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仮想通貨Swarm(スウォーム、SWM)とは?STOプラットフォームやその実績、マスターノードの仕組みを解説☆

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  • 昆布森ちゃん
  • 2019/02/10 06:01
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今回は仮想通貨(暗号資産)のSwarm(スウォーム、SWM)を取り上げたいと思います。

STO=証券トークンオファリング関連銘柄として注目している方も多くいるようで、今後大きな相場になるかもしれません♪


目次
★概要
★特徴
★プロダクト、ソリューション
―Swarm Investment Fund(スウォーム・インベストメント・ファンド)
―Market Access Protocol(MAP、マーケットアクセスプロトコル)
―マスターノード
★値動き
★主要開発者、パートナー
★まとめ
★各種リンク
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★概要

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デジタル証券の作成、発行、および譲渡のためのインフラストラクチャ

非営利団体Swarm Foundationにより運営。不動産ファンドやプライベート・エクイティなどの独占領域に手軽にアクセス可能とする。ブロックチェーン内およびブロックチェーン間でのデジタル証券の安全で法律に準拠した購入および譲渡のためのオープンソースの分散システムであるMarket Access Protocolを作成。


◎通貨情報

通貨名:Swarm
ティッカー:SWM
総合供給量:100,000,000 SWM
循環供給量:73,251,712 SWM
プラットフォーム:イーサリアム
マイニング:マスターノード
ICO価格:1.00ドル
ICO開始日:2018/10/21
ICO終了日:2017/10/28
取引所:HitBTC、IDEX、P2PB2B、Cryptopia、Bitexlive、Exrates
公式ウェブサイトhttps://www.swarm.fund/
公式ツイッターhttps://twitter.com/swarm
ホワイトペッパーhttp://gg.gg/Swarm-Fund-Whitepaper-jp


★特徴

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概要にてSTOトークンが発行できるプラットフォームを提供していることがわかっていただけたかと思います。ブロックチェーン技術を用いてコンプライアンスに準拠しつつも、より多くの人へデジタル資産への投資機会の提供をするというのが基本的な特徴です。

以下ではQ&Aによる証券トークンオファリング(STO)インフラの基本を押さえたいと思います。


Q&Aによる特徴の理解

Q. Swarmとは?
A. Swarmは、SRC20プロトコル、セキュリティトークンの暗号規格(プロトコル)を使用して実世界のオブジェクトを「トークン化」することを可能にするブロックチェーンです。トークン化されたオブジェクトは、簡単に管理・ガバナンス・取引できる「資産」になります。SwarmはTokenDとStellarブロックチェーンの上に構築されています。


Q. トークン化とは?
A. トークン化とは、任意の資産がトークンに「変換」され、その後トークンを購入、取引、または単に保有することができるプロセスです。資産のトークン化は、Swarmブロ​​ックチェーンで行われます。


Q. Swarmでどのような種類の資産をトークン化できますか?
A. 建物、農場、企業、ヘッジファンド、開発プロジェクトなどのオブジェクトまたは「資産」をトークン化することができます。つまり、所有権をトークンと呼ばれるいくつかの部分に分割することができます。資産への投資を表すトークンは、「セキュリティトークン」と呼ばれます。


Q. SRC20セキュリティトークンとは何ですか?
A. SRC20セキュリティトークンとは

・対象または「資産」の一部の所有権を表す
・保有者が投票を通じてその資産を管理できるようにする
・資産からの収益に対する権利
・規制に準拠した方法で取引可能

と定義されます。

SRC20プロトコルは、セキュリティトークンが従うべき共通のルールセットを定義し、開発者はトークン化されたアセットのプロパティを利用するアプリケーションを構築可能にします。Swarmエコシステムに構築されたアプリケーションは、互いに通信し、ERC20準拠のユーティリティトークンであるSWMを使用してトランザクションの支払いをすることができます。投資プラットフォーム、資産管理スイート、および暗号資産取引は、証券トークンであるSRC20プロトコルを使用して構築できるアプリケーションの種類の例です。


Q. SRC20とERC20の違いは何ですか?
A. イーサリアムのERC20トークンの拡張であるSRC20プロトコルを使用して発行されたトークンは、それらの場所、目的、法的権利と義務、および転送制限など、実世界の資産を記述する追加のプロパティーを保持し、所有権と管理権、資産が生み出す収益に対する法的強制力、および能力を付与されます。

(参考)The Swarm Blockchain, or “How to tokenize a football team”.


★プロダクト、ソリューション

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◉Swarm Investment Fund(スウォーム・インベストメント・ファンド)

不動産、再生可能エネルギー、農業、技術企業、暗号資産ヘッジファンド、インパクト投資、インフラ、コミュニティが承認する資産/プロジェクトへ投資が可能。

基本的な仕組みとしてはプラットフォーム上でステーブルコインやSWMを使って特定の資産クラスへの投資を行い、資産の権利をトークン化(SRC20トークン)して投資家に付与し、資産からの収益・売上をトークン保有者へ分配するというもの❣

必要な最低限の投資金額はなく、小数点以下18桁まであるSRC20トークンを端数で取引することも可能で、将来的にはAIを使って複雑化するリスク・リターン特性を持つプロジェクトへの投資判断ができるような環境を構築していく予定。

なお、Swarmのプラットフォームを使ったセキュリティートークン化事例として、すでに結果が出始めており、手数料ゼロの株式取引アプリを運営するRobinhood(ロビンフッド、トークン名はRHET)の株式をトークン化して販売する事例や、現代美術・アート作品に投資して年間利回り10%超を狙うTheArtToken(アートトークン。トークン名はTAT)のプレセールでは1600万ドル以上の投資を受け入れているとのこと(2019年2月10日現在、メインセール期間中)。


投資案件の詳細は実際にプラットフォームを訪れていただくのが一番早いかもしれません👇


◉Market Access Protocol(MAP、マーケットアクセスプロトコル)

MAPはオープンソースのインフラストラクチャであり、セキュリティトークン市場全体を強化する業界標準のプロトコルとして設計。MAPでは、セキュリティトークン市場の参加者が重要なプライバシー、インセンティブ、および統合の効率性に基づいてコミュニケーションできるようにするオープンプロトコルをリリースすることで、既存のホワイトリストに基づいたソリューションでは判断できない取引所や提供者がプロジェクトを採用することを可能にします。

具体的には、セキュリティトークンの暗号規格であるSRC20プロトコルに従って、市場アクセスデータの格納、読み取り、書き込み、監査の方法を決定することによって、準拠する証券取引の流れをブロックチェーンで処理することを可能にします。

例として、Monarch Blockchain Corporation(モナーク・ブロックチェーン・コーポレーション)はモナーク取引所のリリースと同時にSwarmによって作成された「マーケットアクセスプロトコル」(MAP)を実装する予定です。MAPの実装は、セキュリティトークンを売買するための一連の効率的な方法を提供します。


(参考)MAP: The New Open Standard for Trading Security Tokens
(関連)Compliant Security Token Trading with MAP — Part One
(関連)Compliant Security Token Trading with MAP — Part Two
(関連)Supercharging Security Token Compliance with MAP — Part Three
(関連)Swarm and Monarch Partner to Support the Liquidity of Security Tokens


◉マスターノード

2018年11月10日頃からマスターノードは正常に稼働しているようです。

マスターノードへの参加50,000SWM15日間の待ち時間(ウェイティング・ペリオド)が必要で、マスターノード報酬として準備されているSWMトークンの数量は1000万SWMとなります。

ブロック報酬
・初期報酬プール:10,000,000 SWMトークン
・年間報酬:初期プールの25%、毎年25%ずつ減少(100年間)
・報酬配布:すべての適格なマスターノードに均等に配布
・支払い条件:報酬は各ブロックで順序なく支払


その他に、市場開発基金(Market Develop Fund、MDF)の報酬メカニズムが用意されており、こちらもマスターノード報酬プールと同額の1000万SWMを元手に、Swarmネットワークへの投資機会への資金提供を、マスターノードによる投票制度によって行います。

マスターノードは、市場開発基金が毎月どの投資を行うかを投票により決める必要があり、投資からの収益の30%はマスターノードにインセンティブとして支払われ、残りの70%は市場からSWMを購入することに充てられます(購入したSWMは翌年の市場開発基金予算として計上される)。


マスターノード実行方法は専用ページ(https://www.swarmmasternodes.com/)および日本語テレグラムなどをご参照ください。

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https://www.swarmmasternodes.com/


なお、CoinGeckoの2018年の年次レポート(PDF)によると、2018年第4四半期段階でトップ10の時価総額を持つマスターノードのうち第7位にSwarmが入っているとのこと。高い時価総額を誇るマスターノード通貨という位置づけで見ておいて良いのかと♬

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https://assets.coingecko.com/reports/2018-Full-Year-Report/2018-CoinGecko-Report.pdf


(参考:公式マスターノード専用ページ)https://www.swarmmasternodes.com/
(参考:公式ブログ)Power to the people: Introducing Swarm Masternodes


★値動き

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CMCでの値動きはこちらから確認できます。ICOから値は落としていますがSTOブームのようなものが来る場合真っ先に物色される印象があります👀

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時価総額は確認時点で8.9億円で、ランキングとしては260位とのこと。

マスターノードを建てるには61万円(50,000SWM)程度必要なんですね。

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★主要開発者、パートナー

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【チーム】

CEOはPhilipp Pieper(フィリップ・パイパー)氏になります。プライベートエクイティ―関連の専門家という印象でしょうか。

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https://www.swarm.fund/team-page


【パートナー】

STN(セキュリティ・トークン・ネットワーク)MonarchMakerDAOOpenFinance.ioMercur FXなど。

STOプラットフォームやマーケットアクセスプロトコルを使うプロジェクトや、企業、ステーブルコインなど必要最低限のパートナーになっている模様。


★まとめ

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今回はSWARM(スウォーム)を取り上げてみました。

STO関連銘柄としてチェックしておくべきプロジェクトですね!

一部情報通の間ではロビンフッドのSTOがかなり高く評価されており、STO本命銘柄ととらえる向きもあるようです。実際アートトークンとかも17億円以上資金調達しているようですし、プラットフォームも使われていそうですね。

マスターノード報酬が若干高めな印象でそれが価格上下げ要因になっている気もしますが、年々マスターノード報酬が下がっていくスキームであったり、SWMを買い戻すプランもあるようで長期的に見て面白そうです|ω・)


最後までご覧いただきありがとうございます。


★各種リンク

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公式サイト:https://www.swarm.fund/
ツイッター:https://twitter.com/swarm
Telegram:https://t.me/swarmfund
Telegram(日本):https://t.me/SwarmFund_JP
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