チドリ科の鳥のご紹介です。
「千鳥足(ちどりあし)」由来の鳥です。ちょこっと動いては止まり、くいっと方向を変えたり・・・落ち着きのない動き方をしますよ。
2014.1~2 川越市伊佐沼にて
2018.5 佐渡島にて
コチドリ
日本産チドリ類では最小で全長約16cm。目の周囲と脚が黄色。頭部に白黒の斑紋と、胸に黒帯がある。全国各地に飛来し繁殖する夏鳥。
++++++++++
2018.2 千葉県北部・手賀沼の「タゲリ」
長男が「タゲリ」が見たいという事で手賀沼付近へ探しに行きました。さて、ググって入手した情報によれば、「2月ごろ手賀沼で見られている。手賀川の辺り。冬の水田地で群れで見られることがある。警戒感が強い。」う~ん、雲を掴むような感じで、どうやって探したら良いものか・・・・長男と知恵を絞りましたよ。
まずは手賀沼の西へ。手賀沼の南側を東へ。この沼、沼に近い側は歩行者、自転車道になっていてクルマが近寄れません。で、「車道から田んぼを探しながら、直角へ沼へ行っては引き返しを繰り返す作戦」しかし、ぜんぜん鳥の姿が見えません。歩行者・自転車道で鳥屋さんが居たので聞いてみましたがタゲリはなかなか見られ無さそう。。。。手賀沼中央の橋の辺りで見かけたように云われたので、そちらへ向かってみる。
ハザードを点けながら止まっては動きを繰り返す。助手席の長男が目を皿のようにしてタゲリを探す。クルマを走らせながら双眼鏡で探していたら長男は酔って気持ち悪くなりました(笑)
「道の駅しょうなん」でトイレを借りて更に東へ。ようやく田んぼで群れを成すムクドリを発見。更に、ツグミ、ハクセキレイ、タヒバリ、カラス、スズメなどボチボチと・・・。田んぼに入る耕運機の周りにはたくさんのムクドリが・・。掘り返した田んぼから出てくる幼虫などを狙っているようですね。タゲリも居るかなあと思ったけど警戒感が強いとなるとムリだろうな。
手賀沼が終わって、手賀川へ。手賀川の南側沿いにクルマが入れて、更に南側の車道へ田んぼが伸びている。これなら、アミダのようにクルマで行ったり戻ったりしながら田んぼを観察できるぞお。よ~し、行くぞと思ったら、何と、その走らせようとした畦道の眼の前に、お目当てのタゲリが出現!!!けっこう大きいです!!
長男、前!前!その後、数分、沈黙の中、シャッターを切る。
いや~、こんなことがあるんですね~。鳥の神さまが降りてきてくれました。しかも一羽だけ。昨年のシノリガモの時もそうでした。
情報を入手する。その場所へ行く。そして何より大切なのは「本気になって探す」こと。これで観れる確率は高くなる。しかし、相手は鳥。ちょうど、そこにいる時間に居合わせなければ逢えない。我々のようにちょこっと探しに行って逢えることはホントに奇跡に近い。「ウミウシの神さま」にも何度もお世話になっているけど、「鳥の神さま」も間違いなく近くに居てくれていると思った瞬間でした。感謝感謝^^
動画も撮りましたよ。首のラインからオスのようですね。ま~歩き方の優雅なこと^^
タゲリ(田鳧、田計里、学名:Vanellus vanellus)by wikipedia
チドリ科の鳥。全長32cm。本州以南に飛来する冬鳥。水田や川原、干潟にすむ。
・日本には冬季に越冬のため本州に飛来(冬鳥)。
・背面は光沢のある暗緑色、腹面は白い羽毛で覆われる。頭部には黒い冠羽が発達する。頸部には黒い首輪状の斑紋が入る。雌雄ほぼ同色。
・河川、湿地、干潟、水田等に生息する。冬季は小規模な群れを形成し生活する。見通しのよい開けた場所におり、警戒心が強い。食性は動物食で、昆虫類、節足動物、ミミズ等を食べる。
・絶滅危惧II類=東京都、神奈川県、三重県 要保護生物=千葉県(環境省の絶滅危惧II類相当)準絶滅危惧=埼玉県、静岡県、大阪府、鳥取県、高知県、福岡県