今回はCoinGecko(コインゲッコー)が毎年出す仮想通貨(暗号資産)年次レポートを取り上げてみたいと思います。
もう2月も半ばですが2018年を総括する意味でも現状の仮想通貨の状況を概観しておくのは良いのではないでしょうか。
CoinGecko(コインゲッコー)とは:
CoinGeckoは暗号市場の基本的な分析を提供します。価格、数量、時価総額の情報に加えて、CoinGeckoはコミュニティの成長、オープンソースコードの開発、主要なイベント、そしてチェーン上のメトリクスを記録しています。コインマーケットキャップと同じくよく使われる情報サイトで独自の情報リソースも持っているので重宝しています♡
公式ウェブサイト:https://www.coingecko.com/ja
ちなみみ、サムネに使わせ貰ったGeckoちゃんのテレグラムグループはこちら▼
では早速見てみましょう~♬♬
市場価値は下落するものの手数料ゼロのマイニングを駆使した取引所の台頭があり出来高は一定数を保つ。
時価総額上位5通貨はそろって下落。特にビットコインキャッシュの値下がりが93%と最大であった。また、EOSは最も値動きの変動が激しかった。
ビットコインのドミナンスは上位30通貨の中でも最も低い位置の40%から年末にかけて55%を超える占有率となった。年末時点で上位8通貨が上位30通貨の90%の時価総額を占めることとなった。
2018年上位30位に新しく顔を出した通貨にONT、OKB、HT、XTZ、DOGE、MKR、ZRX、USDC、BSVなど。
その他気になったところだとNEO、LTC、QTUM、OMGの順位の(相対的な)下落、BNB、ONTの順位の上昇などでしょうか。
売買代金の中央値として2018年第4四半期でトップだったのはBithumb(ビッサム)取引所となり、そのあとにZB.com、Binanceが続きます。
日本の取引所はかろうじてQuoineが運営するLiquidが入っている程度でしょうか。
2018年のハッキング・盗難被害額は867Mドル(1ドル110円換算で954億円相当)となり、前年と合わせた額の50%を超える金額が2018年にハッキング被害に遭っています。51%攻撃による被害やウォレットの盗難、フィッシング、ポンジ・スキーム、ICO詐欺、取引所ハッキングなど様々な事例が対象となっています。
2018年は1941プロジェクトがICOを行い、成功したプロジェクト数(資金調達が完了したプロジェクト数)が943プロジェクト、合計資金調達額が165億ドル、平均リターンがマイナス67.91%となりました。ICOにとっては厳しい環境でしたね!
逆に相場がいい時(2017年)だと平均して10倍以上と何を買っても当たってたことになりますね…2017年すごい。。
ICOをどの国を拠点としてローンチ・トークン発行していたかを国別で見ると、シンガポールがICO拠点(ハブ)になっていたことがわかります。次いでアメリカ、イギリス、エストニアとなるようです。
EOSが圧倒的に資金を調達(42億ドル)しており、次いでテレグラム(17億ドル)、Tatau(5.7億ドル)となっていたようです。
年初は50%を超えるプロジェクトがハードキャップへ到達していたものの、年末には10%を少し超えるくらいのプロジェクトがハードキャップへ到達と、年末のほうが資金調達が厳しかったとのデータもあるようです。
119プロジェクトが90%を超える下落を経験。一言で言うとプロジェクトの初期評価の”過大評価”が目立ったようです。そんな中でも30プロジェクトが資金調達額と同額かそれ以上の時価総額を保ったようです。Zilliqa、Holo、Quarkchain、Tomochain、Aurora DAO、QLC Chain、Fortunaなどがそれにあたります。プラットフォーム系多いですね…。
以上、詳細のデータはこちら。
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