ストラテジストのmikadoです。
今回は、米株投資をはじめる方へ、私のお勧め銘柄をご紹介いたします。
投資家ウォーレン・エドワード・バフェットも称賛するThe Coca-Cola Companyです。
生活消費材としての配当王の紹介は他に譲るとして、ここではDX企業としての隠れたポテンシャルについてご紹介していきます。
すでにiDecoやつみたてNISAをお始めの方には、投資信託やETFよりもリターンの大きい個別株式への投資にご興味の方も多いと思います。
世界を見渡すと、永く世界経済を牽引し続ける米株は、情報が得やすく、初心者にもお勧めできる銘柄が豊富です。
昨年までの米市場では、新興株・IPO銘柄や、ハイテク株の筆頭であるGoogleやAppile、Facebook,Amazonなどが大変人気でした。
ところが、米トランプ大統領の誕生後は、世界の金融市場も翻弄される日々が続き、新興株やIPOの人気は急降下しています。
景気敏感株であるハイテク系も神経質な取引が続いている中では、米株投資へハードルを感じる方も多いと思います。
では、どうすれば良いでしょうか。
そんな中でも、”ダウ”や”S&P500”の指数に連動するインデックス投資信託やETFは個人投資家に相変わらず人気です。
しかし、投資リテラシを向上させるには、やはり株を実際に買ってみることをお勧めいたします。
最初は、高配当、安定性、成長性のバランスが取れた銘柄からスタートしましょう。
コカコーラ The Coca-Cola Company
NYSE(ニューヨーク証券取引所)
テッカーシンボル KO
株価 53.66USD 10/11現在
配当 3.01%
コカコーラは、連続増配で有名ですが、これに加えて株価自体も上昇が期待できる米国を代表する優良銘柄です。
過去の不況時にも下落が小さく、また増配57年という、まさに配当王。
ただし、私がお勧めする理由はそれだけではありません。
着目しているのは、デジタル化社会の発展を契機とする成長チャンスです。
「コカコーラとDX企業?関係ないだろう?」
と、不思議に思われた方も多いのではないでしょうか。
実は日本でなじみの深い自動販売機がDXビジネスのキーデバイスとなるのです。
コカコーラでは、自販機大国日本において日本コカコーラが「Coke ON」プロジェクトを2013年から展開しています。
自販機をIoTターミナル化することで、ネットワークやスマホ連携の新しいサービスへ次々と挑戦しています。
スマホアプリCoke ONはすでに1,500万ダウンロードを超えています。
そのほかにも大手IT企業やベンチャーと、自販機IoT活用のCoke ONハッカソンを展開しており、この成果はThe Coca-Cola Company本体にフィードバックされています。
・スマホでキャッシュレス決済「Coke ON Pay」
・電子決済でポイントがたまる「Coke ON IC」
・歩くだけでドリンクが貰える「Coke ON ウォーク」
世界の人口増加とともに堅実な成長が期待され、カロリーフリー飲料水も順調な売り上げのコカコーラ。
さらに、将来はDX化と自販機の高度化が世界各国で進むことは確実です。
これから10年20年と資産形成していく上で、まず初めに組み入れても損のない銘柄と思います。
Let's Coke!
Coke ON!
◆補足情報
コカコーラは、世界最大のノンアルコール飲料メーカー。
ブランド力が高く堅実経営で業績拡大が続く。57年増配中。
「ゼロコーラ」などの新製品も売上順調。
50億ドル(約5600億円)で、英カフェチェーンであるコスタ・コーヒーを買収。
今後も、安定度と成長、優良な配当の継続が期待される。
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