どうもトークンポケット株式会社共同創業者の@minicoohei です。
昨日Layer X の福島さんのPostを読んで、心が熱くなりました。
なぜブロックチェーンなのか
なぜウォレットなのか
なぜDappsなのか
ということを説明します。
僕は恵まれた家庭で生まれ育ちました。実家は100年くらい続く歯医者で、幼稚園から大学までずっと私立。全くお金に困らない、親に敷かれたレールの上を進む人生を送ってきました。
なんのハングリー精神も、社会的な課題も痛感したこともない、どこにでもいる平凡な人間であることが、社会人になってもずっとコンプレックスでした。
そんな平凡な人間の意識が大きく変わったのは、リクルートに入って2年、当時36歳の上司が突然の死を迎えたときです。漫然と生きていましたが、とても慕っていたこともあり、「人は結局一人で死ぬ」ことを痛感させられました。
「自らを自らの責任でコントロールし、自分の幸せの最大化を目指す」
これは上記の出来事からも学んだ、僕の根底にある哲学です。
「人にかっこよく見られたい」「あの人に認められたい」「モテたい」「結婚したい」「金持ちになりたい」「勝ちたい」・・・なんでもいいのですが、それらはすべて自分の幸せの最大化のためにあるべきです。
しかし、この社会においては「個」より「集団」を重視する傾向があります。
自分が所属しているリクルートでも、「個の尊重」を謳いながら、事業状況に合わせての「突然の人事異動や配置転換」などは頻繁に起きています。
これは仕方のないことで、全体の利益のために集団は存在するためです。「マネジメント」や「従業員」という発想はそのために誕生していきました。
それはずばり、集団のために「個」を管理し、従わせることに重きをおいた「企業」という存在をぶち壊し、個人にコントロール権を返したいから、に他なりません。(マネジメント、従業員という言葉が大嫌いです)
ブロックチェーン(スマートコントラクト)の前は、管理コストが莫大で、仲介者の信頼がたりないことで成立しえない契約だらけでした。
ゆえに「法人」や「企業」という概念が必要だったのですが、ブロックチェーン、特にスマートコントラクトの出現により、小さな個人でもそうした契約を担保できるようになってきているということが大きな前提になります。
イーサリアムのメインチェーンでのスケーラビリィには限界があり、ShardingやCasperが来たとしても不十分です。
実用化していくには、必ずPlasmaなどのLayer 2のテクノロジーが追いついてこないといけません。この場合、複数の鍵を管理したり、サイドチェーンでの動きの監視が必要だったり、UIUX上の課題はまだたくさん残っています。
そして、サイドチェーン上のアプリケーションやアセットと、イーサリアムの秘密鍵が匿名でつながる様になった際、こうした鍵を管理するアプリは必ず必要ですし、UXが優れていないと、技術的なおもちゃにしかなりえず、エンドユーザーまで届きません。ただ現状では儲かりません。
tokenPocketは、マネジメントや従業員といった概念がない組織のため、こうしたどうしても儲かりづらい領域でも、やる気が続く限りチャレンジできます。
だからこそ私達にしかできないと信じて、発展に貢献していきます。
僕らが作っているDappsのCryptoCrystalは、限りなくPureなDappsで、コントラクトですべてが完結するアプリケーションになっています。
ある意味革命的なアプリケーションで、普通ならあるデプロイ後の管理を、全て放棄し、コントラクトを通じて世界を拡張しているようなイメージです。
このコントラクトを通じて一つのステートを持つ世界を拡張するという可能性を、デジタルな希少性が担保された永続的な資源を創出することに成功することで示すことができる、と信じているので、Dappsに張っていきます。