今日は仮想通貨(暗号資産)のLambda(ラムダ)を取り上げてみたいと思います。トークン名は LAMBとなっております。
記事執筆時点で年初から20倍と、データストレージを扱う銘柄としては異例の価格高騰を見せつけ、一定層からの評価を受けているような印象を受けます。
★概要
★特徴
★プロダクト、ソリューション
★値動き
★主要開発者、パートナー、ロードマップ
★まとめ
★各種リンク
分散型のストレージインフラストラクチャープロジェクト。中国北京発。
Lambda Chain Consensus Network(ラムダ・チェーン・コンセンサス・ネットワーク)のストレージ関連サービスとなるデータストレージ、データ整合性チェック、セキュリティ検証、およびストレージマーケット構築を可能にする、安全で信頼性が高く、スケーラブルな分散ストレージネットワーク。
通貨名:Lambda
ティッカー:LAMB
最大供給量:10,000,000,000 LAMB
総合供給量: 6,000,000,000 LAMB
循環供給量: 533,238,259 LAMB
プラットフォーム:イーサリアム
マイニング:-(メインネット後)
ICO価格:1 LAMB = 0.01 USD
ICO開始日:2018/9/19
ICO終了日:2018/10/2
取引所:Huobi、OKEx、CoinBene、BitMax、Bhex、BISS、CoinEx、Bitinka等
公式ウェブサイト:https://www.lambdastorage.com/en/##
公式ツイッター:https://twitter.com/Lambdaim
ホワイトペッパー:YelloPaper V0.1.0(PDF)
✅分散型ストレージ
✅スケーラブル
✅データセキュリティ&インテグリティー
✅DApps、IoT、AI向け
✅マルチチェーン&クロスチェーンデータ管理
✅データプライバシー
✅オープンソースPoST(Proof of Space Time)
✅PDP(Provable Data Possession)
✅テストネット中(2019年1月29日~)
Lambdaのエコシステムでは以下のような主要なプレーヤーが欠かせない役割を担っています。
バリデーター(Validator)…ブロック生成のためにデータ整合性の検証、トランザクションのパッケージ化および証明サービス
ストレージ・マイナー(Strage Miners)…保管/収納(ストレージ)スペースのレンタルサービスを提供。ストレージ・マイナーから昇格した1024の検証マイナー(Verification Miner。バリデーターのこと)がLambdaチェーンコンセンサスネットワークを構成
リトリーバル・マイナー(Retrieval Miners)…検索/取得マイナー。ダウンロード帯域幅を提供
マーケットプレース(Marketplace)…コンセンサスネットワーク上に構築された、ストレージ関連サービスが取引される市場
コンセンサスネットワーク(Consensus Network)…中央集中化されたストレージサービスのブランド保証に代わるような、データの整合性と安全性を保証し、Lambda PoST(Proof of Space Time)によるデータセキュリティと整合性検証の関連技術プロセスを完了する信頼メカニズム
以上のようなLambdaネットワークの特徴から、DAppsの開発、IoTデータストレージなどに活用されるのが本Lambdaプロジェクトの目指すところとなります。
公式発表によるプロジェクト紹介動画▼
以下では、Lambdaがかかえる特徴について説明していこうと思います。
ラムダは4つの主要な革新性があります。
1、検証サービスを提供するバリデーターの役割を設計し、バリデーターがストレージマイナー(ストレージ提供者)をフルタイムのストレージ証明結果の検証者として置き換わることで、ストレージおよび取得・検索システムのパフォーマンスを大幅に向上させます。バリデーターはメインチェーンとサブチェーンの元帳、およびPOR(Proofs of Retrievability。データが検索/取り出し可能であることの証明)とPDP(Provable Data Possession。データを保有していることをサーバーからデータを取り出すことなく、証明可能であること。)を検証する責任があります。
2、PDPアルゴリズムの制限に対応して、Lambdaはブロックチェーン上でコンセンサスネットワークを作成し、PDPアルゴリズムの「TPA(信頼できる第三者の監査人)」の役割を置き換えるためにバリデーターを設定。
3、PDPアルゴリズムを同期通信から非同期通信に変更し、システムのチャレンジのための通信トラフィックを大幅に削減しました。チャレンジ自体を発行するストレージマイナーのランダムシードとしてのチェーンデータの使用は、TPAチャレンジのランダム性に対処。
4、PDPアルゴリズムを定期的な検証からマイナーによって生成された検証セットにアップグレードして、検証結果を一度に送信し、Proof-Of-Space-Time(PoSやPoWに置き換わる新しいコンセンサス方式。デスクトップPCで走らせることができ、特定用途向け集積回路=ASICへの耐性を持つとされる)検証を実現。なお、
上述の技術に加えて、Lambdaはデータを保存できるコンセンサスネットワークを作成し、ブロックチェーン上に構築されたマーケットプレイスに基づいてストレージスペースをレンタルできます。
(参考)Lambda Creates First Open-Source Proof of Space Time Algorithm Now Available on Github
LambdaChainコンセンサスネットワークは、Lambdaネットワークの運用基盤であり、 1024の検証マイナー(ストレージマイナーから昇格)で構成されています。コンセンサス参加ノードは、検証可能なランダム関数(VRF)アルゴリズムによって選択され、改良されたビザンチンフォールトトレランス(BFT)アルゴリズムによってコンセンサスに到達します。コンセンサスネットワークの主な定義は次のとおりです。
(1)LambdaChainコンセンサスネットワークは、信頼できるメカニズムとして、データの整合性とセキュリティを保証し、中央集権型のストレージブランドによる承認に取って代わり、ブロックチェーンを介したデータセキュリティと整合性検証の関連技術プロセスを完了します。
(2)市場(ストレージ取引市場)は、ストレージマイナーがストレージスペースを販売し、ユーザーがストレージスペースを購入するためのコンセンサスネットワーク上に構築されます。データストレージの価値は、市場の需要によって決まります。
分散ストレージプロジェクトでは、パフォーマンスが重要な考慮事項です。分散ストレージプロジェクトのパフォーマンスは、主に4つの側面に依存します。
1)コンセンサスネットワークのトランザクション処理能力
2)ストレージ注文のマッチング能力、つまり契約へのサイン効率
3)オーダーマッチング後のデータアップロード能力
4)データにアクセスするときの遅延制御能力
Lambdaコンセンサスネットワークは、数千のバリデータで構成され、VRFアルゴリズムと改良されたBFTコンセンサスアルゴリズムを採用しています。トランザクション処理能力に関しては、理論的には1秒あたり数万のトランザクション(TPS)をサポートできます。現在、テスト環境で5000 TPS以上を安定して実行でき、ブロック生成時間は約15秒です。
LAMBトークンはラムダエコシステムのトークンであり、主に次のシナリオで使用されます。
①Lambdaエコシステムのサービスのユーザーは、Lambdaトークンで支払う必要があります。
②システム内のストレージサービスのプロバイダーは、一定数のトークンを抵当・質入れ(Lambdaを調べていると"Pledge"というワードが度々使われます)する必要があります。
③システム内の検証ノードは、一定数のトークンを質入れ(Pledge)する必要があります。
④検証ノードは、特定の数のトークンを会計報酬として取得できます。
⑤ストレージノードは、ストレージ容量とサービスレベルアグリーメント(SLA)に基づいて特定の数のトークンを取得します。
⑥Lambdaエコシステムの他の役割を担うものも、貢献に基づいて特定の数のトークンを取得できます。
(参考)Lambda FAQ(V4.0):https://medium.com/@Lambdaim/lambda-faq-v1-0-f80eba97513a
(参考)マイニングガイド:The Guideline for Mining in Lambda network
(参考)バリデーター募集要項:Items of Lambda validator recruitment
(参考)バリデーターはこちら:https://validator.lambdastorage.com/#/
(参考)メインネット投票:https://lambda.biss.com/#/vote
チャートを貼っておきます。2019年は大躍進の年になっている印象でしょうか。
市場に流通しているLambが6.47%(6.47億枚/100億枚)と少ないながら、時価総額は1.1億ドル(120億円前後)となっており、新しめのプロジェクトにしては高い時価総額を誇っているようです。また、CMCのランキングでは確認時点で54位となっています。
Xiaoyang He氏…CEO、創業者。OneAPMの創設者。OneAPMは、中国のITOM(IT運用管理)に焦点を当てた急成長中のインフラストラクチャソフトウェア。BEAでR&Dソフトウェアエンジニアの経歴あり。ブロガー。Bitmaxとの共同AMAの内容が参考になります(ソースはこちら)。
Haiqiang Gao氏…COO、共同創業者。OneASPのCEOとしてプロトコル分析、ネットワークセキュリティ。ACSNOにてP2Pネットワークデザイン、ネットワーク最適化などの経験。
Monan Li氏…CTO、共同創業者。Coreseek創業者、煙台大学卒。
一般的なパートナー&カスタマーとしてIOST、Perlinをはじめ、2019年7月のAnkrとの提携および以下の画像のようなパートナーがおり、また、機関投資家としてZhenFund、Metropolis VC、IOST、CEYUAN、Block VC、INBlockchain、Spark Capital、Funcity、Sparkling Star Capital、Kosmos、DFund、Bitmain(リンクはCoinOtakuさんツイート)などから出資を受けているようです。
ホームページ、Yellow Paper、Economic Paper上に開示はないようです。
今勢いに乗っているLambdaを取り上げてみました!
なんで上がってるんだろう~という疑問を解消しようと技術的な面でリサーチしてたら時間がかかってしまいました。データインテグリティという言葉があるようで、情報処理や電気通信の分野で使われる用語であり、データが全て揃っていて欠損や不整合がないことを保証することを意味するようなんですが、他のプロジェクトが達成できなかったデータインテグリティを達成させようというのがプロジェクトの目標でもあるようです。オープンソースで最初にPoST(プルーフ・オブ・スペース・タイム)を達成したとのことで、その点も評価されている印象でしょうか。
パートナー陣もIOST、Perlin、Ankrと今勢いのあるプロジェクトなどがそろっており、少なくともブロックチェーンを使ったデータストレージ分野では注目されてはいるようですね♬
上がりきったように見える価格も今後どうなっていくのかわかりませんが、引き続き注目していければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます( ̄ー ̄)
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