今日は仮想通貨(暗号資産)のPerlin(パーリン)を取り上げてみたいと思います。トークン名は PERLとなっております。
2019年8月にバイナンスローンチパッドを使ったIEO(取引所によるオファリング)により資金調達を行います。
2019年のバイナンスローンチパッド案件は8件目となりますが、前回からの変更点としてBNBの保有数量を平均して 500 BNBもっていれば抽選チケットを最大限獲得可能な点、スナップショットが1時間ごとにランダムで15日間になるなど必要保有期間が延びたことなどが挙げられるようです。
★概要
★IEO概要
★プロジェクトの特徴
★プロダクト、ソリューション
★主要開発者、パートナー、ロードマップ
★まとめ
★各種リンク
スケーラブルでPoSのスマートコントラクトプラットフォーム。
31000TPS、0~4秒のファイナリティを達成。WaveletというDAGベースの確率的コンセンサスメカニズムを採用。コミッティーに依存しない新しいステークプロトコルとなるLeaderless Proof of Stakeによりセキュリティとプライベートチェーン並みの速度を両立。
通貨名:PERLIN
ティッカー:PERL
総合供給量:1,033,200,000 PERL
循環供給量: 261,737,112 PERL (25.33%)
プラットフォーム:イーサリアム(ERC20トークン。トークン生成時)
マイニング:-
コンセンサス:Leaderless Proof of Stake
IEO価格:1 PERL= 0.07743USD= 0.00287844 BNB
取引所:Binance(2019年8月26日21時上場予定)
公式ウェブサイト:https://www.perlin.net/
公式ツイッター:https://twitter.com/PerlinNetwork
ホワイトペッパー:https://wavelet.perlin.net/whitepaper.pdf
「トークン分布状況」
シードセールトークンは、総供給量の20%を占めます。単価0.06ドル。
戦略的販売トークンは、総供給量の19.49%を占めます。単価0.12ドル。
プライベートセールトークンは、総供給量の8.36%を占めます。単価0.2ドル。
パブリックセールトークンは、総供給量の8.38%を占める予定です。
チームトークンは、トークンの総供給量の15%を占めます。
アドバイザートークンは、総供給量の9.65%を占めます。
トレジャリートークンは、総供給量の19.13%を占めます。※シード・戦略・プライベートセールで合計4620万ドル(約50億円前後)調達済みとなります。また今回のIEOでは670万ドルの調達を予定しています。
以下の通り、当初は流通量を絞って、徐々に事前販売分のトークンが流通していきます。
バイナンス取引所でBNBを保有することで2019年8月9日午前9時(日本時間)から15日間に渡り毎日・毎時間スナップショット(残高確認)が行われます。また、新ルールとして1時間ごとにスナップショットがとられるため、9時時点でBNBを持っているだけでは十分なBNB量が反映されない恐れがあります。日々のBNB残高により宝くじが獲得できます(下記詳細)。
また、2019年8月23日 15:00(日本時間)から24時間の間、チケットの申請(請求)を行うことができ、申請によって宝くじチケットを入手できます。
エアドロップとして3,874,500 PERL (約30万ドル)が権利対象者全員に分配される点も注意が必要です。
IEO参加はBNBのみでの購入が可能になります。当選チケットを持っている場合はBNBを保有しておくことをお忘れなく!
・BNB残高記録:2019/8/9 午前9:00~2019/8/23午前9:00
・ローンチパッドのセッション時間:2019/8/23 15:00から2019/8/24 15:00
・トークン名:Perlin(PERL)
・ハードキャップ:6,700,000 USD
・総トークン供給量:1,033,200,000 PERL
・ローンチパッド割り当てトークン合計:86,530,500 PERL(全体の8.38%)
・パブリックセールトークン価格:1 PERL = 0.07743 USD(BNB価格は抽選前に決定)
・トークン販売フォーマット:宝くじ(抽選)&エアドロップ
・チケット(宝くじ)の最大当たり枚数:13,400
・チケット当たりの割り当て:500 USD(6,457.45 PERL)
・サポートされているセッション:BNBのみ
・PERLトークンは、発行初期はERC20資産として発行されます。
注:すべて日本時間で表記していますが日程変更・誤記載の可能性もあるので、なるべく原文をご確認ください。
今回はバイナンスローンチパッド5回目の抽選制でのIEOへの参加が可能となります。
前回から大きな変更点として、スナップショット時間が1時間ごとランダムへ変更及びスナップショット期間の長期化(15日へ)、抽選チケットを最大獲得するためのBNB保有条件の再変更(250BNB⇒500BNB)、当たりくじで買えるトークンの金額の大幅上昇(30ドル⇒500ドル)、宝くじ所有者へのエアドロップなどが挙げられます。抽選ルール詳細は以下の通りとなります。
✅抽選タイムライン
・2019/8/9 9:00 AM(日本時間)から2019/8/23 9:00 AM(日本時間):この期間中、ユーザーBNBの残高のスナップショット(記録)は毎時間、15日間にわたって記録されます。この15日間の最終的な平均BNB残高によって、請求できるチケットの数が決まります。
・2019/8/23 15:00 PM(日本時間):チケットの申請は24時間の間、権利を持つすべてのユーザーが行うことができます。チケット申請を完了する前に、ユーザーはトークン購入契約書にも署名する必要があります。ユーザーは一度だけチケットを請求できるようになりますのでご注意ください。
・2019/8/24 15:00 PM(日本時間):チケットの請求が終わり、宝くじの抽選が始まります。
・2019/8/24 17:00 PM(日本時間):当選チケットが発表され、それぞれのBNBは当選ユーザーのアカウントから差し引かれます。当選券がある場合は、24時間以内に差し引かれるのに十分な額のBNBがアカウントにあることを確認してください。
・2019/8/25 17:00 PM(日本時間):当選チケットを持っていないすべての参加者にエアドロップを開始。
なお、マージン口座(レバレッジ取引口座)、サブアカウント(子口座)に入っているBNBも抽選チケット獲得対象となります。詳しくはこちらをご参照ください。
※チケットの請求は専用ページまたは、ローンチパッドページからお願いします。
✅対象となるチケットの数を計算する方法
ユーザーは、抽選日に至るまでの15日間(以下のXで表される)にわたるBNB保有残高に基づいて最大10枚のチケットを請求することができます。
15日間の平均BNB残高(X) チケットの枚数
50≦X <100 1
100≦X <150 2
150≦X <200 3
200≦X <250 4
250≦X <300 5
300≦X <350 6
350≦X <400 7
400≦X <450 8
450≦X <500 9
X≧500 10
(例)1~4日目までのBNB保有量が100、5~7日までのBNB保有量が50、8~10日までのBNB保有量が70、11~15日までのBNB保有量が80だった場合、100×4日+50×3日+70×3日+80×5日=1160を、対象期間の15日で割った77.3 BNBが「15日間の平均BNB残高」となり、請求できるチケット数は(50≦X <100に該当するため)1枚となります。
⭕台帳を安全かつ効率的に実行できるようにするLeaderless POS採用
⭕開発者フレンドリーなAssemblyScript/RustスマートコントラクトSDK
⭕Life(ライフ)&Noise(ノイズ)ライブラリーの公開
⭕効率的&スケーラブル&分散化
⭕スマートフォンによるノード構築(最小限のハードウェアノード)
⭕国際商工会議所、エンタープライズシンガポール、ドバイ商工会議所等と提携
⭕31000 TPS、0~4秒でのファイナリティ
・・・スケーラブルでミッションクリティカルな分散型WebAssemblyアプリケーションを作成するためのオープンレッジャー(台帳)。より簡単に説明すると、強力なアプリケーションを構築するための簡単で快適な環境を開発者に提供する台帳とのこと。Waveletはトランザクションのオーダー順序合計、トランザクションの不可逆性を保証します。
以上の保証により、トランザクションをプルーニング(剪定)することでスマートフォンでのWaveletの実行や、ネットワーク処理のスケーリング、スマートコントラクト、分散型ガバナンスが可能になるとしています。
Waveletの特徴▼
①スケーラブル
2%のパケット損失、1MB / sの制限された転送速度、および220msの通信遅延が存在する現実的なネットワーク条件下で、240 DigitalOceanインスタンス(2vCPU、4GB RAM)を使用して、1秒あたり31,240を 超える支払いトランザクションを処理。
②実用的
Waveletは、取引がオーダー、複製され、一貫性あるトラストレスな機械のネットワーク上にあり、ひいてはアップグレードサポート、分散型のガバナンス、およびスマートコントラクトの実行と数百万ノード上で2-4秒で確定されることを保証します。
③シンプル
トランザクションが不変であり、一度確定すると元に戻せないことを保証します。新しい安全なプルーニングメカニズムにより、完全なWaveletノードを実行するためのシステム要件が、健全なインターネット接続と512MBのRAMのみを必要とするポイントまで削減されます。
④安全
コミッティ(委員会)、リーダー(指導者)、中央の当局は存在しません。絶対的なゼロの信頼。ウェーブレットは、ネットワークを絶えず保護および検証するための仮想報酬を通じてノードがインセンティブとなる、斬新で公正かつグリーンな投票プロトコルを導入することにより、オープン、パーミッションレス、リーダーレスです。
(Wavelet関連リンク)GET STARTED WHITEPAPER TESTNET GITHUB
(参考:Medium公式記事)Wavelet: An Introduction
(参考:Medium公式記事)Wavelet Beta
(参考:Medium公式記事)Wavelet: Security Audit
(参考:Medium公式記事)Wavelet: Staking and Decentralization
(参考:Medium公式記事)Wavelet Supports AssemblyScript
・・・分散型データベースによる透明かつ検証可能かつ改ざんの出来ないバリューチェーンのトレーサビリティーを提供
パーリン・クラリファイの特徴として、①コンプライアンス(規制や業界ルール順守)、②透明性、③ブランド価値志向、④不変性をバリューチェーンに提供するものとしています。
ユースケースとしてアジアパシフィックレーヨン社への適用などが挙げられます。
(参考:アジアパシフィックレーヨン社とのFollow Our Fibreプロジェクト)
・・・分散型データベースによる商品および資産の認証。
Perlin Cerfityの特徴として、①偽造防止、②所有権&譲渡、③デジタル化、④バリューチェーンとの統合などが挙げられます。
(関連リンク)プロダクトドキュメントPDF
・・・手のひらに収まるスーパーコンピューター。実用的・トラストレス・分散型クラウドコンピューティング市場をスマートデバイス向けに開放するのが目的。
Perlin Cloudifyの特徴として、①安くて安全、②パッシブインカム(受動的所得)、③Perlin Waveletでの実行、④プライベート・コンピューティングなどが挙げられます。稼働していない計算能力を提供することでトークン獲得の機会や、ビジネスに合った匿名レベル(プライバシーレベル)の設定などが可能となっているようです。
事例研究として、Perlinチームは、インド政府の主要なイノベーションシンクタンクであるNITI Aayogと緊密に連携して、プライバシー保護AIを使用してインドのコミュニティに利益をもたらすPerlin Cloudifyのパイロットを開発しています。
(Perlin Cloudify関連リンク)クラウドユーザー向けPDF デバイス所有者向けPDF
✅取引手数料の支払い
✅スマートコントラクト料金の支払い
✅バリデータノードを実行するためのステーク(利害)の保有
など。
ERC-20規格のPERLトークンは、Waveletメインネットリリースの前にユーザーが所有権の証明をパーリンチェーンに添付できるアプリケーションである「Clarifyパーソナル」に使用可能となっているようです。
ドルジー・サン(Dorjee Sun)氏…プロジェクトリーダー
20社の企業家(2つの買収と4つのエグジット)。AirBloc、Loki Network、Republic Protocol、Virgil Capitalなどのアドバイザー。
岩崎健太氏…CTO
香港科技大学、スタンフォード大学経営大学院卒。20を超える国際的なハッカソン、Naverの元研究ヘッド、2つのスタートアップ企業の買収、40を超える有名なオープンソースプロジェクトを受賞しました。
アジャイ・プラカシュ(Ajay Prakash)…CPO
Ex-Global Marketing&Product Executive、8 Startups(Forbes 30U30)、RENでの元マーケティング、理学士/物理学。
ロイ・キーン(Roy Keene)…エンジニアリング担当副社長
コンセンサスとDAGスペシャリスト。NanoおよびIDEXの元リード開発者。分散システムおよびソフトウェアソリューションでの20年の経験。
(参考:チームメンバーについてはCryptoTimesさんの記事や公式ウェブサイトが詳しいです)
National Institution for Transforming India(国立インドトランスフォーミング研究所):NITIは、インド政府のシンクタンクです。国立インドトランスフォーミング研究所とPerlin Networkは、データ保持者がセキュリティまたはプライバシー法に違反することなくデータを提供できるプライバシー保護プラットフォームを構築します。
PT Telkom: PT Telkomはインドネシアの電気通信会社です。PerlinとPT Telkomはともに、「AI for All Global Hackathon」を後援しています。
アジア太平洋レーヨン(Asia Pacific Rayon):アジア太平洋レーヨンはレーヨンビスコースの生産者です。同社はPerlinと提携して、サプライチェーンのトレーサビリティを可能にする”Follow Our Fiber”キャンペーンを開始しました。
国際商工会議所(International Chamber of Commerce、ICC): ICCは、130か国にわたり13億人の従業員を抱える4,500万を超える企業を代表しています。ICCは、企業の採用を促進するために、Perlinをその広大なメンバーに積極的にコネクトしています。
シンガポール政府(エンタープライズシ・ンガポール):シンガポール政府は、PerlinおよびICCと提携して、ブロックチェーンの商業パイロットを展開し、グローバルな商品産業の革新を推進するためのオープンデジタルプラットフォームであるCenter of Future Trade(CoFT)を設立しています。
ドバイ商工会議所(Dubai Chamber of Commerce:):ドバイ商工会議所は、中東および北アフリカ(MENA)のPerlin製品の独占販売パートナーです。契約に基づき、ドバイ商工会議所は、メンバーおよびMENAの広範なネットワークにPerlin製品を販売、再販します。
ICC's Chambers Climate Coalition(国際商工会議所による気候/情勢連合会議所):世界中の450のビジネス会議所で構成されるICCのChambers Climate Coalitionは、Perlinと提携してブロックチェーンソリューション(例:Clarify)を組み込み、持続可能性とサプライチェーンの透明性を高めています。
ICC INCOTERMS 2020 release: Perlinは、ICCのINCOTERMS※ 2020の再リリースによりスマートコントラクトベースのSmart INCOを開発します。1936年以来、インコタームズはすべての世界貿易をサポートするために使用されており、このイニシアチブは20か国以上でローンチされます。
※Incoterms(インコタームズ)とは、国際商業会議所(ICC)が制定した貿易取引条件とその解釈に関する国際規則(International Commercial Termsの略)。
また、トークンホルダーとして以下の機関投資家が参画しています。
2018:第3四半期 コンセンサスメカニズムの実装(雪崩) Medium
2018:第4四半期 ホワイトペーパーのリリース Medium
2018:第4四半期 テストネットクライアントリリース Medium
2019:Q1 クラリティトレーサビリティおよび偽造防止アプリケーションのクローズドリリース パーリンクラリティ
2019:Q1 新しいコンセンサスメカニズム ホワイトペーパー更新
2019:Q2 ノイズV2リリース
2019:Q2 テストネットリリース
2019年Q3 以降のロードマップ▼
以上、PERLIN(パーリン)を取り上げてみました。
2018年のトップICOなどに名前が上がるくらい有能なチームメンバーを取りそろえた期待のプロジェクトのようです。
日本人の名前があるのも好感が持てますね♡
IEOによるイニシャルの時価総額は0.07743ドル×261,737,112 PERL (25.33%)=2026万ドル(21億円前後)となっているようです。
前回TRONのギャンブルプラットフォームWINkがイニシャル27億円でスタートして初値で大体4倍くらいになって急落したことを考えると微妙な価格帯といった印象でしょうか。
プロジェクトの魅力でどの程度値を伸ばせるのか楽しみな部分でもありますね♬
当選チケットで500ドル分購入できる点とハズレくじへのエアドロップをするなど新しい試みもあるようです。
最後までご覧いただきありがとうございます(*´▽`*)
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