
アメフラシ・・・釣りをする方も磯では見かけると思いますが、このタイプもウミウシの仲間です。アメフラシ科のウミウシは何種類かありますが、今回は巨大になるタイプをご紹介。
まずは「アメフラシ」。

デカいです。大きいものだと400mm位にもなります。

キモイですかあ??(笑) カラダはフニャフニャです。

アメフラシのタマゴです。
別名「うみぞうめん」・・・磯などの岩場にくっ付いているラーメンみたいなもの。
食べても味はないそうですよ~。毒もある場合も^^;
アメフラシの卵は海素麺(うみぞうめん)と呼び、食糧難の頃などは食用にされたことはあるが、美味しいものではなく、毒性の問題もあり通常は食用とされない。現在食用とされている海素麺(うみぞうめん)は海藻でベニモズク科の紅藻を指し、アメフラシの卵と混同されているが全く別の物である。by wikipedia

タマゴの拡大写真 拡大するとスゴイ造形ですねー、
アメフラシ Aplysia kurodai (Baba, 1937)
北海道から台湾まで見られます。学名のkurodaiは黒田徳米博士への献名。
春先の磯でかなり見られます。刺激を与えると紫色の汁をだしますよ。400mmに達します。
この紫色の液体には外敵を驚かし、目くらましとなる効果があるのです。身の危険を感じた時に体の後方にある出水管というところから噴出されます。紫の液体には他の生物が嫌う忌避物質も含まれているといわれています。
外見上は貝殻は退化していますが、背中の外套膜の内部には板状の殻があります。触ると中に硬いモノがあることが分かりますよ。
アメフラシをウミウシと呼ぶ地域もあります。アメフラシ(雨降らし)の名前の由来は、アメフラシが海水中で紫色の液をだすとそれが雨雲がたちこめたように広がるからと言われる。また、雨の時に岩場に集まるからという説もある。これは、産卵のために磯に現われる時期が梅雨と重なるためではないかと考えられている。wikipedia参照
アメフラシ(ウミウシ)のことを隠岐島では「ベコ」と呼びます。見た目と違ってとても美味しい。ベコはワカメなどの海藻を食べているため磯の香りを濃縮した味。春先から梅雨にかけて漁を行う。浜ですぐに下処理をして湯がく物が味が良い。冷凍保存が長く利くので翌年のお正月までは食べられる。日本全国でもこのアメフラシを食用に用い地域は少ない。
昭和天皇(ウミウシの研究をされていた)も採集した個体を試しに煮て食べた事がある。アメフラシを甘辛く煮付けたそうだが、「煮るとこんなに小さくなる」と指で輪をつくって笑っていたと言う。wikipedia参照
++++++++++
もう一種類、デカくなるアメフラシの仲間、「タツナミガイ」。

何がなにやら分からないカラダでしょう。カラダの真ん中あたりに出水管(アメフラシ同様に)が煙突状に開いています(ここから紫色の液体を出す)。

タツナミガイの顔の拡大 眼が分かりますか?

キモイですかあ(笑) アメフラシと違ってカラダはけっこう硬いです。

アメフラシ同様に、誤って踏んだりすると、この写真のように「ムラサキ色の液体」を放出します。
タツナミガイ Dolabella auricularia (Lightfoot, 1786)
房総半島~九州で季節を問わず観察されています(アメフラシは春~夏が多い)。こちらもデカく300mmに達します。夜にはより活発になり、海底に生える緑藻類など海藻を食べます。
アメフラシ科のウミウシは植物食(海藻類)です。
++++++++++archives++++++++++
★「ウミウシ」のご紹介
いままで出逢ったウミウシの紹介投稿まとめです。
+++++現在進行中のシリーズ投稿の分類一覧 by matol+++++
・「HUAWEI P30 Pro」スマホHUAWEI P30 Proで撮った投稿まとめ
・「神社参拝リスト」参拝した神社の投稿まとめ
・「還暦過ぎのオヤジのつぶやき」日々のつぶやきのまとめ
・「ウミウシ」いままで出逢ったウミウシの紹介投稿まとめ
・「鳥(トリ)」 いままで出逢った鳥(トリ)の紹介投稿まとめ
・「植物探訪」いままで出逢った「植物」の紹介投稿まとめ
・「古物たちのお勉強」の紹介投稿まとめ
・「旅行記」今まで行った旅行記のまとめ
・「古物商に関するあれこれ」~まとめです
・「神社の基本知識をご紹介」「神社」に関して掘り下げて投稿(1~8回+1)(終了)
・[ネコの住むビトにゃん村] x[ALiS経済圏]/私的構想 私的な構想の妄想まとめ










