地に波の音の聞こへない七体の楠の洞があるからそこへ私をまつれ、しからば村人は勿論当地へ入り来る者も守護するからと云うと同時に童子は地に伏してしまったので、村人一同で探し当てた所が、今の此の地であり、毎年六月十五日(新暦の七月十五日)になると海岸へ出て当時を偲ぶお祭りを行う。(七月の例大祭。こがし祭) 

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社務所
最近行かれた人からは聞いていましたが、ホントに社務所が近代的で綺麗になっていました。

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斎館 こちらも綺麗に・・
では、本殿でお参りして本殿裏の大楠へ。

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今から百二十年前の嘉永年間に熱海村に大網事件という全村挙げての漁業権をめぐる事件が勃発し、その訴訟費等捻出のため、境内に聳え立っておりました七本の楠のうち五本は伐られてしまいました。古記によると、残されているこの大楠をも伐ろうとして樵夫が大鋸を幹に当てようとしたところ怱然として白髪の老人が現れ、両手を広げてこれを遮る様な姿になると大鋸は手元から真っ二つに折れ、同時に白髪の老人の姿は消えてしまったそうです。これは神のお告げであるとして村人等は大楠を伐ることを中止致しました。

この木が即ち現在ある御神木です。

う~ん・・・残念ですね。7本の楠がそびえ立っていたら、もっと壮観だったでしょうね。ググってみましたが、7本の楠の絵図もヒットしませんでした。

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ぐるりと回りながら観ましたが、大楠の表情がどんどん変わりますね。

パワースポット、the Kodama Project 来宮神社境内と大楠周辺のライトアップ、幹を1周廻ると寿命が1年延命する伝説、心に願いを秘めながら1周すると願い事が叶う伝説・・・・・いろいろと人を引き寄せるようですが、静かにじっくりと大楠と対話できるような環境場もあればいいなあと思ったのでした。
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来宮神社の大クス
本殿裏にあり、推定樹齢2000年以上、一部枯れているが樹高約20m、幹周り約24mの大楠で、昭和8年に天然記念物に指定された。これを1周すると寿命が1年延びるとか、願い事が叶うなどと信仰されている。
正面左の幹は1974年の台風で地上5メートルのところから失われてしまったらしい。平成4年度の環境省の調査で、全国2位の巨樹の認定を受けている。
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来宮神社(きのみやじんじゃ)
・社格は旧村社。
・祭神:日本武尊・五十猛命(いたけるのみこと)・大己貴命(おおなもちのみこと)の3柱を主祭神として、稲荷神社・柿本社・天神社を相殿に祀る。『走湯山縁起』は伊豆山神社の地主神としている。
・古くは「木宮明神」「来宮大明神」などと呼ばれた。
・明治維新後、式内社「阿豆佐和気命神社」比定されたため、「阿豆佐和気神社」(あずさわけじんじゃ)を称したが、その非が判り現社名に復称した。

熱海郷の地主神であり、全国に44社ある来宮神社の総社。また、延喜式内「阿豆佐和気命神社」に比定する説もある。
来宮の名については、古くは木宮明神と称していたことから、大楠を神木とする樹木信仰に由来すると考えられるが、鎮座伝承にまつわる寄り来る神・寄り来の宮に由来する「来の宮」説酒断ち祈願の信仰の物忌みに由来する「忌の宮」説などもある。
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キノミヤ信仰

古代の日本民族は、大きな木、岩、滝など巨大な自然創造物に神々が宿っていると信じ、其の自然創造物の前で祭祀を行い、感謝し祈りを捧げる神籬磐境信仰を持っておりました。
時が流れ建物の文化が進み、それらを中心に社殿、鳥居が建立され神社が形成されたといえます。
熱海鎮座の来宮神社は江戸末期まで『木宮明神』と称し、現在の『来宮』ではなく、『木宮』の字で古文書等記されております。
また伊豆地方に『キノミヤ神社』という社は十数カ所あり、各社とも必ず千年以上の御神木があることから、『木』に宿る神々をお祀りする神社として崇敬を集め、古来生活文化に欠くことのできない木に感謝する信仰を有しておりました。

古来の樹木信仰を残している神社と云えますね。ただ、現在は、パワースポットブームに乗っかった側面もあります。

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