先日、「ライオンのおやつ」をテレビのドラマで観ました。
人生の最後に食べたいおやつは何ですか――
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。
――食べて、生きて、この世から旅立つ。
すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
とても可哀そうなお話しなのですが、上記に書かれているとおり、「今が愛おしくなる物語」です。
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かつて、エリザベス キューブラー・ロスという精神科医がいました。
エリザベス・キューブラー=ロス(独:Elisabeth Kübler-Ross、1926年7月8日 - 2004年8月24日)は、アメリカ合衆国の精神科医。
ターミナルケア(終末期医療)、サナトロジー(死の科学)のパイオニアであり、その成果をまとめた『死ぬ瞬間』(1969年 中公文庫)は世界的なロングセラーとなった。著書において、彼女は初めて今日では「死の受容のプロセス」と呼ばれている「キューブラー=ロスモデル」を提唱している。
まさに死の間際にある患者とのかかわりや悲哀(Grief)の考察や悲哀の仕事(Grief work)についての先駆的な業績で知られる。
エリザベス・キューブラー=ロス 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年1月17日 (日) 08:40
エリザベス キューブラー・ロスの書いた『死ぬ瞬間』(1969年)において「死の受容のプロセス」を次のように説明しています。
「死の受容のプロセス」
エリザベス・キューブラー=ロスが『死ぬ瞬間』の中で発表したもの。以下のように纏められている(すべての患者がこのような経過をたどるわけではないとも書いている)。
・否認・隔離
自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う段階である。
・怒り
なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階である。
・取引
なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる段階である。何かにすがろうという心理状態である。
・抑うつ
なにもできなくなる段階である。
・受容
最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階である。
ライオンのおやつに登場する、主人公の雫以外のホスピスの住人の方々も、それぞれ様々な事情を抱えており、病気の進行具合も様々です。上記の「死の受容のプロセス」も物語の中に織り込まれています。
棘のある方も、最後には「受容」に向かい、召されるまで、今その時を大切に楽しく生きていきます。悲しくも微笑ましい場面も数多くあり、とても心の温まる物語でした。島の景色も美しかったです。
魂の琴線に触れた言葉を記しておきます。
人生というのは、つくづく、一本のろうそくに似ていると思います。
ろうそく自身は自分で火をつけられないし、
自ら火を消すこともできません。
1度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、
燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。
生きることは、誰かの光になること。
自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になることです。
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